桜花舞う

カワサキ Z2

桜の季節である。カワサキ空冷Z2には,桜が似合う。

さて,2007年度も今日で終わり。桜吹雪に吹かれながら,新しい年度が始まる。
次年度はどうしたものかというのは,実はまだ決定していないのだが,筆者としては,Z2を一台きちんと仕上げて,自動車制御学科の今後の実験材料にしようかと考えている。
昨年度からのZ1RやZ2レーサーなど,すべての車両は継続して調整していくのだが,新規に何をテーマにするのか,色々と案が百出して,実は何も決まっていない。

外観は普通にノーマルZ2。それでいて,環境にやさしく,電子回路もきちんと搭載して,インジェクションを仕込むのも面白いかも。

もう一台は,普通にセオリーどおりに仕上げる,丸Zのカスタムを一台。そして,セオリー無視のチョッパーも面白いとか。

もうひとつ,インジェクションといえば,空冷Zの異端児,750ターボのインジェクションシステムを改良しようかとか。

あとは姉御カワサキ,メリーさんの愛車を製作する予定。素材を吟味中。

実を言うと,自分個人用に,カワサキGPZ900R,ニンジャを,夏に向けて製作したいと思ったりもしている。ニンジャのカスタム。これもカワサキカスタムの王道。

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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環境の問題について

こうやって古い金属製工業製品をいじくりまわしていると、いったいこれらそれぞれの金属部品を製作するのに、どれくらいのエネルギー消費が必要だったのだろうかという疑念が沸いてくる。

アルミ鋳物のシリンダーをひとつ造るにしても、大量生産にすればひとつあたりのコストは低いだろうが、それを数年でモデルチェンジをして、新しい鋳型を製作し、その工場設備を造っていくと、総和としてどれくらいのエネルギー消費が行われるのか。正確に計算するにしても膨大なデータ量が必要なので、面倒だからしたくはないが、なんとなく想像はできる。

何が疑問なのかというと、30年前のオートバイを修理して一生乗り続けるライダー一人当たりのCO2排出量と、3年から5年でバイクを買い換えて、古いものは廃棄処分にして、排ガス規制の厳しい、環境にやさしい新車に乗り続けたときの化石燃料消費量やCO2排出量の、地球全体での総和の比較である。確かに、ライダーひとりあたりが輩出するCO2量は減るだろうが、工場設備の更新や金属加工によって消費されるエネルギーすなわち排出されるCO2量は馬鹿にならないように思う。これはもちろん四輪自動車にも言える。

環境保護の美名の下で、ハイブリッドカーや電気自動車が生産されても、それが企業の利益効率のために5年で買い換えられるように品質管理が徹底されて、工場設備が更新されていくならば、環境対策の最適値は別の計算になるはずだ。一台あたりの排出量と、交通システム全体における総和としての排出量とを、正確に比較しなくては真の回答は出てこない。

考えているのは、空冷Zに可能な限りの環境対策を施して、一生乗り続けて、心を掻き立てるあの和音、エギゾーストノートを楽しみながら、結果として環境保護に貢献できる可能性があるのではないかということである。空冷エンジンは、その設計によってマージンを多く取る必要があるので、隙間から漏れて浪費されるエネルギーが多いけれども、適切なインジェクション化を行い、それなりの触媒を搭載すると、新車に乗るよりは、環境に貢献できるかもしれない。木を見て森を見ぬ論理に陥らないようにしたいものである。「空冷ZのIT化」は、それが最終目標のひとつである。

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院自動車制御学科

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春が来た

春が来た。あちこちでバイクの台数が増えている。
さて,次年度はどうするか。まだ今年度のも仕上がっていないのに,気の早い話だが,次年度の研究テーマを検討しはじめている。

空冷Zは続けるとして,水物をひとつテーマに取り上げようかと考えている。
となるとGPZ900R ニンジャかとお思いでしょうが,姉御カワサキメリーさんからリクエストが出ているものがある。今年度一年間,学生といっしょに白魚の指をオイルまみれにしていたメリーさんは大型ライダーであるのだが,それをレストアして自分で乗りたいのだそうな。さて,なんでしょう?

写真は角Zの代表,カワサキZ1000Mk.II、の外装をまとっているけれども実はZ750FX。モリワキ860cc。カーカーのサイレンサーは実はアルミで作成されたもの。CRキャブ,ウエダレーシングのスイングアーム,マックレーンのバックステップ,キックアームは少々曲げてあってステップを折りたたむとキックできるようになっている。タンクはいわゆるZ1000Hカラー。ホイールはノーマル。FX/Mk.IIは前輪19インチが似合うと思うんだが・・・。100歩譲って前輪18インチにするにしても,モーリス7本スポークかな。レスターも似合うか。いずれにしても前輪17インチを履かせるにはZ1Rが一番似合うかと思って,初年度のテーマのZ1Rには17インチミッチェルを選んだのだけれども,やはりZのシルエットにはノーマルサイズのホイールがしっくりくる。

カワサキZ750FX

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

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カワサキ空冷Zのカスタム日記 Z1R,Z2,Z1000R

Z1R kawasaki

カワサキZ1R

最終調整中のKAWASAKI Z1R。青みがかった銀色が美しい。エンジンは調子良い。セルモーターがかなりヤレているので,ガラガラ音がする。モーターはPMCのリビルド品に交換したいところなのだが,予算オーバーなので当面はこのまま。マフラーはKERKERだが,バンスアンドハインズの直線基調のほうが似合いそう。リアスイングアームのショック角度がイマイチなので,取り付け位置を変更するか,別のアームにするか,悩み中。ドライブスプロケを少々オフセットして,チェンラインは出してある。

Z1R メーター

コックピットは,ニンジャのメーター。どこと干渉することもなく,綺麗に収まった。
卒業式が終わって春休みに入った。学生さんも出てこなくなったので,年度変わりで多忙なこともあって,新学期まではあまり進みそうにない。ライディングポジションは良好である。

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

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カワサキ空冷Zのカスタム日記 Z1R,Z2,Z1000R

Z1000R1

去る日曜日,カワサキZ1000R,ローソンが集まってきた。オヤジたちだけで,学生さんはゼロだったが,数が並ぶと壮観なので写真撮影。
左側がレストア中のローソン。すでにエンジンはかかっているのだが,最終的な電気配線の取り回しを行っている途中。

KAWASAKI Z2

カワサキZ2レーサーはほぼ完成。70年代にサーキットを走っていたZ,そのまんま。
最後に,タコメーターの取り付けをどこにするか思案中。タコメーターを装着するとともに,フロントゼッケンプレートの付け方を考えているところ。
当初予定していたハラシタ管と,モトマーチンのスイングアームが干渉したため,マフラーはとりあえずカーカーのサイレンサー付きを装着している。マフラーは追って加工する予定である。

Z1Rもエンジンがかかるまで行っているが,こちらはカスタムの度合いが高いので,あちこち細かいところで最終調整中。ガソリンコックとキャブの干渉であるとか,リアショックやスイングアームの調整など。

敷地内ガレージなどでほんの少し試乗した学生さんたちは,とても嬉しそうだった。

今日は卒業式。卒業していく学生さんたちを空冷Zの咆哮が見送る。

卒業おめでとう。

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

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カワサキ空冷Zのカスタム日記 Z1R,Z2,Z1000R

SR500

おはようございます。というより,まだ夜中か。。。
SRは完成している。
後ろのZ2レーサーも,メインスイッチやゼッケンプレートなど,細かいところを残すのみ。

SR500 Yamaha

トコトコと楽しい音で,春の河原べりなど走ると楽しそう。今年の花見はSRかな。

Z1000Rの塗装とZ1Rの塗装。乾かしているところ。Z1Rのグレーは,サフの色。

ライムグリーン カワサキ

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

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カワサキ空冷Zのカスタム日記 Z1R,Z2,Z1000R

Z1000R Kawasaki

カワサキ空冷Z1000R,あとすこしで完成。写真真ん中は,見本用に持ち込んでいるZ1000R,右側はBito R&DによるZ2カスタム。

Z1000R メーター

メーターは電気式なので,テスターを作成して,精度を測った。二つあるうちの,速度誤差の少ない方を装着。ハンドル右側のセルスイッチは,ライトスイッチ付きのものを装着した。OWスイッチにしたらという議論もあったのだが,こちらにした。

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,のカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

京都コンピュータ学院自動車制御学科

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カワサキ空冷Zのカスタム日記 Z1R,Z2,Z1000R

カワサキ Z1R

外観がやっとバイクらしくなってきた。あとはホイールとブレーキのフィッティング。外装を装着すると,かなりそれっぽい。

カワサキ Z1R

足回りにGPZ900Rニンジャのものを使っているので,メーターもまずはニンジャのを流用することにした。KCGらしくデジタルにしようとしたら,学生さんが,やっぱアナログのほうがかっこいいなんて言い出して,じゃあとりあえずこれにすっか,てな調子。
アナログがかえって新鮮に見えるらしい。水温計を油温計に変える予定。
カウルの高さや角度をあわせるのに苦労したが,メーターもピッタリと収まった。ウインカーはカウルのほっぺたの後ろの裏からステーを出して装着。フロント周りは結構重くなったように思う。これで走ってみて,重ければ,もっと軽量化して,フレームマウントにする。カワサキニンジャ,GPZ900Rのカウルステーのようなのを製作したいと思うんだが,かなり面倒そう。

カワサキ Z1R

オイルクーラーは,旧いのを黒に塗って装着。

カワサキ Z1R
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70年代ルック カワサキZ2

70年代 Z2 カワサキ

その昔,走り屋と族の分化がさほど進んでいなかった頃は,峠の走り屋も族も,いずれもスピードが命であった。速い事が,一番の価値であった。プレスライダーの乗るバイクも,走り屋の乗るバイクも,そして族のバイクも,センスはあまり変わらなかったように記憶している。どちらも高校では友人であったり,走り屋で族にも入っているという者もいた。

80年代にさしかかるころから,族はスピードではなく爆音でゆっくりと走るようになっていった。走り屋は,族とは完全に違う方向性へと進み性能を追い求めて,街には出没しなくなっていった。族は,変な形に曲がったハンドルをつけたりして,性能よりはカッコを求めるようになっていった。そして,互いに交わることなど無くなっていった。

写真は,当時の雰囲気を残したカワサキZ2。足回りやブレーキをいじるにはそれなりに費用がかかったから,まずはリアフェンダーを取り払って,シートを自分でアンコ抜きして,そして大枚はたいて,セパハンかコンチ,そして集合マフラーとヨーロピアンウインカーを買う。リアショックをKONIにかえたら,あとはフェンダーをFRPに交換するだけ。外装は自分でスプレー缶で塗る場合も多かった。近所にも,隣町に行っても,こういったバイクがよく軒先に置いてあったものだ。

Z2の時代の最後には中型免許制度が施行されて,町には400ccが溢れた。CB400F,KH400,KH250,GT380,GS400,そして,ミニバイクも流行し,ダックスやモンキーの改造車もよく見られたが,多くは薄汚いような,あまり外観にはこだわっていないような,手作りの味を残した改造車が多かったように思う。
満艦飾のホークIIやザリガニはその後のことである。その頃になると,走り屋たちは,レーサーレプリカに乗り換えていた。

カワサキZ750RS 1975年

イベント情報
京都コンピュータ学院
KCGオープンキャンパス

3月15日ワークショップ「アート・デザイン好き集まれ!」
3月30日ワークショップ「電子メッセンジャーを作ろう!」
KCGスプリングコース(一般向け春の短期集中講座)

京都情報大学院大学
KCGI入学説明会

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車・バイクのワークショップの報告その2

車・バイクワークショップ,京都新聞さんに取材していただきました。ありがとうございました。

写真をいただきましたのでアップします。

ニンジャ アルファロメオ

なんともカラフルな車両たち。

Z2 Z1000R1

こちらのはちょい時代が違い,新しい。カワサキニンジャ,GPZ900Rの黄色は珍しい。

ドカティ Bimota TESI
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