☆浦嶋物語-3

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 前述の『丹後風土記』の中で最も重要な箇所は彼を出迎えた子供たち、昴星と畢星ことこです。昴とは言うまでもなく,すばるのこと、おうし座の散開星団プレアデス410光年の彼方にあります(写真)。古事記にも枕草子にも谷村新司の歌にもあるあの星々のこと。
また畢とはやはりおうし座の散開星団ヒアデスのことで,140光年の距離にあります。なんと蓬山(=とこよ國)とは宇宙の彼方にあったのです。彼は海の彼方の大きな島または海底にあるという龍宮城に行ったのではない!

 さあそうなると、往復の手段は超高速の亀型宇宙船となります。出発の時期は雄略天皇二十二年すなわち478年、帰還は二百数十年後の飛鳥時代(後述),ところが彼の中の時間経過はわずか3年,明らかに相対論的効果です。まさにウラシマ効果を体験したのです。:::ウラシマ効果という言葉は誰の発案かわかりません(いろいろ聞いてみたけど)。しかし超高速飛行では時間経過が遅くなるという一般相対論の重要な結論を表現するには適切な言葉です・・・日本人以外には理解できないけど。

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