☆新指導要領

 解析、代数、統計は数学の3本柱です。いずれも18世紀末から19世紀前半に成立し、他の分野に応用されてきました。従来、高校までの数学教育では統計はほとんど扱われていませんでした。castorもそうで(オブ脳さんやAWさんの世代は習ったかも)大学でも、きちんと習っていません。実は解析も代数も授業はようわからんかった、ハイ。しかし現在では最も応用範囲が広く、むしろ経済学、社会学などで必須の知識になっています。今回、復活するのはいいが、中学数学で標準偏差までとは行きすぎでは?どう理解させたらいいか困っている先生が多いのでは?教科「情報」で取り上げるのはいいが、中学では「情報」と思っていたら、高校では「数学」で。しかも入試には出ないから高度(?)進学校ではやらないとなると、また別の問題が起こりそうですね。
 学習指導要領はよく改定されます。でも数学はまだ少ないほうで最も激しいのは理科、地学(天文を含む)なんてしょっちゅうで、現場の先生は自分自身の教材を常に更新していかねばなりません。しかも大陸移動・地球温暖化から超新星・ダークマターのことまで。まあ科学の進歩が著しいからアタリマエかもね。変わらないのは古文くらいでしょうか。

   ほしはすばる、いとをかし

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