昔,撮ってもらった写真。
休日の早朝,カワサキZを駆って,京都の街を北上し,田畑の枯れ草の匂いに包まれながら大原を越えて,鯖街道に入る。目指すは小浜,日本海。
京都は盆地なので,わずか数分で山中のワインディングに入る。山々に囲まれて青空を見上げると,空冷Zの咆哮が木霊する。
東京でこれをやろうと思うと,箱根か軽井沢まで,二時間以上かけて遠出するしかない。自動車・バイク好きにとっては,東京は最悪の街で,昔東京に住んでいたときは,これがストレスだった。どこに行くにも渋滞しかなく,走るというよりノロノロ動くだけが大半で,夜中の首都高以外に「走る」ということがない。夜中の首都高はそれなりに楽しいが,山も空も野原もない。
京都で高速道路を走りたくなったときは,名神,阪神,京都縦貫道,名神の南バイパスや大阪の環状線がある。それ以前に,市内に住んでいれば,10分~20分も走れば山である。山の中に木霊する空冷Zのエギゾーストノート。それは高速の遮音板やトンネル内で直接反射してくるものとは異なり,広がりがあって,自由を感じることができる。大空が自分のものになったように思える瞬間だ。
自動車・バイク好きにとっては,京都は最高の地である。自動車やバイクが好きならば,京都に住みなさい,と強く推奨する。カフェレーサーの似合う街,京都。
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団塊世代の退職された方も,京都に一年,国内留学して,一緒に空冷Zを作りませんか?KCGには毎年,定年退職後入学される方がおられます。年齢差に関係なく,皆仲良く学生時代を送っています。
W1やW3,メグロ,ドカティベベル,トラ,ノートンなどのレストア講座も開講したいですね。