カワサキZ2のレストア

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

カワサキ Z2

油磨きで再組立てを行いはじめたZ2。一ヶ月以上放置していたのだが,雨の週末,夜中までかかって,車体はほぼ完成した。フロントフォークは数週間前にオーバーホールしてあった。残りのパーツを組み付けた程度だが,つい先ほどまでかかってしまった。あとはエンジンなのだが,パーツをひとまずダンボールに入れて,テープで止めてある。(単にスペース節約のため)

カワサキ Z2

電気回路をすべて一新するかどうか悩み中。普通に乗ることを思えば,交換するほうが良いのは決まっているのだが,35年の歳月に耐えてきた電線たち?を引退させるのもなあ・・。フルノーマルで仕上げるのだが,電気系をどうするか,悩むところ。

カワサキ Z2

たぶん稼動させることの無いオイルタンク。初期型のZ2には,チェンへの自動給油装置が付いている。当時の性能の悪いチェンにとってはあったほうが良い装備なのだが,チェンの性能が向上し潤滑油も様々なものがある今となっては必要ないものである。

カワサキ Z2

ヘッドライトケースもあちこち凹んでいるのだが,ま,まだ使える。

カワサキ Z2

そしてスピードメーターとタコメーター。計器類もまだまだ現役だが,色褪せて積年の傷が残る。

粉体塗装と再メッキ,ポリッシュで仕上げたピカピカのレストアも綺麗だが,旧いのを古いまま,しっかりと磨き上げて,機能面は完璧に仕上げておくというのもひとつの方法であり,粋であると思う。タンクも,日焼けして色あせてはいるけれど,錆てはいないオリジナル塗装。四本マフラーは36S縦ピン,もちろん。

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カワサキ 空冷Z,GPZ900Rニンジャ,エリミネーターのレストア&カスタム

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カワサキ Z

少年Aと少年Bは,サーフェーサーを吹き付けている。ホイールはZ1・Z2用のカンパニョロである。

Z2 エンジン組立て

少年CはZ2のクランクケースを組み立てている。液体ガスケットは,日産のベンガラ色のものがベストである。

GPZ900R Ninja

分解したGPZ900R A1のクランクケースにブラストをあてるために,下地のマスキングを行っている。

ヤマハ FZR

某先生からご寄贈いただいたヤマハをレストアしはじめている人々。

エリミネーター カワサキ

エリミネーターのフレームのサーフェーサーの塗り残した部分を,再度吹いている。

いずれも,それぞれ勝手なことをしているように見えるが,こういった授業方法をコンストラクティビストデザインという。日本語では構成主義と訳されて,近年知られつつあるが,実際に実践されている例は少ない。
学生たちが,自分の好きなことを好きな方法で学んでいき,教員はあくまでもそれをサポートするに過ぎないという授業形態である。しかし,ただ単に学生の自由に任せればよいというのではなく,教員による適切な助言が必要である。

ものづくりのセンスというものは,一朝一夕に培われるものではない。様々な経験の積み重ねと,そしてなによりも,それを楽しむという姿勢が大切だ。プログラミングもシステム設計も,ものづくりであり,創造である。塗装することも,エンジンを組み立てることも,クリエイティブな営為である。そして,より良いものを作ろうというプライドを伴った精神力は,日本的職人気質の根幹であり,他の追随を許さない日本文化の誇りである。彼ら学生さんたちの姿を見ていると,日本もまだまだ捨てたものではないと想う。

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カワサキ空冷Zのカスタム日記 Z1R,Z2,Z1000R

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GPZ900R Ninja

少年Aと少女Bと少女Cは,カワサキGPZ900R A1のエンジンを分解しようとしている。

ニンジャのエンジン

少年Aと少女Bは,自ら分解したカワサキGPZ900Rニンジャのクランクケースを観察し,参考文献と見比べている。実物を手にとって初めてわかることも多い。

エリミネーター 

少年Bと少年Cはカワサキエリミネーターのフレームを剥離し,錆を落とすために磨いている。楽しそうに笑いながら。

Z2

少年Dは,カワサキGPZ900Rニンジャ用のツキギの初期型ステッププレートを,カワサキZ2に合わせようとしている?ん?

Z2 ミッション

少年Eたちは,カワサキZ2のミッションを観察し,その機構を分析している。この日は,二人でずっとギヤをいじって,ひたすらその知恵に感心・感嘆していた。

いずれも,実習授業の風景である。
楽しいけれど,授業であり,勉強である。
そして学生達は,コンピュータ・IT技術者の卵である。
来年卒業する学生たちは皆,IT系・CarIT系の企業に就職が決まっている。

ITの業界で,これらの名車の息吹を,次世代に伝えてもらいたい。

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カワサキ Z1の初期型スピードメーター

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初期型メーター Z1

初期型メーター

カワサキZ1の初期型スピードメーターである。20マイルの「2」と目盛りの関係を比べられたい。かなり初期のZ1火の玉に装着されていた。ただし,筆者が見たプロトタイプには,このメーターは装着されておらず,後期型が装着されていた。
Z1の最初のカタログの写真は,タンクもロングピッチのものが写っている。プロトタイプが生産された後,初期型はショートピッチのタンク,そして上の初期型メーターになり,そしてその後また,ロングピッチタンクに,後期型メーターになったのだろうか?謎である。

後期型メーター Z1

後期型メーター

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エリミネーターの分解作業

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カワサキ エリミネーター

カワサキエリミネーター900のエンジンを下ろしているの図。皆でワッショイ。

カワサキ シャフトドライブ

エンジンとドライブシャフトの結合部分。笠歯車(ベベルギヤ)である。ベベルギヤというのは,刃と刃が一点でしか接しない。歯車としては決して性能や精度に優れたものではないのだが,以外とこの事実は知られていない。他の機構の歯車は刃と刃が,線で接するのだが,ベベルは点である。そこにこの機構の弱さがある。

しかし,さすがカワサキのシャフトドライブ,とてもしっかりとした大きさで,ここまで必要なのかと思われるようなサイズである。タイヤの選択肢の関係で,シャフトドライブの旧車はあまり歓迎されないが,タイヤさえなんとかなれば,シャフトドライブの,ほぼメンテナンスフリーという利点が生かされるようになるだろう。最近,18インチでも良いタイヤが出てきたので,15インチや16インチのタイヤでも,さらに商品幅を広げてもらいたいものである。そうすると多くの名車が生き返るはずである。

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挨拶

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

70年代は,原付であろうと大型であろうと,海辺や山中ですれ違うと,ピースサインというのかVサインというのか,あるいは,手をあげてオッス!みたいな挨拶をするのが普通だった。なんだかしらんが,昼間にすれ違うと,嬉しそうにピース!なんて,誰もがしていた。ヘルメットが義務付けられる前は,笑顔が見えたもんだ。
白バイにつかれて,ピースサインをしたあとに,後ろを指差して苦笑していたダックス乗りや,雪の振る嵯峨野で寒さ堪えてVサインをしていた,ダブワンのタンデム。そういう記憶がいくつもある。
峠をシャカリキで攻めているときなら仕方ないが,のんびり走ってるときは,なんかしら挨拶するのがバイク乗りの礼儀作法だったように思う。山登りですれ違うときに,挨拶するのが山男の礼儀作法であるように。

80年代の「空前のバイクブーム」あたりから,すれ違っても挨拶しないバイカーが増えた。そういえば,四輪の左後ろという死角について平気で走っている馬鹿者も増えたし,横断歩道を走って渡ったり,しゃべりながら堂々と並走するような原付オバタリアンも増殖していった。危ないっつーの。

そして今,さすがにそういう危ない連中は減ったように思うんだが,海辺や山中で,ツーリーングしているバイカーたちで,挨拶する者も実に少ない。こちらが手を挙げても,しらんぷりで通り過ぎる奴が多い。それでこちらも知らん顔していると,だな,ときたま挨拶してくれる人もいるもんだから,挨拶を返すことができなくなる前に,手を挙げる心の用意だけはしていたりして,落ち着いてすれ違えないから,どうも始末が悪い。みんな,どっちかにしてくれと言いたくなる。

空冷カワサキ乗りや,国産旧車系は,すれ違うときに相手のバイクがナニモノかわかったときは,Vサインを出したり,頭を下げたり会釈したりする人が多い。ハーレーどうしでピースしているのも多いみたいだ。バイクが同類だと思うと挨拶して,種類の違うバイクだとしないのだろうか?そういえば,この前,高速のサービスエリアで,ZX-12R乗りと挨拶したあと,二人で座り込んで話していたら,横にホンダが止まって,ホンダ乗りが横を歩いて通っていって,だな,俺たちのことは全く無視していた・・。ホンダ乗りはカワサキ乗りとは関係ないのかな?昔は,CB750FとマッハやZ2も,CB400F(ヨンフォア,フォーインワン)とKHも,仲良かったぞ。

バイク乗りの人口はすでに,70年代よりも少ないんじゃないのだろうか?大型乗りなんてオヤジばっかだ。バイク乗りは,そろそろ絶滅危惧種になりつつあるように思う。たかがすれ違っただけで,「お互い仲間なんだから」とまでは言わないが,互いに明らかにツーリング中だとわかってんなら,すれ違うときくらいは挨拶くらいはしようじゃないか!イマドキのライダーたちよ。

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空冷Z1000R Z1100R

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Z1000R

男「空が青くて美しい。」
女「海が綺麗ね。」
男「すこし寒いな。空気が冷たい。」
女「海の水は冷たそう。」

噛みあっているのかいないのかわからない空冷と水冷の議論・・・。

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カワサキ750ターボ Kawasaki GPZ 750 turbo

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kawasaki 750 turbo

Kawasaki GPZ 750 Turbo
カワサキGPZ750ターボである。オリジナルは前後18インチだが,足回りはGPZ900Rのものに交換してあり,サイレンサーもアルミに交換してある。アンダーカバーも取り外してある。リアフェンダーが長いのはヨーロッパ向けのバージョン。エンジン前にあるアルミ鋳物のカウル(サイドカウルの下からシリンダーの前に回り込んでいるカウル)は,クラッシュしたときにフロントフォークが折れ曲がって,ホイールがターボのタービンにダメージを与えないように,という保護のためにあるガードでもある。クラッシュしてフロントフォークが折れ曲がっても,タービンを保護しておいて,フォークを換装してまた乗るというのか・・・。
このガードのことをターボの牙というらしい。

80年代初頭,日本の4大メーカーから相次いでターボエンジンの大型車が発売された。他メーカーに遅れをとって最後にデビューしたのがカワサキで,他のメーカーを遥かに引き離す高性能なターボバイクであった。

kawasaki750ターボ
750ターボ カワサキ

サイドカバーには誇らしげに「ターボ」と書かれており,テールカウルには,一本サスであることを意味する「ユニトラック」の表示がある。その後,オートバイにターボはそぐわないという理由から,どのメーカーもターボエンジンの搭載をやめてしまったが,四大メーカーが相次いでターボモデルを発売したのは,歴史に輝く一ページであったことに疑いは無い。そして,その中で一等秀でて,真のターボチャージドたる加速と最高速を搾り出したのはカワサキであった。ターボがかかると急激に加速して,異次元にワープするのである。

エンジンはZ650から後にゼファー750となるザッパーエンジンでありながら,兄貴分のGPZ1100Fを凌ぐほどのパワーを搾り出した。ROMチューンを施してフルブーストをかけると,軽く空冷J系エンジンを上回るパワーを出す。
惜しむらくはザッパーエンジンであるゆえに,空冷Z系・J系のような重厚な味わいに欠けるところであるが,しかし,いざターボが炸裂したときの二次曲線的な加速は魔性の魅力である。漆黒の闇と情熱の紅蓮の炎のようなカラーリングで,高速道路でこそ真価を発揮するバイク。

神の領域に到達するためのバイクは,後にも先にもこれしかない。

750ターボ カワサキ

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