明月記 超新星

SN

 藤原定家の「明月記」には客星の8件の古記録が書かれています。客星は文字通りお客さん星、不意に現れた星です。すべて陰陽師安倍泰俊から聞いた話ですが。最初のものは皇極天皇時代と言うから、7世紀、この天皇は天智天皇の母親です。陰陽師の記録はスゴイ。8件のうち終わりの3件が超新星です(残りは彗星らしい)。望遠鏡のない時代の超新星の記録は世界で7件しかありませんが、そのうち3つも記載がある本は「明月記」だけ。一番すごかったのは1006年のもので、太陽・月に次ぐ、史上で最も明るい星。さすがに世界各所に記録があります。
 定家という人は古文書あさりが趣味だったのでしょうね、きっと。まぁ、百人一首選定も古歌あさりみたいなものです。

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