☆旧七夕

 今日は旧暦の7月7日、七夕です。天の川を見上げるにはいい季節になったけど、曇って星は見えそうもありませんね。
ところで今朝の読売新聞2面の隅に小さな記事がありました。
古今集に紀友則のこんな七夕の和歌があるそうです。

天の川浅瀬しら波たどりつつ 渡りはてねば明けぞしにける(古今177)

その意味は
「彦星が織姫に会いに行くため天の川の浅瀬を探していて、どこか知らないので白波を辿っているうちに、渡り切れずに夜が明けてしまった。」
なんですがそれは表で、裏の奥では
七夕の宴で天皇から七夕の歌を詠むよう命ぜられ、苦労するうちに夜が明けてしまった藤原の某さんをからかっているそうです。

 和歌、特に平安鎌倉時代にはこんなのが実に多い。
関西人によくある隠語、ダジャレの源流みたいな気がしますね。
紀友則の最も有名な歌は

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ

ですが、これもなんとなくアヤシイ。のどかな春の日に桜の花が散る、その後はの季節が来る、いやだなぁ
という意味のとれませんか。藤原氏にいじめられて潰された紀氏のささやかな抵抗。

やっぱり文章表現力はいつの世も重要です。

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