前回の桜と同じことですが,暦の中に○○の節句という古くからの年間行事がありますね。
3月3日 桃の節句
5月5日 端午の節句
7月7日 七夕
9月9日 重陽の節句(菊)
ところが3月初にはまだ寒く、桃の花は咲いていません。7月7日は梅雨のさなかで星は見えません。9月9日はまだ残暑中で菊は咲いていません。本来これらの行事は旧暦で行うもので1ケ月半ずらすとちょうどいい季節になります。もっとも近年の温暖化のせいで合わないものもありますが。
さくら さくら 弥生の空は
さくら さくら 弥生の空は 見渡すかぎり
霞か雲か 匂いぞ出ずる
いざや いざや 見にゆかん
3月に日本中に桜が咲くようになったのは、近年の温暖化のせいであり、桜花満開は4月の入学式につきものです。この歌は明治からずっと小学校で歌われてきているが、みんな違和感はなかったのでしょうか。
実は弥生は3月ではなく旧暦の三月なのです。現行暦では4月中旬~5月中旬ですからちょうどいい。この歌は旧暦時代に作られたのでしょう、きっと。
小惑星 祖冲之
以前、天津科技大学の祖冲之の胸像のことをお話しましたが、それについて調べてメールをくれた学生がいました。数学者・天文学者として優れた業績を残したことは話したのですが、なんと彼の名の小惑星があるということでした。早速軌道要素を調べて軌道図を描いてみました。今、木星の近くにいます。
それにしてもリチギな。。。
天津より-13
帰ってきました。全員、貴重な体験をして無事に関空に着きました。
蒸し暑いけど、緑の山と安全交通はわが国のいいところです。もうこのタイトルはふさわしくないのでこのシリーズは終わります。ご愛読ありがとうございました。
天津より-12
天津より-11
天津より-10
天津より-9
今日は国際学院の先生たちに連れられて北京観光へ行ってきました。万里の長城・天安門広場で、写真は後ほど。それより別のことで疑問(どうでもいいことかも)を持ちました。天津・北京間(~京都・姫路くらい)は平坦な高速道路を走りましたが、この広大な平地は一体何に使われているのだろう?窓から見たところ背の低い樹木だけ、農地でもなく宅地でもない広大な平地というものをしりませんでした。日本では平地が少ないためか100%使われていますね。
珍説 日中文化の流れ-6
漢字の訓読みから始まりましたが、なにやら前回で、現段階の結論らしきものが出たので、この話はこれで中断します。文献はないしWikipediaは重すぎのためか見られないしで限界です。徐福さん王仁さんなど渡来者というより亡命者についても帰ってからで。
ところでやっぱ日本語は七五調がいいですね。
もしもし亀よ 亀さんよ
月が出た出た 月が出た
われは海の子 白波の
蛍の光 窓の雪
ここでの授業も2/3が終わりました。
まったく関係ないが、scilabで統計解析のプログラムできた!
珍説 日中文化の流れ-5
呉音は4世紀~5世紀に華南から、漢音は飛鳥・奈良時代以降に華北から伝わり、さらに鎌倉・室町時代に唐音が伝わりますが特殊な用語以外にはあまり普及しなかったようです。そして今、中国では別の音になっています。
呉音 漢音 現代中国 訓
日 ニチ ジツ ri ひ
男 ナン ダン nan おとこ
人 ニン ジン ren ひと
文 モン ブン wen ふみ
どうもわが国には中国の各時代の読み方が入ってきても、以前の読み方はなかなか捨てなかったようですね。いちおう、漢音が正統的とされたようで、明治以降できた言葉はほとんど漢音だそうです。思えばわが先祖はこんなややこしいことをよくも続けてきたものですが、古いものをすべて捨て去ることをしない民族かもしれません。中国では頻繁だった前王朝を否定する革命は経験していませんから。これも縄文からの和の精神では・・・と日文研のどなたかが言っていました。
