玉葱の匂いが強いから,外階段で調理する学生さんたち
後ろで頭を掻いているのは,微笑みのリーダー,あの,プロフェッサー。
大学院生が作った「伝説のカレー」に寄せて
KCGとKCGIの学生さんと先生達が,カレーで盛り上がっていて,楽しい。
今回は,「本物を食べた経験のない人たちが,レシピだけで作った場合にどうなるか」,ということがわかったように思う。そこそこ似通ったものになるのは,伝説の「華麗なる料理人」の書いたカレーのレシピが良くできている上に,コックの学生さんたちが優秀であることの証左だろう。もちろん直弟子?を自負する自分が作ったときとも,どこか違うのだが,これはこれでとてもよく出来たものだった。さすがは京都情報大学院大学の優秀な学生さん達,センスが良い。美味かった。兄弟子として言わせてもらえば,あと少し,塩加減や,スープストック,野菜果物類とスパイスのバランスがうまく行けば,完璧なものになると思う。
しかし,レシピを読んで作っただけで,ここまで達するということは,日本中で,「KCG伝説カレー」を食べている人が,かなり多くいるということなのだろうか?おそらくそうだろうから,是非,京料理のひとつとして,NHK教育テレビの料理番組で取り上げてもらいたい。ミシュランとニューヨークザガードにも一報すべきであろう。
冗談はさておき,KCGの伝説のカレーが,京料理であることの特徴は以下,四つある。
「KCG伝説カレー」の四大特徴;
華やかに,雅(みやび)。=オリーブオイル主体でしつこくなく,スパイスをたっぷりと入れるので,さわやかに刺激的。
都文化1200年の奥深さ。=刺激的なのだが,鶏ガラベースのスープがしっかりしており,玉葱・バナナの甘味が全体をひとつにまとめ上げる。
はんなり京都。=炒め玉葱とバナナが甘味の基本で,人参・ジャガイモ・小麦粉を入れないので重たくない。
京の粋(すい)。=砂糖入りの福神漬けやラッキョウを合わせず,砂糖抜きの酢漬け生姜を添える。
なお,調査したところ,KCGウェブサイトの「おいしいカレーライスの作り方」がアップロードされたのは,1997年の春であった。アップロードした後6月には,キーワード「Curry」では,当時の有名検索エンジンであるNTTディレクトリで1位,Infoseekで434件中14位でヒットしていたとの記録が残っている。同HTMLの原始的なキーワードの埋め込み方からも分かるように,今で言う,SEO 【サーチエンジン最適化】の走りであった。
以来10年余,同サイトはほとんど更新されておらず,当時イラストを描いた小学生も大人になった。しかし今なお,10年前のたった一枚のHTMLが,検索エンジンにヒットし続けており,来訪者の数が圧倒的に多い。
そして,昨年も,KCGの卒業生が集まって,KCG伝説のカレーを作る同窓会をしていたという報告を聞いた。
学内外でKCGカレーの伝説が,さらなる伝統を次々に生んでいることは興味深い。
花札やトランプの印刷会社であった任天堂を,世界有数のコンピュータゲームメーカーに育てたのは,KCGの卒業生たちであった。(初期の頃の任天堂の,プログラマとSEは全員がKCG卒である)
世の中から,もし,KCGの卒業生がすべていなくなったら,日本中の鉄道等交通システム,医療システム,金融システム,等など,あらゆる命脈がストップする。
一教員が,当時の検索エンジンのためのサンプルHTML,カレーのレシピ,を授業で提示したところ,それをさらに伝説化するほどにまで育て上げたのも,KCG卒業生たちである。
単なるコンピュータ技術学校に留まらない,教育機関としての伝統と実績の,もうひとつの証明であると思う。
KCG関連校は,クリエイティブで楽しい場である。だから,卒業生も社会で活躍するのだ。
鮨,寿司,うまいすし,ラーメン,うどん,そば,美味いもの,グルメ@京都情報大学院大学
下記は,京都コンピュータ学院と京都情報大学院大学のイベント情報です。
京都コンピュータ学院
KCGオープンキャンパス
2月24日 KCG AWARDS 2008 -卒業研究発表会-
3月2日ワークショップ「クルマ・バイク好き集まれ!」
3月15日ワークショップ「アート・デザイン好き集まれ!」
3月30日ワークショップ「電子メッセンジャーを作ろう!」
KCGスプリングコース(一般向け春の短期集中講座)
京都情報大学院大学
KCGI入学説明会
2月24日 KCGI課程修了プロジェクトの発表