星ネタというより動物怪物のお話で、どう展開していくかわかりません。
しし座のししはギリシア北部ネメアの谷に人食いライオンで、怪力の英雄ヘルクレスに素手で絞め殺されてしまったと言われています(まさか!)。
でもほんとうにギリシアにライオンが棲んでいたのでしょうか?ライオンはアフリカの草原の動物と思いがちですが,インド西部の森に少しだけ残っています。この種はかってはペルシアから小アジア辺りにもいたようです(東アジアは虎の縄張りのためいないみたい)。さらにその仲間であるヨーロッパライオンはスペイン、南フランス、イタリア、そしてバルカン半島の南で1世紀ごろまで生息していたそうで、絶滅の原因は生息地の開発、野犬との競争、過剰な狩猟のせいです。ライオン狩りはコロッセオで闘獣士と戦わせるため、ギリシア人やローマ人にとって必要な仕事でした。
となるとやっぱりギリシアにもライオンは棲んでいた、そしてライオンの谷へ追放という刑罰があったのでしょうね。