すばるの季節になりました。東の空から昇ってくるのを眺めると秋深しと感じられます。眼のいい人なら6~7個の星がゴチャゴチャと群がっているのが見られますが、双眼鏡で見るのがいいですね。すばるという言葉は古事記にも出てくる古来の日本語で、語源は統(す)まるといわれています。統まる→まとめる→まとまった星々と転じたようで。一方、すまるとは勾玉という説もあり、この星々には天の勾玉のほうがふさわしいと思っています。
中国では昴と、ヨーロッパではプレアデスと、ハワイではマカリィと呼ばれてきました。プレアデスは父アトラス(巨人族)と母プレオネ(妖精)の間の7人姉妹、乱暴者オリオンに追いかけられて必死で逃げているところです。聖書にも西遊記にも現れる世界中で親しまれてきた星々です。
フランスの天文学者シャルル・メシエ(1730-1817)が作った星雲・星団・銀河のカタログ(110個掲載)の45番目にこの天体が載っているので、天文屋の間ではM45といわれます。
今年の11月祭プラネではすばるをメインテーマにします。創立45周年を祝して