☆対称性の破れ5


 さてそろそろ自然に存在する回転方向の法則について語る時が来ました。
地球儀があればよくわかります。太陽が東から西へ運動していくのは地球が西から東へ(地球儀の正面が日本、中国、中近東、ヨーロッパとなる方向)回っているためです。これを北極方向から見ると反時計まわりです。では地球の公転は?惑星軌道運動シミュレーション NASA/JPLのサイトを クリックして>>印をボチッとしてください。地球だけでなく惑星はすべて反時計周りに回っています。その外側の惑星もすべてそうです。そう、左回りは太陽系の特性なのです。46億年前に太陽系ができてから今日までずっと反時計方向に回っているのです。真央さんも美姫さんもそしてTenさんも惑星運動に倣って同じ方向に回っているのです。ただ金星の自転方向は時計周りで、太陽系の中では例外です。Aliceさんはビーナス(=金星)と同じですね。
 われわれの左右非対称、左優先の根源は太陽系の運動らしい。しかし広い宇宙の中には右回転の惑星系があり、そこの高度知的生物は右優先の社会生活を送っているでしょう、きっと。

☆対称性の破れ1
☆対称性の破れ2
☆対称性の破れ3
☆対称性の破れ4

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☆対称性の破れ4

 わが国では左上位ですが、中国では王朝によって変わっていそうです。治世は左上位で乱世は右上位とか。わが国は左上位の唐の影響をうけたらしい。
 人は右を車は左を通りますが、これはイギリス系の規則で世界の中では少数派ですね。アメリカでも中国でも車は右を走る、自動車だけでなく鉄道の場合も日本と反対です。オブ脳さんそうですよね。陸上の乗り物は国によって違ってもいいが、飛行機や船の場合は世界共通でないと困ります。

 人が歩くのは右側よりも左側のほうが自然と思いませんか。あなたは車が通らない小路を歩くときどっち側を歩きますか?たぶん左側通行ではないでしょうか。また京都駅の南北通路をわたる人々、左側を歩いています。昔の日本は左側歩行でした。時代劇で武士が歩くシーンをよく見てください。なぜ左側通行かというと、人と出会っていざというときに、心臓を相手からできるだけ離し、右手で応戦できるのに適しているからだそうです。無意識のうちについた習慣で、今の道路交通法は施行されてからまだ50年も経っていません。

 ついでに右翼左翼とは、フランス革命時の国民議会で、議長席から見て右に保守派、左に急進派が座ったことに由来し、人間の習性や自然の法則とは無関係です。

 ところでほんとに左右を説明する自然の法則があるのでしょうか?
☆対称性の破れ1
☆対称性の破れ2
☆対称性の破れ3

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☆対称性の破れ3

 大きな寺院では本尊と脇侍という三尊を祀ってあることが多いですね。釈迦如来と文殊・普賢、薬師如来と日光・月光、阿弥陀如来と観音:勢至、などなど。その配置は中央と左右ですが、本尊から見ての左右です(参拝者から見ると逆)。その場合左右の脇侍は少しだけ位に差があって左におわすほうが上位の仏様らしいです。法隆寺・東大寺・薬師寺など古いお寺ではほぼこの形式に沿っているが、平安時代以降はそうでないのもあります。
 また帝の両脇に左右大臣が並びますが、これも左大臣のほうが上位です。実際右大臣になった人は多い(菅原道真・源実朝・織田信長・豊臣秀頼)が左大臣は藤原氏だけですね、たしか。左大将>右大将,左馬頭>右馬頭,左近>右近なども同じ関係。

 左を優先するのは回転方向と関係ありそうで、次項でその謎の解明にチャレンジします。

 ☆対称性の破れ1
 ☆対称性の破れ2

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☆対称性の破れ2

 あなたは回転するとき左回り(反時計)ですか?右回りですか?自分でやってみると左回りが自然です、紙に○を書くときは右回りだが、左手で書くと左回り。これは個人差かな?それとも右利きだから?
 台風の風向きや風呂の排水は左回り、これは北半球にいるためらしい。
さきほど緩んだねじを締めました。右に回す(時計回り)と締まって、左に回すと緩む、たぶん右利き用に作ってあるため。
あさがおのつるの巻き方はどうなんでしょうか、わがやにはないがサスペンダーさんとこにはありますか。

鳴門の渦潮は左右どっちもあるが、それは海水の温度や海面の風向きが影響しているためらしいです。

☆対称性の破れ1

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☆対称性の破れ1

 といっても去年のノーベル物理学賞のような難しい話ではありません。ことの起こりはTVで浅田真央、安藤美姫のフィギュアスケートを見ていて、二人とも○○アクセスなどのとき左回りだなあと思ったこと。いつも回転方向は同じ、上から見ると反時計回りです。ほかの選手もそうらしい。これは右利きだから?では左利きの選手は時計回り?いや人間、回転は反時計方向が自然だということなんでしょうか?
 陸上トラック競技も同じ方向で回りますね。カーレースや競馬ではどうなんでしょうか?桜坂。さんが詳しそう。

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☆Gulda in YouTube


 YouTube でコンサートを楽しむのはグルダが一番。演奏者であり指揮者である人は少なくないが、彼はピアノを弾き指揮をとる、その様子がメチャ面白いです。立ったり座ったり、片手で鍵盤をもう片手は指揮をとっている、そして目線は時にはオーケストラに時にはカメラに。実に忙しい演奏です。モーツアルトのピアノ協奏曲20K466は第2楽章が有名で、映画「アマデウス」の終わりあたりで流れていましたね。

YouTube – Mozart concerto 20 in d, K.466 – 1. Allegro (1of2) Gulda

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☆メンデルスゾーンがお好き

AWさんはメンデルスゾーンがお好きなようで。そうか、200年祭なのですね。
だれでも聞いたことがある「結婚行進曲」これは「真夏の夜の夢の中」ですね。あの甘っちょろい「バイリオンコンチェルト」、爽快な「シンフォニーイタリア」、無言歌の中では「船歌」「歌の翼に」・・・などなどがいい。
 裕福な家庭に育ち作曲だけに専念できたしあわせな音楽家らしいメロディーです。

castorのプレゼンのフィナーレにはBGMに「歌の翼に」をよく使っています。広大な宇宙を地球を飛び立って眺めているようです。
YouTube – 歌の翼に

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☆未知の惑星X

太陽系に未知の「惑星X」が存在する! (講談社プラスアルファ新書)

 未知の惑星を探す試みは天文研究者・天文愛好家の昔からのロマンです。かつて海王星の彼方の未知の惑星探しは1846年から80年間あまりも続けられました。そして見つかった(1930)のが冥王星ですが、これは当初から異質な惑星とみなされ、ついに2006年に惑星から外されました。でも太陽の周りを回る惑星は減ったのではなく、逆にメッチャ増えて、今や20万個も登録されています。
 さらにもっと遠くの惑星があるはずで、その発見にチャレンジしようというのが本書です。いつの日かその惑星が発見され、そこに探査機が訪れる時代になるでしょう。著者はM先生、誰かって? ヒントは下記サイトにあります。
JPL Small-Body Database Browser (10146)

ついでのこれもご覧ください
JPL Small-Body Database Browser (10142)

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☆蒼穹の昴 

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

 題名につられて読みだしましたが、第4巻にはいってもすばるの話は出てきません。
時は中国清朝末期、貧しい少年・李春児は、占い師の予言を通じ、都に上り宦官となって多彩な才能が認められ西太后のお気に入りとなります。一方幼なじみの兄貴分・梁文秀はあの難関の科挙の試験にトップで合格し光緒帝の側近になります。120年前の中国は英(アヘンを押し付けた悪の元凶)仏露によって国土は分断され、そこに日米も加わって、瀕死の状態。それでも紫禁城の高官は贅沢三昧と権謀術策に明け暮れ、まだかつての康煕・乾隆時代が続いていると勘違いしています。この二人はそれぞれ相反する立場で国に将来を嘆き、また若き孫文、幼い毛沢東は焦っている、というシチュエイーションで、読み応えがあります。

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☆au 

駅前桜

 ついにケータイを代えました。6年間使ったPHSが去る2月13日金曜日に1度死んで3日目に復活したけど、その後もいつ潰れるやらという状態でした。アンテナなしでも通話できてカメラがあって・・・・というアタリマエの機種。証拠写真は明日の入学式まで咲いてくれた駅前校の桜。
 ところでナンデ au かって?実は大文字でAUと書くと天文業界ではAstronomical Unit (天文単位)のことです。これは太陽・地球の平均距離で約1億5000万kmに当たります。光年よりは小さな単位だが、太陽系内では非常によく使われる単位です。

 なんて言うのはあとでのコジツケですが。

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