金土に行われた「天文学史研究会」で「曜日の起源と具注暦」という発表をしてきました。日本に曜日が入ってきたのは1200年前平安初期に空海が唐から持って帰ったもの、それを陰陽師が作った具注暦に書きくわえられて、貴族の間では曜日が使われていたこと・・・これはご存知の方は多い。各国の曜日の名を調べてみると面白いことがわかります。
英語では土・日・月曜は天体名,火曜から金曜までは北欧神話の神々の名がつけられていますが,ドイツ・オランダ・スウェーデン・デンマークなど北欧では一般にそうです。フランス・スペイン・イラリアなどラテン系では日曜(主の日)と土曜(安息日)はキリスト教にちなむ名前で,他は天体名です。中国や西アジアは一般に1,2,3と番号にちなむ名前です。またロシアなどスラブ系では基本は番号ですが,いろいろなものが混入されています。すべてに天体名を使っているのはインド・タイ・日本・韓国など東アジアと古代ギリシアというのは不思議ですね。
七曜