kawasaki Z1000R1のノーマル写真。
下は,カスタムの一例である。
横から見るとわかるように,下のカスタムは,フロントが立ち過ぎている。
90年代のカスタムは,かようにフロントの立った状態にするのが流行した。
しかし,実際のところ,法定速度内で,それなりに楽しく走るには,フロントはあまり立てる必要はない。
下記の写真のところまでカスタムする必要があるのかどうか,色々と乗り比べてみると,解ってくると思う。自分の走り方をよく分析せずして,正しいカスタムなどあり得ない。
まずはノーマルで走ってみて,少しずつ変更や改良を加え,自分のバイクを創っていくことが,カスタムなのである。
Z1000Rのカスタム
ホイール;モーリス前後18インチ
Fフォーク;カヤバ38パイZ用(やや短い)
ステム;PMC S1タイプ
キャブ;FCR39パイ
リアショック:オーリンズ
スイングアーム;PMC
ブレーキ:PMC S1タイプ&ロッキード2Pod
フロントホイールを19インチから18インチに変更し,さらにフォークを短くしているので前下がりになっている。尻上がりの近年のバイクのイメージが強いと,前下がりにして尻を上げたくなる心理が働くが,80年代初頭の設計のバイクを,いわゆるケツ上げにするのは見た目重視以外の何物でもない。このシルエットが,J系に多い誤った車体姿勢の作り方であると思う。
尻上がり,ケツ上げ,前下がりは,一見,ハンドリングが現代的になったような印象を受けるが,実は,疲れるだけの面白みのないハンドリングになってしまう。J系で前輪を18インチ化するならば,フォークはノーマルと同程度に長い方が,疲れない。