☆日食余話3

 源平合戦のひとつ、水島の戦いは珍しく平氏が勝ちました。時は1183年11月17日、場所は岡山県倉敷市(今は工業地帯)。戦い中に日食が起こたため、それまで優位に立っていた源氏側が驚きのあまり逃げ出したという話が『源平盛衰記』巻33にあるそうです、読んではいませんけどね。
 平家方は予め日食のあることを知っていたが、源氏方(実は無学な木曽義仲の兵)は知らなかったのでびっくりしたのでしょう。金環食だから真っ暗にはならず「天俄かに曇りて日の光見えず」という表現はオーバーです。源氏方が負けたのは兵力ではないことを言い訳しているように見えますね。ともあれ義仲は京へ逃げ帰りこの後、急速に低落していきます。
 この時の金環食は山陰山陽四国で観られました。京都では部分食、でも9割以上欠けたはずです。

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