「護るべきもの」は何だったんだろう。
国なのか、故郷なのか、仲間なのか、プライドなのか、精神の均衡なのか、
あるいはそのすべてなのか。
今回の「護るべきもの」を見ても、正直、あんまりハッキリしないのですね。
マクシミリアン殿下は何を護ろうとしていたのか、
セルベリアちゃんは何を護ろうとしていたのか、
イェーガー少将は何を護ろうとしていたのか、
カール少尉は何を護ろうとしていたのか、
帝国軍勢の「護るべきもの」は何だっただろう。
一方、ガリア王国の面々も、
アリシアは何を護ろうとしていたのか、
ウェルキンは何を護ろうとしていたのか、
ファルディオは何を護ろうとしていたのか、
コーデリア姫は何を護ろうとしていたのか、
これも実に良く分からないのですね。
まあ、第25話の「護るべきもの」です。
まず、戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:
http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html
第二十五章「護るべきもの」
首都ランドグリーズへの総攻撃を開始した、マクシミリアン率いる帝国軍。戦艦マーモットの強靱な装甲と砲撃により、迎え撃つウェルキンたちも窮地に追い込まれていく。
そんな中、第7小隊の元へ謎の大爆発によりギルランダイオで正規軍が壊滅したという一報が届く。果たして最前線にいたアリシアの運命は……。
一方、自らの野望のため帝国と準皇太子の身分を捨てたマクシミリアンは、永きに渡って隠され続けてきた、ランドグリーズ家最大の秘密…ヴァルキュリアの聖槍を遂に手に入れる!
第25話のあらすじ:
- ランドグリーズ城の城下町で市街戦を繰り広げるガリア軍と帝国軍。その中に第7小隊の姿も居た。前回は城外まで出たが、戻って来たのかな?
- 今までのいくつかの戦場でファルディオらが見せてくれた戦いぶりのように、しゃがみも隠れもせずに正々堂々に戦う第7小隊の若き隊員のエミールだが、今回は敵の銃弾が彼のわき腹に命中する。
- 他の小隊員らの援護射撃の中、スージーは包帯などが入っている救急箱を持って来る。義勇軍が治療用のラグナイトを持ってないのは、正規軍による差別か!?
- 巨大戦車マーモットの上、何かの作業を見守るイェーガーは、早く済ませるように催促する。カール少尉が見ないことに気にするイェーガーに、カール少尉が誰かがに銃殺されたことが伝えられる。
- 第7小隊はエミールを守るために円陣を組む。カロスは通信設備で他のガリア軍との通信を試みるが、どこも混乱に陥ったようでままならない。
- その中、スージーは応急処置を終える。オスカーは弟のエミールに心配するが、ラルゴが「死なないよ」と慰める。流血しているラルゴに、ヤンが心配するも、「これはかすり傷だ」。
- その中、ウェルキンは銃撃を継続すると指示し、接近戦も覚悟するようにと隊員らに伝える。
- ここで、前線のギルランダイオ要塞で謎な大爆発が発生したとの知らせが入る。アリシアのことが心配されるが、ウェルキンは目の前の戦いを集中するよう命令する。
- エミールのことを、なぜか前線にハネブタハンスを連れてきたアイシャに任せ、他の小隊員は引き続く局地戦を続くことに。
- 巨大戦車マーモットのブリッジに居るマクシミリアンにイェーガーが訪れ、現状を報告した上に、カールが撃たれたことを問おうと、マクシミリアンは「余が始末した」と伝える。それを受け、イェーガーから不信の目線。
- 前線にて、ラルゴは巨大戦車マーモットに対戦車砲を打ち込むが、無傷。「諦めるな、撃ち続けろ」とウェルキン。
- そして、マーモットが動き出す。ランドグリーズ城に隠された巨大な兵器、「ヴァルキュリアの聖愴」と共に。
- マクシミリアン殿下がヴァルキュリア遺跡の壁から得られた情報をペラペラしゃべる。この聖愴はかつてダルクスの災厄の時、ヴァルキュリア人は聖愴の真の力でダルクス人を服従させた。元々ダルクス人が治めた地を、侵略者であるヴァルキュリア人が奪い、そして自分らの都合の良い歴史に書き換え、ダルクス人を災厄とし、ヴァルキュリア人を神聖化した。「歴史とは、勝ち残った者のために存在するのだ」と。
- ランドグリーズ城の中、なぜか
蓉子様コーデリア姫はショックを受けていた。なぜ怯えているかについての説明がない。 - そしてマクシミリアン殿下は聖槍の試し撃ちを命令する。そこらへんの丘陵に、20%未満の出力で撃つと、山が欠ける。
- そこで、マクシミリアン殿下からガリア城内の皆さんへのヒステリックなアナウンス。ギルランダイオの正規軍は全滅したし、俺の戦車超強いから、さっさと投降しろ…と。
- それを聞き、第7小隊の隊員らはアリシアの安否を気にする。そして、目の前の危機に、みんなが困る。
- そこにウェルキンは「動揺するな、彼らは僕らの戦意を失わせようとしているだけ、アリシアは生きてる、僕らが信じなくて、誰が信じるんだ。諦めちゃだめだ、最後まで」と、ここに来て精神論を展開する。
- そして、ウェルキンの他人事のような独白の中、市街戦が続けられる。第7小隊の対戦車砲も、手榴弾も、とりあえず敵の居ないところに集中攻撃し、イメージで言うと、「くだらない攻撃だな…ただホコリをまきあげるだけか」byラディッツ。彼らは一体何をしようとしているのか…サッパリ分からんのです。
- 巨大戦車マーモットの中、「殿下のアナウンスを聞いても全然投降してくれないし、寧ろ悪化してるよ」との報告が入ると、「じゃエネルギーを充填して、制圧を始めるか」とマクシミリアンが命令する。
- それに対し、いつの間にガリア義勇軍に感化されたイェーガーはマクシミリアンを非難しはじめる。そして二人は口論を始める。
- 「何かを護るときに必要なのは一体何だ。」とイェーガー問うと、マクシミリアンは「くだらんな、力こそがすべて」。そうしたら、「そもそもガリア侵攻の目的は、ヴァルキュリアの聖槍か?」と問うと、「そうだよ。」
- 続けて、「なんのため?復讐?」と問うと、殿下は回想の中、列車が爆発され、母を失ったことを思い浮かびながら、「それもあるが、それより、聖槍の力があれば、僕ちんはヴァルキュリア王になれるんだ。」と嬉しそうだ。
- 口論を終えて、マクシミリアン殿下はランドグリーズ城への砲撃を命ずる。それを見て、「逃げよう」、「逃げても無駄」と小隊員らの発言に対し、ウェルキンは再び「諦めるな」と精神論。
- 何もかも破壊しようとする未来のヴァルキュリア王に対し、これを続くと「ダルクスの災厄の再現になるぞ」とイェーガーが苦言を申すが、「ええやないかええやないか」と未来のヴァルキュリア王。
- 聖槍の先に、エネルギーが充填されていくことを見守る第7小隊の隊員ら。ウェルキンも歯を食いしばるだけで策はない。
- そこで、巨大戦車マーモットの前に、何者が居るとの報告が入る。
- 驚け!!!天津飯の舞空術なのか、ヤードラット人から教わった瞬間移動なのか分かりませんが、蒼く光るアリシアは遠く離れている前線のギルランダイオ要塞からランドグリーズ城の前にやってきた!!痺れるゼェ!!
- 「ぉぉぉおおおー」の雄たけびの後、アリシアの槍から蒼いビームが発射され、聖槍の先に命中。どういう理屈か分かりませんが、充填されたエネルギーは消滅する。
- アリシアがそこに現れたことに、第7小隊の隊員らは大喜び。
- 「ヴァルキュリア人め!」と、未来のヴァルキュリア王が怒る。
- それまでにそのような素振りは全く無かったが、アリシアはいきなり息切れ始める。「アリシアを援護する」というウェルキンの命令の元に、第7小隊は嬉しそうに微笑みながら、前に走る。ウェルキンだけは深刻顔。
- ガクっとひざまずくアリシアに、第7小隊の隊員らの「アリシア~」の応援の声が届く。そこに、巨大戦車マーモットの砲台からアリシアに砲撃が始める。盾の弾丸を防ぎながら、「みんな来ちゃアカンよ」とアリシアの心の声。
- 未来のヴァルキュリア王の「撃ち続けろ」の命令で砲撃を続くと、アリシアの蒼いオーラが霞み始める。「やっぱりヴァルキュリアの力に慣れてないよね。セルベリアちゃんも最初はそうだったからなー」と未来のヴァルキュリア王はデスノートのライトの「計画通り」的な表情を見せる。
- そこで、聖槍はエネルギーを充填し始める。アリシアはセルベリアちゃんの最期を思い浮かべながら、自発的に「私は、私は生きる!愛する人を護るために!」とマーモットに特攻するが、
目聖槍からビームはアリシアに直撃! - と思いきや、アリシアは盾でビームを防御しながら、アリシアも
目槍からビームで、マーモットに穴が開く。そこで、アリシアは力尽き、倒れる。 - 未来のヴァルキュリア王は、破損部への修復と、アリシアの回収を命じる。それに対し、「あの娘はどうするつもりだ」と、またにしてもイェーガーから批判の声。それを受け、「邪魔するなら、貴様も容赦しないよ」と未来のヴァルキュリア王。
- 「そうか、だが俺はこれ以上お前に賛同できん。俺はお前と違う道に行くぜ」と、イェーガーは退室しようとする。仏の顔も三度まで…ということで、未来のヴァルキュリア王は銃を取り出し、イェーガーに照準する。「残念だな」。それを聞き、イェーガーは振向き、なぜか得意げにオレカッコウイイ的に微笑むと、シーンは室外に移り、銃声が響く。
- マーモットの中から帝国軍が続々と現れ、黙々と槍と盾とアリシアを回収する中、ウェルキンは「アリシア」と叫びながら突進する。帝国軍の射撃で、ウェルキンは器用に一回転で避ける。
- そこにザカが追いつき、「メルチャルシルギダゼ」となぜか韓国語(?)を言い出すと、「僕はアリシアを助けに行くし、君は皆に逃げるように伝えてくれ」と命令する。「誰もお前のこんな命令なぞ聞かんぞ」とザカが振向くと、小隊員らが走ってくる。「皆…」とウェルキンは微笑みながら頷く。
- そのウェルキンを狙う狙撃兵が発砲する寸前に、何者かその狙撃兵を打ち落とす。
- 聞いて驚け!!なんと!そこに「遅れてすまない、援護は俺にやらせてくれ!」と今まで何をしてるか全然明かされなかったファルディオが颯爽と片手でジープを運転しながら現れる。
- ジープあるにも関わらず、第7小隊の隊員らは誰もそれを乗ろうとしない。ウェルキンは自分の足でジープと同じ速さで、ジープと並走する。
- そしてウェルキンは足を止め振向き、「第7小隊、これからアリシアの救出に向かう、行くぞ!僕に続け!」と絶叫すると、全員が「ぉおー」と声を出しながら、遮蔽物が全くない荒野の中に、巨大戦車に向かって勇敢に走って突進!
- 帝国軍もその男気に感動したのか、先ほどアリシアに対する猛烈な砲撃をせずに、帝国兵士らはライフルでチマチマ応戦。その帝国兵士らに対し、ファルディオはジープを止め、一撃一殺で帝国軍を打ち落とし続ける。先ほど無人のところにしか攻撃しない第7小隊の隊員らと格が違うのだ!!
- 帝国軍の弾幕に、第7小隊の隊員らは怯えずに、勇敢に走り続け、「待っててくれ、アリシア」とウェルキンは心の中に呟く。
以上のあらすじを見ていただけますと、
ぉぅぇぃは大量の皮肉を込めているのをお気づきか思いますが、
まあ、それらはぉぅぇぃの率直の感想です。
戦場において、煙を上げる攻撃など、意味不明なシーンが多く、
戦略レベルも、聖槍で城を壊そうとするなど、意味が良く分かりません。
ガリア側といえば、
本来なら軍師タイプのウェルキンは精神論ばかりで、基本的に無策。
「諦めちゃダメだ」はいいけれど、なすべきことを示さなければ、説得力は皆無。
「敵は巨大けれど、近づけばアレに撃たれることがない。まず足止めを…」とか、
それっぽいことを言って欲しかった…。
巨大戦車と数百人の兵士らを相手に、
独力でアリシアを救えると考えているのも、「???」ですね。
ところでエーデルワイズ号はどうした?なぜ使わぬ?
一小隊の兵力+エーデルワイズ号だけで勝てるとは思わないが、
歩兵だけで攻めるよりもかなりマシなはず。
それまでも描写も伏線も何もなく、いきなり颯爽と現れるファルディオ。
銃を持たずにハンスを抱きかかえるアイシャは何を考えているのかね…。
なぜペットのハネブタを最前線に連れて来る!?
いきなりのヴァルキュリア王発言もスゴ過ぎだし、
未来のヴァルキュリア王の巨艦大砲主義も良く分からない。
どう考えても、動きが鈍そうなマーモットよりも、
小回りが利くヴァルキュリア人のセルベリアちゃんやアリシアのほうが強い。
懐に入れば、ビーム撃ち放題だからね…。
そう考えると、聖槍のためにセルベリアちゃんを犠牲にするのは、
結構意味不明。
そんな時、そんな場面で、そんなこと言ったらどうなるか…、
イェーガーも十分に理解できているはずなんだよね。
気に入らないなら、正面から非難せずに、
未来のヴァルキュリア王を撃ちぬけたらええやないか?
口で言い負かすのはイェーガーの男の美学か?
懐に入れば、勝てそうなのに、
「護るべきもの」のため、正面からマーモットと戦うアリシアは、
同じく仲間を護るために正面から藤堂豪毅の暹氣龍魂を受ける
男塾の剣桃太郎を彷彿するので、まあ、理解できなくはないけど…。
別にハリウッドのミリタリー大作映画を目指しましょうー
とは思っていませんが、せめてシティハンター(古くてすまん)レベル…と思いますが、
流石にアンパンマンのような戦いを見せられると、
原作ファンとしては、ちょっと悲しんでしまうよね…。
そうそう、今回も一応褒めところも無いわけではありません。
えっと、ここ数回よりも作画が安定していますね。
最後の二回に予算を確保したのかな?
次は最終章、「決戦」。次回予告はウェルキンによる小隊員紹介。
正直、こんなことになるとは思わなかった。
来週でいよいよすべてが終わります。長かったけど、後ちょっとだけ。
ガンバレ!わたし!
おまけ:
*アニメの戦場のヴァルキュリアとは全くの別物です。是非本家の戦場のヴァルキュリア(PS3ゲーム)のレビューも見てみてください!アニメより1,048,576倍面白い。
*PSPお持ちの方、戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!
*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:
- 第1章「戦火の出会い」
- 第2章「コナユキソウの祈り」
- 第3章「第7小隊誕生」
- 第4章「束の間の休日」
- 第5章「クローデン奇襲戦」
- 第6章「従軍記者、奮闘す!」
- 第7章「ダルクスの災厄」
- 第8章「紐解かれる歴史」
- 第9章「蒼き魔女」
- 第10章「吹雪の夜」
- 第11章「招かれざる客達」
- 第12章「さらわれた姫君」
- 第13章「戦慄の移動要塞」
- 第14章「ファウゼンの選択」
- 第15章「歌姫の過去」
- 第16章「語られなかった想い」
- 第17章「精霊節の贈り物」
- 第18章「八月の雨」
- 第19章「涙」
- 第20話「愛しき人」
- 第21話「はかなき絆」
- 第22話「とまどい」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第24話「決意」
- 第25話「護るべきもの」
- 第26話「決戦」
言及リンク:
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