紙といえば羊

 紙といえば羊を想いだしました。紙を食べるからではなく、西アジアからヨーロッパで紙の前に使われていた羊皮紙という記憶媒体のことです。これは耐久性はよく、再利用もできますが、とにかく高価なもので、聖書1冊のためには羊を何十匹も殺さねばならない。ヨーロッパには紙が伝わる12,13世紀までは文字文化が非常に貧弱なのもナットクです。
羊は中国北部から西アジア、ヨーロッパにかけては最もフツーの家畜で、ユダヤ教やイスラム教には頻繁に登場しますね。ところが日本ではヤギは飼っても羊を飼う習慣はなかった。明治末期に防寒具の原料を自給するためにと輸入されたのがはじめだそうです。羊を飼わなかったおかげで森が守られた・・というのはA先生からの受け売りですが。

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