☆地上の天の川

 関西で天野川というと生駒の高原に発し、大阪府交野市および枚方市を流れ、淀川に注ぐ天野川が最も有名です。この地帯は古くから渡来人が農耕生活を行っていました。「伊勢物語」や「山家集」にも名前が出てくるほど都人にも知られていました。今も、星田妙見宮,牛石(牽牛石)があるほか,天野が原,星の森,星ヶ丘,星田などの地名や天津橋,逢合(あいあい)橋,鵲(かささぎ)橋,羽衣橋などの橋があります。
 ところが滋賀県米原市にも天野川があるのです。岐阜県との県境近くに水源をもち琵琶湖に注ぎホタルで有名な川です。河口に近い蛭子神社で、『世継神社縁起之叟』という古文書が見つかり、「七夕伝説の湖北発祥説が浮上」とマスコミで取り上げられて一躍有名になりました。この蛭子神社には、朝嬬(あさづま)皇女を祀った自然石があり、また、天野川を挟んで川向(南側)の朝妻神社には星河稚宮皇子を祀った石塔があります。この二人が織姫・牽牛に当たるわけです。以上はダイニックアストロパーク天究館(滋賀県多賀町)で聞いた話のママですけどね。

 「天野川」「天の川」と呼ばれる川や地域は北海道、福島県、高知県、熊本県、鹿児島県など全国に多数あるそうです。皆様も近くで天の川を探して七夕伝説との関係を探ってみませんか。

サスペンダーさん、三重には天の川はありますか?

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