Zのエンジンを分解するときの注意点を。
Zに限らないが,およそ自動車・バイクのエンジンを分解するときは,ボルトの固着がある。無理すると捩じ切ってしまうから,すこしでも固着していると思ったら,ラスペネやCRCなどの浸透性潤滑剤を吹きつけてしばらく放置すると良い。
基本的に,エンジンはボルトを解いていけば,分解できるので,たいした問題はないはずだが,Zのエンジンの場合,ヘッドを外した後,シリンダーとクランクケースを離すときが一番難しいかも。
エンジンはプラスティックハンマーでコツコツと叩く。ガツンとしないこと。あくまでも優しく,ドアをノックする調子で,コンコンと何度も叩くと,だんだん剥がれて来る。
Zの後期型のエンジンは,シリンダー横に,プライバー(Ply Bar=長いマイナスドライバーの曲がったみたいなの。テコの原理で力を入れるときに使う道具。)を差し込む隙間があるが,前期型にはない。
シリンダーフィンの上下に補強の入っている部分と,クランクケースはオイルプレッシャーのあたりのリブとの間に,プライバーを差し込む。
エンジンはアルミの鋳物なので,くれぐれも割らないように。床に落としたり,無理にこじると簡単に割れます。