空海、最澄 :アインシュタイン、ボーア

 比叡山に延暦寺を建てたのは最澄で、東寺は空海、この二人はライバルですね。スゴイ天才としては空海のほうが数枚も上手でしょう。真言密教はほとんど一人で作り上げた。しかし彼には弟子らしい弟子はいません。一方天台密教は最澄が優秀な弟子たちと作り上げたもので、後世、比叡山からは法然、親鸞、日蓮、道元なども出てきて、教育者としては最澄が上かな。20世紀前半の2大物理学者といえば、アインシュタインとボーアですが、この二人も同じような関係ですね。

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比叡山

比叡山

 京滋の名山を鴨川校からの撮りました。京都のどこからも見れるのになかなかいいアングルがありません。比叡山頂は大津市ですが、眺めるのは京都側からのほうがいいですね。今朝「テッペンカケタカ、kekyokekyo」という鳴声を聞きました。ホトトギスとウグイスらしい。猿、兎、鹿なども出てきますから夜間運転には要注意です。

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東寺と鴨川

東寺

 九条通りからの東寺五重塔です。高さ60m弱あり,かつてはわが国最高の高層建築でした。この塔のてっぺんと北大路通りの海抜はほぼ同じだそうで,北大路と九条では60mの差があるのですね。そういえば,鴨川は世界の百万都市の中では最も急流だとか・・・

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鴨とすばるとユリカモメ

鴨とすばるとユリカモメ

清流の宙(そら)に飛び交うユリカモメ すばるの季節にまた帰り来よ

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鴨川の鴨

鴨の鴨

加茂大橋で鴨を見ました。近寄っても逃げません。サギ、シギなどはよく見かけられます。冬は何といってもユリカモメですね

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空海と天文

 Kukaiという名の小惑星があります。弘法大師空海(774ー835)にちなむ命名です。真言宗の開祖で、高野山・東寺を創建し,書の達人として嵯峨上皇のお友達,諸国を回って土木工事もするという平安初期の快僧(怪僧)ですね。とにかくすごい天才で,唐へ留学したが20年の留学期間を2年ですべて学び取り,多数の経文を持って帰国したそうです。彼が持ち帰ったものは真言密教だけではなく,星占いも空海によって持ち込まれたものです。「宿曜経」という占星書には曜日や12星座も記されています。藤原道長の日記には曜日が記されているし,光源氏が誕生した際に宿曜師にその運命を占わせる場面があるところをみるとかなり流行っていたようで,空海はわが国の星占いの祖といえるでしょう。
 西欧の占星術はこれよりずっと後で,当時は京都のような文化都市はありません。

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七夕

 七夕は天の川をはさんで離ればなれに暮らしている織姫と牽牛が年に一度出会える夜といわれ,中国では漢の時代から,日本では奈良時代から朝廷の伝統行事でした。七夕に関する歌は少なくありません。
・彦星の行き逢ひを待つかささぎの わたせる橋を我にかさなむ・・菅原道眞 
・思ひやる心もすずし彦星の つままつ宵のあまの川風・・・藤原清輔
 ところが,7月7日は梅雨の末期,集中豪雨の季節で,なかなか星を眺めることはできません。実際,昨夜も見えませんでした。七夕祭は本来旧暦で行われるもので,その日は伝統的七夕の日といわれ,通常は8月中旬で今年は8月19日です。その頃は天候も安定しているし,両星は天高く眺めやすいところにやってきます。
 ところでその夜,織姫星(ベガ)と牽牛星(アルタイル)が動くわけではありませんが,実は現在,互いに近づいているのです。現在,両星は15.3光年離れていますが7万年後には15.0光年まで近づき,その後は永遠に離れていきます。残念ながら2人が最も近づいても光で15年もかかる距離ですから一夜の逢瀬はやはりかなえられませんね。

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