Z1000R,いわゆるJ系について

Z1000R ローソンレプリカ Z1100R

空冷カワサキ,その中でもローソンレプリカ系は,歴史に残る名車である。Z2が高度経済成長の日本の大衆路線の最高峰,Z1が外国通にとっての憧れの最高峰とすると,サーキット・エンスー系の最高峰は,ローソンレプリカ,Z1000Rだった。

二本サスの伝統的なフォルムで,フレームは軽量化された肉薄パイプ。空冷Zの発展型のJ系エンジンを搭載。カムはZ1000Jよりは多少ハイ。カーカーのマフラーが標準で付いてくる。
ノーマルのままでも現代の道路で十分走れる。Z1Z2系のブレーキは今となっては多少プアだが,J系は,とにかく,ストック状態で,きちんとまとまっているのである。Z1000Rは現在は高値で取引されているが,あまり知られていないJ系はマーケットに結構残っていて,どちらかと言えば廉価である。最高値のZ1000R1と,同程度に希少なZ1100R,そして,Z1000R2の人気が高くて,他はあまり売れないけれども,安楽に走れて長距離で疲労しない現代のバイクにくらべると,乗ることがスポーツであることを教えてもらえるだろう。

写真は,Z1100R。Bitoチューン,異次元の彼方へと飛んでいける。美藤さんのチューンは素晴らしい。

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