今年は閏年,2月がもう1日ありますね。閏年にはオリンピック大会が開かれますが,実は閏年にオリンピックが開かれなかったことは3回あります。1916年(ベルリン),1940年(東京),1944年(ロンドン)いずれも戦争のため中止です。では逆に平年に開かれたことがあったでしょうか? 1回だけあります。パリのオリンピックは1900年,平年です。ところがシドニーで開かれた2000年は閏年です。現行のグレゴリオ暦では
a)西暦が400で割り切れる年。
b)西暦が4で割り切れ & 100で割り切れない年。
この2つの条件の a|b が閏年,それ以外は平年です。
この暦は1582年に制定され,現在では世界中で使われていますが,3200年すると1日の狂いが生じます。そこで1923年に反カトリックであるギリシャ正教会などは改訂ユリウス暦と呼ばれる新しい暦を制定しました。
それはa)を「西暦を900で割って余りが200または600となる年」と変えるものです。確かに正確にはなりますが,かえって複雑でまた2800年まではグレゴリオ暦との違いはありませんから果たしてどこの国が使っているかは知りません。
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森と文明
森と文明の物語―環境考古学は語る (ちくま新書)
お正月休みの読書感想文です。13年前の本で、環境問題の提示としては先駆けでしょう。世界中のほとんどの文明は森林を切り開いて(破壊して)生まれ、滅んでいった。今は砂漠と化した中東地方はかつてはレバノン杉が生い茂っていたそうです。ヨーロッパでは森は狼や悪魔や棲家で征服すべきものと考えられてきた。アメリカ開拓もその勢いで行われた。そういえば中国の黄河流域もそうです。
森を大切に守り、自然と共生を習慣にしてきた日本(1万年前から引継がれている文化)は例外だそうです。筆者は植物学者らしく客観的なデータが示されています。細部の賛否はともあれ、文化・歴史を新しい視点から眺めているので面白かった。