2クール目の一回目です。
オープンニングもエンディングも一新しました!
OPは格好良いのですが、いきなりそんなネタばれしてもよいだろうか?
EDも良かったのですが、
元EDの二頭身(三頭身)デフォルメキャラが見れなくのは、それはそれで残念ですね。
OP/EDが一新されましたが、アニメの本質そのものはそれほど変わりませんでした。
ファウゼンの選択というのは、
まあ、戦争物に良くあるシチュエーションですね。
味方を犠牲するまでも勝利にこだわるのか、
あるいは味方を犠牲せずに、勝利ところが、自分らの命も捨てるのか。
あるいは、第三の選択である、「味方を犠牲せずに、勝利する」ための奇策を編み出すのか。
それが、今度の「ファウゼンの選択」ですね。
それでは、ボチボチ行きましょう!
まず戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:
http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html
第14章「ファウゼンの選択」
作戦が開始された。ダルクス人を毛嫌いするロージーだが、ザカと一緒に強制収容所の解放作戦のサポートを任される。
反発するロージー。しかし、収容所の劣悪な環境に置かれたダルクス人たちの姿を観て言葉を失う。
一方、採掘基地の制圧作戦を率いるウェルキンたち。山岳地帯独特の地形に苦しみつつも徐々に戦線を上げていく。
そんな中、この作戦がただのレジスタンスによる反乱ではないことを見抜いたグレゴールは、ついに装甲列車エーゼルを発進させることにする。
ロージーたちが線路に仕掛けた爆弾は、エーゼルの息の根を止めることができるのか。緊迫の時が訪れた…。
第14話のあらすじ:
- 前回の復習パート1+パート2(約55秒)
- トンネルの中に黙々と進むロージーとザカら。ロージーは前回ザカとのやり取りを思い出す。
- 一方、山道を黙々と進むウェルキン・アリシア・ファルディオたち。陽動作戦のため、ここで大暴れすると意気込む。ここで、ウェルキンがひらめき、一つ作戦を思いつく。
- 再びロージー側。気付かずに潜入することを試みる。
- ザカ、次々と帝国兵をナイフで仕留める。
- ザカ、ロージーにハンドサイン(手話)で指示を送るが、「早くてわかんないよ」byロージー。
- ザカ、ロージーに苦情を言うと、逆切れされる。
- 再び「大暴れ隊」。派手に暴れまわる。ファルディオは物陰に隠れずに、まっすぐ立って、正々堂々と戦う。
- その隙に、ザカらはダルクス人収容場を解放する。
- 収容場に入るロージー、ダルクス人の境遇に言葉を失う(ザカの解説付き)。
- トンネルに待機している装甲列車エーゼルの中、グレゴール中将の元に、レジスタンスによる襲撃の知らせが入る。グレゴール、レジスタンスの行動にしては規模が大きいことに疑念を持ち、反撃を指示する。
- 戦場。アリシア弾切れ、ファルディオ弾を渡し、ムダ弾を撃たないように指示する。ファルディオは物陰に隠れずに、まっすぐ立って、正々堂々と戦う。
- 照明弾が上がり、グレゴールは索敵最優先と指示する。
- その後、ダルクス人収容場が解放されたことの知らせが入る。
- グレゴール、ダルクス人の解放は敵の主要な狙いと(間違った)判断を下す。そして敵の正体はガリア軍と見抜く。その後、戦車隊の出撃を命ずる。
- ロージー・ザカらは黙々と鉄橋に目指す。その間、ロージーは心の中で色々葛藤する。
- ロージー・ザカらは鉄橋の上の線路に爆弾を設置する。装甲列車エーゼルの足元を狙う作戦のようだ。
- 帝国軍の兵舎より、戦車隊が出撃。その最後尾の戦車は不審な動き。
- 最後尾の戦車に乗ったのはイサラとラマールだった。これは先ほどのウェルキンがひらめいた作戦だった。
- イサラらの戦車は、先頭の帝国戦車らをぶち抜き。一転義勇軍の盾となった。
- 義勇軍の歩兵は、戦車と共に前進に転じる。
- 撃破された帝国戦車から、帝国兵が現れ、アリシアを狙撃しようとする。
- 前に向かって走っているファルディオは、気で敵の存在を感知したのか、あるいは背中に目があるのかが知りませんが、狙撃を察知し、弾丸からアリシアを助けるために、アリシアを押し倒す。
- その敵兵に、ウェルキン振り向き、仕留める。
- アリシアを馬乗りしているファルディオに対し、「もし良かったらどいてくれるかな?重いし。」と頬を赤く染めているアリシアはリクエストする。
- 「残念、もう少しこうしていたかったけど」と、戦場の中でも、銃声の中でも、ファルディオは口説く。
- ウェルキンはつまらなさそうと顔を背ける。
- グレゴールの元に、戦車部隊音信不当の知らせ。絶対的な戦力の差に、なぜこのようなことになるのか、グレゴールは疑問を持つ。
- さらに、敵の中に、ガリア義勇軍の第7小隊が居るとの知らせが入り、グレゴールは温存している装甲列車エーゼルの出撃を命じる。
- 逃走を指示しながら、ダルクス人の制圧を図る帝国軍に、ラルゴは反撃する。
- 爆走するエーゼル号を、ザカとロージーが見守る。鉄橋に到着した瞬間、ザカは爆弾の起爆スイッチを押す。
- しかし、爆弾は半分だけ爆発し、エーゼル号の足止めを成功するが、仕留めきれず。
- ザカとロージー、残りの爆弾をライフルによる起爆を目指す。
- その時、エーゼル号よりグレゴールが放送する。「第7小隊に告ぐ、直ちに攻撃を中止し、ファルゼンから撤退せよ。要求が受け入れられなかった場合、我々は脱走したダルクス人を攻撃する準備がある。撤退の意思を表さなければ、ダルクス人達へ列車砲を発射する。」
- グレゴールの真意は、第7小隊の居場所を正確に把握するための時間を稼ぐことでした。
- ザカ・ロージーら、イサラ・ラマールら、そしてウェルキンたちは対策を苦慮する。
- 敵の要求を受け入れずに、他の方策を模索するのも、ファルディオに「何生ぬるいことを言っているんだ、ここは戦場だ」と一蹴される。
- ウェルキンの頭の中に、前回イサラが語った大義(ダルクス人を圧政で支配する帝国軍は悪)がフラッシュバックする。ウェルキンはダルクス人を犠牲にすることが出来ない。
- アリシア、ウェルキンに奇策を求めるが、有効な策が浮かび上がってこない。
- そこで、痺れを切らしたファルディオは全軍進撃の命令を出す。ウェルキン、それを止めることが出来ない。
- グレゴール、それを見て「当然な判断だな」と冷笑を浮かび、列車砲の発車を命じる。
- 例のクラスタ爆弾らしき兵器で、ダルクス人死屍累々。
- それを見て、ロージーは「やめろ!」と絶叫し、血が頭に上り、エーゼルに特攻する。
- が、反撃を食らう。一発目はサガがどうにか避けさせた。
- 二発目が発射される寸前に、砲台にイサラ戦車の砲弾が命中する。どうやら静かに接近してきたようだ。
- ザカ、イサラ戦車にエーゼルの足元を狙えと指示すると、一発命中。
- 燃えるエーゼル号の中、ひざまづく血まみれのグレゴールが居た。「流石だな、第7小隊。だが、これだけは忘れるな。」「ダルクス人を、罪の無い民間人を犠牲にしたのは、お前たちの・・・。」。ここで、エーゼル号は大爆発した。
- ダルクス人の死骸の前に、ロージーは倒れこむ。
- しかし、「それでも」とロージーの幼少の頃(両親と、銃を持つ帝国兵など)がフレッシュバックし、「許すわけには行かないんだ」と。
以上。「ファウゼンの選択」でした。
と言っても、戦術的にこういう二択をしざるを得なくなったのは、
結局戦略レベルの誤りですね。
最初の最初、ダモン将軍はウェルキンら義勇軍を亡き者をしようとし、
難攻不落の要塞を義勇軍の兵力のみでどうにかしようとするのは、
このような結果になった根本的な原因ですね。
しばしば、次元の高い意思決定者の判断により、
下部組織の実働部隊の選択肢が狭まれます。
しかし、この「ファウゼンの選択」は、案外戦場に限らず、結局色んなところに現れます。
要するに、「大局のために、一部の人を犠牲してもいいかどうか…」ということですね。
ぉぅぇぃ自身は社会科学、というか経済学を専門としているわけですが、
とりわけ「効率」と「平等」の両立の困難さを、度々直面します。
例えば最近の日本に言われている「格差」の問題。
これも何気に「効率」と「平等」の問題です。
経済成長を加速させるために、一部の人を先に儲けさせるのか、
あるいは平等を図るために、経済成長を犠牲するのか。
もしくは、「効率的な経済成長を促進し」&「平等性を保つ」のような、
ミラクルを起こす奇策を、神業で実現させるのか…という三択ですね。
だがしかし、ミラクルはそう頻繁に起きるものではなく、
結局「効率」か「平等」の中から、一つ選べなければならないのですね。
どっちにしても、ベストな解はそもそも存在していませんので、
「効率」と「平等」の間の妥協点を見つけ出す必要があります。
但し、効率を求めるのほとんどの場合では、
「犠牲されるモノ」は立場の弱い人で、
自分で意思で決めることが出来ません。
おっとと、思い切って戦場から離れてしまいましたが、
もう一度「戦場」に戻ります。
今回の場合でも、ダルクス人は「じゃ、俺らは皆のために、犠牲になるわ」と自ら判断することなく、
立場が上の義勇軍は、ガリア公国の利害で判断し、
義勇軍よって、勝手に決められてしまうのですね。
「仕方なかったんだ」と言う人は、大体自分は痛くないのです。
ちなみに、ゲーム版では、とあるガリア義勇軍の人は、
劣勢を一変させるために、味方を狙撃し、死ぬかもしれないような怪我をさせました。
これも、「大局のために、やむをえないことだ」と撃った人は言う。
まあ、実際に大局のためだったし、
その後もちゃんと(?)償いましたが。
ここでちょっと思い出すのは、
小説の銀河英雄伝説の「ヤン・ウェンリー」が残した言葉。
「戦う以上、犠牲が皆無ということはありえない。だが同時に、犠牲の増加に反比例して戦勝の効果は減少する。この双方の命題を両立させる点に用兵学の存在意義があるはずだ。」
「つまり最小の犠牲で最大の効果を、ということであり、冷酷な表現を用いれば、いかに効率よく味方を殺すか、ということになるであろう。司令官はそれを理解しているのかな。」
この言葉を頭に入れたら、
今回の「ファウゼンの選択」をより理解できるじゃないかと思います。
さて、次回は「歌姫の過去」です。
タイトルからしてみれば、話の本筋は、
恐らく「なぜロージーはダルクス人を嫌うのか」ということかと思います。
しかし、予告の映像を見る限り、
どうやら第6章「従軍記者、奮闘す!」と同じような、
軽いタッチのドタバタ劇のになるみたいですね。
無差別虐殺の後で、ちょっと一息…の気持ちも分からなくもありませんが、
今回の「暗~い」話から、いきなりサンサンな明るい話になるのも、
ちょっと…と感じております。ちょっと間を置きたいよね。
だがしかし、第6章「従軍記者、奮闘す!」の軽快なノリそのものは嫌いじゃないので、
それはそれで、次回も楽しんで行きたいと思います!
おまけ:
*PSPお持ちの方、新作の戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!
*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:
- 第1章「戦火の出会い」
- 第2章「コナユキソウの祈り」
- 第3章「第7小隊誕生」
- 第4章「束の間の休日」
- 第5章「クローデン奇襲戦」
- 第6章「従軍記者、奮闘す!」
- 第7章「ダルクスの災厄」
- 第8章「紐解かれる歴史」
- 第9章「蒼き魔女」
- 第10章「吹雪の夜」
- 第11章「招かれざる客達」
- 第12章「さらわれた姫君」
- 第13章「戦慄の移動要塞」
- 第14章「ファウゼンの選択」
- 第15章「歌姫の過去」
- 第16章「語られなかった想い」
- 第17章「精霊節の贈り物」
- 第18章「八月の雨」
- 第19章「涙」
- 第20話「愛しき人」
- 第21話「はかなき絆」
- 第22話「とまどい」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第24話「決意」
- 第25話「護るべきもの」
- 第26話「決戦」
(*大昔で書いた戦場のヴァルキュリア(ゲーム)のレビューもあります!アニメの後、ゲームもいかがですか!?