7月22日の皆既日食まで70日となりました。母なる恵みの太陽が白昼消えてしまう皆既日食は古代の人々にとって驚異であり脅威でした。わが国のアマテラス伝説をはじめ世界中にこのような伝説はたくさんあります。
古代オリエントにあったメディアとリディアは交戦中に不意に起こった日食を天の怒りと思い戦いをやめたそうです。これはまあいいが、古代中国の夏(実在は未確認だが紀元前20世紀ころ?)では日食予報をサボッた義氏と和氏という天文官がクビ(罷免ではなく死刑)になったとか。天文官たるもの、命がけで計算して予報を出さねばならず、星空を楽しむ余裕はなかったようですね。
しかし日食の周期はギリシア時代前から知られていていました。それを発見したのは紀元前7~6世紀ころバビロニアの占星術師でした。
つづく