秋の気配

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カワサキZ2
カワサキZ2A
カワサキZ2B

カワサキZ考古学;概論(空冷カワサキの各車種を紹介しています。)
車台番号とエンジン番号・カワサキ1Z1,Z2,Z1000R
レストア・カワサキZ1,Z2,Z1000R
空冷Z関連の技術に関するtips・カワサキ空冷Z
カワサキ空冷Z系,J系

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Z2 紅葉

秋の気配

京都もいきなり寒くなった。
秋の気配,紅葉の匂いが漂う。

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Z750T(Z750B)ツインに関する技術情報

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Z750T(Z750B)ツインに関する技術情報

ご質問があったので,隠れた名車,Z750T(ツイン)について,筆者が知るところの技術情報を書いておく。

カワサキのツインというと,W1/W3が有名で,その現代版であるW650もヒットしたが,その狭間で750ツインがあまり旧車・名車と言われない。発売されていた当時は,Z系やCB750Fが若者に人気で,750ツインはオヤジバイクだったからだろう。3000回転で最大トルクを発揮する実に乗り易いバイクであるから,オッサンの実用者として普及するにとどまったようだ。
しかし,ツインカムの二気筒であるから,その迫力はW系の比ではないし,なぜかべベルギアにしてしまったW650よりはずっと正統派だと思う。(ちなみに,べベルギアというものは,歯と歯が「面」で当たらないので,あまり良い動力伝達方法ではないと言われる)

750ツインは,海外向けにZ1000‐A,国内向けにはZ750D‐1が発売されていた頃の製品だから,足回りやメーター,灯火関係は共通部品が多い。一方,エンジンとキャブは特種なので,皆さんの悩みの種である。

エンジン関係
ガスケットセットはリプロが発売されている。
バルブ,カムチェーンなどが難しいが,カムチェーンはコマ数を調整したら,Z系のを使えるのではないだろうか。(チェーンのコマを外して長さを調整することは不可能ではない)
クラッチプレートはまだ純正が出ると思う。クラッチプレートは最悪の場合,張り替えという手段があるから,内燃機屋さんなどで尋ねてみたら良い。
スタータークラッチが滑りだしたら,ローターとバネなどを交換したらよい。これも純正が出る筈だ。バネの交換だけでも治ることが多い。

キャブが問題だが,オーバーホールキットは発売されている。また,BitoR&Dでは,ツイン用のFCRが設定されている。

Z750T用の手曲げストレートマフラーが,アルファー製で出ている。MACからも集合管がでている。また,ダンストールのレプリカみたいな二本マフラーで,Z750T用がある。

電機関係
メインハーネスは強化型がヤフーに出品されている。各車の強化型ハーネスを作っている業者さんだ。
レギュレターは,社外品で配線を自分でしなくてはいけないが,説明書までついているものが出ている。

足回り関係
ショック,ホイール,フロントフォーク,ステム,ヘッドライト,メーター,インジケーター,テールランプ,ウインカー,などはZ750D‐1などとほぼ共通だ。トップブリッジは,ツインはゴムクッション入りになる。
ブレーキマスターシリンダーのオーバーホール,キャリパーのオーバーホールなどには純正が出ると思う。Z750D‐1用だと純正が出るので同じものだと思う。カワサキは,部品の互換性を確保しながらモデルチェンジしてくれるので,旧車好きにはありがたい。

外装関係
タンク,サイドカバー,シート,テールカウル,フェンダーなどが難しい。これらはヤフーなどで中古をゲットするしかないだろう。フレームの形状が全く異なるので,Z系との互換性は無い。

こうやって見てくると,エンジンとキャブだけが問題なのだが,あまり回転数の上がるエンジンではないから,専門の業者で一度オーバーホールすれば,かなり長く乗れると思う。キャブは性能を考えるとFCRが絶対に良いから,見栄えに拘らず交換すべきだろう。

特にキャブとブレーキは,性能第一で選ぶべきだ。走行性能が上がると世界観が変わる。そのバイクに乗ることがとても楽しくなる。750ツインも,PMCソードやJBマグタンにロッキードで足回りをアップグレード(すべてZ750D‐1と共通)して,FCRに集合管を付けたりしたら,かなり楽しいマシンになるだろう。

非力なヤマハのSRよりも絶対に面白いし,ハーレーのVツインよりはスマートだ。そして音色は,あのツインエンジンだ。音色はWを超えながら,バランサ―つきのエンジンで振動も少ない名車である。

実は筆者も,アルミのHリムで一台,カスタムを仕上げようと思い,ベース車は確保してある。ダンストール型二本マフラー,オールメッキのショック,などもすでにゲット済みだ。キャリパーはロッキード2Pod。
フロントフォークは,Z1000R2のトリプルツリー(上のベアリングの内径を会わせるためにカラー制作が必要)に交換するか,PMCなどの38パイ用を装着して,Z1000R系などの38パイフォークにすることを考えているが,ノーマルの36パイでも十分かもしれない。
スイングアームも,Z系のを使えるのではないかと推測しているのだが,まだ実測していない。

コンチハンドルでカフェレーサーに仕上げたいと思っているのだが,なかなか時間が取れなくて,もう何年も経ってしまった。もう少し歳をとったら,Zよりも取り回しの軽い750ツインをメインバイクにして,ゆったり走ろうと考えている。

750ツインのリプロパーツは下記から多く発売されている。
アールプロジェクツ (株)
東京都日野市日野2937-3
TEL/FAX 042-583-5533

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