鍋物のコツ

干しシイタケで造る,椎茸茶の話を書いたので,ついでにというわけではないが,この冬のために。

鍋物を造るときは,ベースのダシは,別の大なべに作っておくのが良い。家族4人前を造るなら,その倍くらいは入る鍋に出汁を作っておく。

基本は,なんでもいいのだが,8人前くらいの出し汁を用意するとなると,生の大根を半分くらい,干し椎茸を三つから四つ,そして日本酒を2合ばかし入れて,あとはそのまま水炊きにするにしても,あるいは,味噌味にするにしても,昆布とかカツオとかを入れるにしても,お好みのままに。日本酒はなんでも良い。古くなったのでも良い。これを大胆に入れることがコツといえばコツである。

昆布ベース,カツオベース,など,色々鍋ものにはバリエーションがあるが,大根の甘味と干しシイタケの奥深さが加味されると,実に奥行きのある味わいになる。そして,その奥行きの深さを爽やかに引き立ててくれるのが,柚子の皮の一切れである。

たいして材料費もかからないので,ぜひお試しいただきたい。湯豆腐だけでも,野菜だけでも,冬の夜の家族の団欒のときに,あたたかい一品となろう。

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