昨年「博士の愛した数式」がTVでも映画でも話題になりました。80分しか記憶がもたない数学者が主人公で「220と284は友愛数だ」という台詞がありますね。これって何?実は素数,完全数,友愛数,それらはすべて約数の和で求まります。
例えば28の約数は1,2,4,7,14,28で自分自身を除いて合計すると1+2+4+7+14=28となり元の数に戻ります。このような数を完全数といいます。13の場合は約数は1と13しかなく合計は1,このような数が素数です。12の場合,約数は1,2,3,4,6,12で同じように合計すると16で,特別な数ではありません。
220の約数の和は1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284で,その284の約数の和は1+2+4+71+142=220。このような場合が互いに友愛数なのです。このような数は非常にまれで,順に探していくと10000までに完全数はわずか4個,6,28,496,8128で,また友愛数は(220 284),(1184 1210),(2924 2620),(5020 5564),( 6232 6368)しかありません。遅いですが 計算サイトから求まります。