全天で2番目に大きな星座で,今はまさに太陽と同方向で全く見られません。一番よく見えるのは初夏、麦の刈り入れのころです。おとめ座にはスピカという青い光を放つきれいな星があり,それは女神が持つ麦の穂の先端にあります。おとめ座の女神は農作・豊穣の神デーメテル(別名ケレス)です。
デーメテルにはペルセポネ(別名プロセピナ)という愛娘がいました。ある日ペルセポネが仲間のニンフ と一緒に花摘みをしていたところ,いきなり大地が裂けてそこから黒い4頭だての馬車に乗った死の国の神ハデス (別名プルート)が現れ,あっという間にペルセポネをさらっていきました。娘を失ったデーメテルは悲しみのあまり谷間の洞穴に閉じこもってしまい,誰とも会わなくなりました。さあ大変,大地は荒れて,草木は育たず,穀物は実らず,生きとし生けるもの飢えに苦しみました。
–長い物語なので以下次項
「星々」カテゴリーアーカイブ
みずがめ座
てんびん座
がんばれ!かぐや
家具屋ではありません。わが国の月探査機かぐやです。先月14日に打ち上げられ、ついに今日、月へ到着し周回を始める予定です。アポロ以来の大規模な月面探査ですが、かぐや姫やうさぎが迎えてくれるでしょう、きっと。今年中には中国が嫦娥1号を、来年にはインドがチャンドラヤーン1号を打ち上げるそうです。どっちも月の神ですが、日本はやっぱりかぐやです。
1969年7月にアポロ11号によって人類は月に到達し、その翌月に全日制KCGが設置されたことはみなさまご周知のことですね。
