京都では282年ぶりの金環食をお見逃しなく
前回は1730年、その前は1080年、その前は653年、その前はしらん
まずは12月3日の勉強会にどうぞ
ここです
月別アーカイブ: 2011年10月
☆超光速ニュートリノ2
1987年2月23日の超新星爆発は16万光年かなたマジェラン雲に中で起こりました。そこから発したニュートリノが岐阜県のカミオカンデで検出され、これによって小柴博士の2002年ノーベル賞受賞となりました。超新星爆発が観測されたのとニュートリノ検出は同時で、これによってニュートリノも光速で飛んでいると考えられます。しかし今回の実験結果に従うと、光で発見されるより4年前にニュートリノは検出されるはずとなります。あるいはあのニュートリノは超新星爆発より4年後にマジェラン雲を出発したけど追いついて、地球には同時に着いたことになります。
超新星爆発において最初に大量エネルギーを運ぶのはニュートリノというのが現在ほぼ定説になっています。さぁ困った。
またニュートリノにも質量があるということがわかったのは最近ですが、そんなら光速にはなりえない。ましてや超光速には。光子には質量がないから光速で走れるのです。・・・なんやらヤヤコシイ
☆超光速ニュートリノ1
アインシュタインは間違っていたとかタイムトラベルができるかもなんて言うのは早すぎです。
超光速ニュートリノの測定結果の論文では730kmを走った結果ニュートリノのほうが60ナノ秒早く着いたと書かれています。誤差はこれより1ケタ小さく確かに有意。とすれば問題は時間の測り方かなぁ?実は同時性の設定、認識は非常に難しくてよくわかりません。
・2つの現象が同時に起こったことをどうやって測定しますか?
・2つの時計をどうやって合わせますか
・各地点で時の進み方は異なるが、A点での時とB点での時をどうやって測りますか
・などなど
再試を待つしかないと言われると、健康診断の後で要精密検査と言われるのと同じく気味が悪い
真空中では光は最大速度ですが、媒体(例えば水)に入ると減少します。一方ニュートリノはなんでもかんでも貫通するので減速はない。ニュートリノが超高速で走ったというより光が減速した・・・当初ボクはそう思ったが、こんな物理の基本こと当然調べられてるだろうなぁ
これまで見かけの超光速現象はいくつかあったが、みな相対論の範囲で解明されました。相対論は間違っていると言われながらも今世紀になって相対論を支持する発見が続き、カーナビなど実用品にも利用されています。
今回もやっぱアインシュタインは偉かったという結末になるのか? 「常識とは18歳までに蓄えた偏見の塊」というのはアインシュタインのことばです
そのニュートリノは日本語で「のぞみ」と呼ばれます・・・うそです。