Z2 カスタム

海とZ2

 カワサキ Z2 カスタム

ノーマルを尊び4本マフラーを好むのは筆者も同様だが,実際に乗って走ることを考えると,また別の世界がある。

ただ移動するためだけではなく,乗って楽しむには,それなりのセオリーとそれなりの技術が必要である。信頼性の高い現代のパーツで,信頼ある組み方をした場合,Z1,Z2をはじめとする空冷カワサキは,まるで次元の異なるものになるのだ。しかも,空冷Z独特のエンジン特性が,魂に響く鼓動を奏でる。

前後18インチにするか17インチにするかは,各論がある。17インチ信奉が高かったのは,タイヤの選択肢が少ないことが主な理由だった。今は18インチでも良いタイヤが発売されている。ヒラリヒラリと操縦している楽しさを選ぶなら18インチ,絶対性能を追求するなら,17インチとなる。ライダーの体格にもよるので,一慨には言えない。

制限速度内で走る限りは,フレームの補強は必要はない。それより,なんでもかんでも改造してしまうよりは,今や貴重な文化遺産となった空冷Zをそのまま残したい。
エンジンも,ボアアップは最小限にするかオーバーサイズピストンでも良いだろう。きちんとした技術でオーバーホールすることが肝心である。巷に流通しているものを見ると,きちんとオーバーホールしてあるエンジンは実は少ない。今や中古しか入手できないエンジンであるから,上手に選びたい。
キャブはFCRが最上だが,ゼファーのCVキャブなども乗りやすくなって良い。
あとは,ホイールと前後ショックとブレーキをそこそこのものにしたら,十分だろう。

もちろん,徹底して手を入れるなら,フレームを補強し,エンジンも良いピストンに換装して,クラッチも強化する。ブレーキなども考えられる最上の部類のものにすると,これまた別の次元に至ることになる。

そういったカスタムをいろいろ試してみると,結局,ノーマルが一番良いなどと言う結論に至ったりするところが,趣味の世界ではあるのだが,本物のチューナーが仕上げたものは,確実にノーマルよりは上である。

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