全編、こんな感じ、こんなノリで進めてきたら、
名作になっていたかもしれませんね。戦場のヴァルキュリア・エボリューション。
ほどほど戦い、ほどほど恋をして、ほどほど隊員らの日常もやれば、
随分と、印象が変わるものですね。
最近、このアニメにあんまりいい評価をしていないぉぅぇぃですが、
今回のような作りなら、十分楽しめます。
今までは、お料理の具材と調味料の分量が逆だった…ということでしょうか?
さて、「精霊節の贈り物」です。
戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:
http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html
第十七章「精霊節の贈り物」
作業の合間に、熱心に針仕事をするイサラ。大切な人へ贈り物をする精霊節が近づいているのだ。イサラが贈る相手が誰なのか気になるラマール。
そんな中、第7小隊に次の指令が下される。マルベリー海岸にある帝国防衛基地の殲滅で、非常に困難な作戦だった。先陣を切るのは第7小隊。命じたのは、またしてもダモン将軍である。
戦闘を目前に控え、隊員たちはそれぞれの思いを込めて精霊節の贈り物をすることに。イサラは手作りの人形をロージーに渡そうとするが…。徐々に近づき始める二人の心。そして作戦が開始される……。
17話のあらすじ:
- 夜のガリア軍営、イサラは歌いながら人形を作っていた。足元に居るハネブタのハンスは、人の気配を感じ取る。倉庫の外に隠れるラマールが呼びかけられたら、しぶしぶと入って来た。
- どんな歌を歌っているかを尋ねると、イサラの父が好きだった、遠く離れる故郷を思う、ダルクス人の古い歌とイサラが答える。
- ダルクスの人形を作っているか?と尋ねられたイサラは「これは精霊節の贈り物」と答える。ラマールはそわそわし始める。
- 倉庫の外、佇むロージーはりんごをかじりながら、対話を聞いていた。
- 朝、バーロット大尉の執務室にて、大尉からウェルキンへ、マルベーリ海岸への攻略の命令を伝える。戦闘そのものは戦略的に意味は無く、ダモン将軍からの命令で、第7小隊に先陣を切らせたいことも伝えると、ウェルキンは拝命する。
- 執務室から出たウェルキンは、廊下でアリシアと従軍記者のエレットと遭遇する。アリシアは「ウェルキン」ではなく、「ギュンダー少尉」に、クールに淡々と書類チェックの依頼など、事務的の必要最小限の会話を交わした後、素早くその場から離れる。
- その様子を見て、「さて、ケンカ?」とエレットはウェルキンをからかった後、売国宰相ボルグと無能将軍ダモンが談笑している写真を見せ、「何かお変わりは?」と尋ねると、ウェルキンは表情で答えた。最後に、「気をつけてね」とエレットは言葉を残し、その場から去った後、「ありがとう、エレットさん。」
- 自分の執務室に戻ったウェルキンは、机の上の、アリシアが残した書類を一目見た後、コーデリア姫から頂いた勲章を見つめた。
- そんな時、ノックの音が聞こえ、思わず微笑んで「アリシア?」と聞いたが、入ってきたのはファルディオだった。
- 「厄介なことになったな」っと。そしてウェルキンに差し出されたのは軍の機密文書。「ガリアの北部戦線で、謎な蒼い発光現象、正規軍に被害」と。
- 夕方、隊員らに作戦を伝えたら、隊員の三人娘(イーディ、アイシャ、スージー)から、「精霊節なのに、戦いたくない」との苦情が出る。それに対し、「すべて僕の責任だ」とウェルキンが謝ると、「謝ってばかりで、(隊員のために何もしてくれない)、隊長としてどうなの?」アリシアは反発する。
- ここで、「勲章なんか貰って、いい気に成っているから」とロージーが皮肉ると、「悪いのはダモン将軍、隊長は悪くない」と、士気が高揚した。(ウェルキン、アリシアの二人は、小隊メンバーの士気が高揚する中、暗い表情のままだった。)
- 静かに退室するロージーに、イサラが追い、「ロージーさんの発言のお陰で、兄は悪者にならずに済んだ」と、感謝の言葉を述べた。気持ち悪がるロージーは、「こんな小隊だと、死んでもしに切れない」といったら、「誰も死なせません」とイサラが言い切る。
- 進軍のち、戦場のマルベリー海岸近辺まで移動したガリア軍の宿営キャンプの中で、隊員らは精霊節の贈り物の話題で持ちきり。女子から「ウェルキンに贈り物は?」と聞かれたアリシアが怒り出すと、一匹狼のマリーナから「痴話ケンカ?」の一言で、アリシアは逃げる。
- 屋外でパンを焼くアリシアは前回のウェルキンとのやり取りを思い浮かびながら、「私のバカ」、「ウェルキンのバカ」と一人で怒っていると、パンを焦がしてしまう。
- 燃え始めるパン焼き鍋をどかそうと掴んだら、手がやけどしてしまう。その場に都合よく居たファルディオが駆けつけ、アリシアの手を握り、冷水に突っ込む。
- 二回連続パン焼きに失敗したアリシアは、「マイスターまでは遠いな」と悲しむと、「もっと冷やしたほうが良い」とファルディオは聞いてない模様。
- そして、「大丈夫、私は怪我の治りがすごく早いから」っと立ち上がり、「ちょっと火元が心配」と、アリシアはその場から走って逃げる。
- 行き先は火元ではなく、森の中。そこには何かを作っているイサラが居た。「みんなには秘密」という約束で、イサラは自分が作っている物の正体をアリシアに明かす。
- それを聞いたアリシアは「私、自分のことでいっぱいいっぱいで、ダメだな」と悲しむ。「兄さんのことですか?」と聞かれると、アリシアは思わずうなづく。
- 「私、ウェルキンに甘えすぎた、もっと立場をわきまえなきゃ」「兄さんをどう思いますか?」「反発したけれど、いい隊長だと思う」「兄さんがうまくやっているように見えるのは、そうしようと勤めているだけ。父を失ってから、兄さんは途方をくれていた…。…。兄さんのこと、嫌いにならないでください。」と言われと、アリシアは微笑む。
- 翌朝、宿営キャンプの中、ヤンはラルゴに豹柄ビギニパンツをプレゼント。その一方、イーディはツンデレながら、シモベのホーマー君にプレゼントを突き出す。
- 物資をチェックしているアリシアのところに、ファルディオがさりげなくセクハラしながら現れ、「大丈夫か?」と聞いたら、「全然大丈夫」とアリシアはほぼ完治の手のひらを見せる。驚くファルディオは、第十一章「招かれざる客達」の時で渡した遺跡のラグナイト破片を、もう一度プレゼントする。ちょっと良い雰囲気の中、ウェルキンが都合悪く(都合よく?)通りかかり、凹む。
- エーデルワイズ号の近くに作業しているイサラの元に、ラマールもプレゼントの首飾り(?)を届けに来た。「何も用意してなくてすみません」とイサラが謝ると、残念がるラマールは、「ちゃんと人形を渡せよ」っと。
- 夕方、強風の中、戦場を観測しているウェルキンの元に、イサラが訪れ、「兄さんに見せたいものがある」と。
- 二人はイサラの作業場に戻り、最近作っている「煙幕弾(イサラ・スモーク)」を披露し、「一日中強風だと、役立たないかも」…とイサラは残念がるが、ウェルキンは考え込む。
- 夜、ウェルキンは新たな作戦を説明し、一日中朝夕に1時間だけ無風になる時間帯で作戦を開始すると指示。
- イサラの煙幕弾作成作業に唯一気付いたロージーはイサラに絡むと、ヤンになだめられる。
- 深夜、イサラ・スモークの最終調整を行っているイサラの元に、ロージーが静かに立ち寄り、無言に去ろうとしたら、イサラに呼び止められる。
- そして、イサラからロージーに、精霊節の贈り物「悪いことを防ぐお守り人形」を渡すが、ロージーに拒否される。
- 粘るイサラは、先陣に切るロージーを守るのは、第7小隊を守ることに繋がると主張すると、「兄貴と違って、口がうまい」と、ロージーは人形を受け取る。
- 明け方。風が止む。第7小隊が出撃。
- エーデルワイズ号から煙幕弾を発射した後、小隊全員突撃。
- 次々と煙幕弾が発射され、防衛側は反撃にままならず、エーデルワイズ号は崖に設置されているトーチカを破壊していく。
- 突進してゆく隊員らは、防衛部隊の反撃を受けるが、隊員らの援護を受けながら、ロージーは手榴弾で土塁を破壊した後、突撃する。
- 敵陣地にローリングで突入するロージーは、イサラの人形を落とす。一方、ロージーにヘッドシュートしようとする敵狙撃兵が居た。
- 人形を拾おうとロージーがしゃがむと、運よく凶弾から逃れ、腕の負傷で済ませた。そして反撃で敵狙撃兵を打ち下ろす。
- そこに、ラルゴ・アリシアら隊員が集まるだけじゃなく、ウェルキンまでも戦車から飛び出し、駆けつける。
- ロージーの無事を確認したウェルキンは、ロージーとイサラはその場に待機し、残り全員がウェルキンと共に敵基地に突入することを命じる。
- 突入するウェルキンらに対し、防衛隊は反撃するが、要塞の裏側からガリア軍の増援が現れ、防衛司令官は撤退の決断を下す。
- そして、ウェルキンから作戦完了の信号弾を打ち上げると、イサラは戦車から降り、「怪我のほうはどうですか?」。「大したことない、お守りが効いたから」とロージーは柔らかい表情を見せ、手を差し伸べる。
- そのタイミングで、岩の裏から、先ほどロージーに打ち落とされた負傷した帝国狙撃兵が現れ、ロージーにリベンジしようとするが、手が狂い、イサラとロージーが触れ合う寸前に、凶弾がイサラの右わき腹に命中する。
- 倒れるイサラに、ロージーは言葉を失う。
やっぱり、やっちゃいましたね。
確定されているわけではありませんが、
予告を見る限り、逆転満塁ホームランでも出ない限り、
第7小隊がイサラのを失うのは避けられそうもないですね。
ゲーム版のヴァルキュリアでも、
イサラは「11章~マルベリー攻略戦~」の後、撃たれてしまいます。
あんまりにもいきなりのことだったので、
「え?マジか?」とぉぅぇxはお嫁様と一緒に驚いていました。
確かに、予兆はありましたが、
ストーリー上、そうならなければ成らない理由は無かったし、
寧ろ、ロージーとダルクス人との和解を、
「死」という形にしたのはあんまりにもお涙頂戴…だったので、
クリアした後も、ぉぅぇぃとお嫁様が戦ヴァルのストーリー談義をしている時、
「やっぱり、あそこで撃たれるのは納得できないよな~」っと、意見が一致しました。
ゲームの戦ヴァルのストーリーは基本的に薄味ですが、
楽しめるレベルに達しているというのはぉぅぇぃ家の共通の認識です。
しかし、イサラの突然の死は、ストーリーの中で、唯一マイナス評価を下したところですね。
あんまりにも突然だったので、
「クレクレ」とせがまれた涙も出なかったし、
寧ろ、「戦勝後なのに、戦場の外で死なせるとは何事じゃ~」って感じですね。
せめて、戦闘の中で、「みんなを守るために」とか、何か見せ場があれば、
また印象が変わってたかもしれません。
アニメのほうは、もしかしてストーリーを変えてくれるのか?っと少し期待しましたが、
どうやら、希望は薄いです。
いずれにしても、この「お涙頂戴」の演出に限って言えば、
アニメのほうはゲームよりも上手く描写しているかもしれませんね。
前々から、粛々と色々と準備を進めてきた感じがありましたし。
その他、今回は色々と伏線を敷いていました。
アリシアが異様に怪我の治りが早いことで、アリシアの特異性を強調したり、
(*まあ、オープンニングでアレをやったら、伏線でもなんでもないけどね…。)
「父を失ってから、兄さんは途方をくれていた」というイサラのセリフで、
(アリシアも含め)人とあんまり深く関わらず、仙人のように飄々として、
人よりも、人以外の生き物に異様に興味を示すウェルキンの
ルーツにアプローチしていたかもしれません。
別の戦線での、「謎の蒼い光で正規軍に大損害」という情報も、
これからの苦戦を予感させます。
結局イサラは理不尽の凶弾で倒れてしまうのですが、
今回の「精霊節の贈り物」は、ここ数ヶ月の中で、
ぉぅぇぃ的にもっとも評価の高い回になります。
余談ですが、寝る前に野球の影響で放送が遅れることを気付いて、
手動で録画時間を30分ずらし、
久しぶりのアタリ回を逃さなかったぉぅぇぃ、グッジョブです。ъ(`ー゜)
ストーリーの終焉まで、またいくつも避けて通れない戦場があるのですが、
残りは話数は、決して多くありません。
次回、恐らくイサラやダルクス人の話の総まとめになると思います。
こんな状態で、浮いた話が出てくるとは思えませんので、
「ウェルキン⇔アリシア⇔ファルディオ」の話も、進展無さそうですし、
本当に最後までいけるかな~?っと、ちょっと心配してしまいますね。
ゲーム版では、イサラが亡くなった後のストーリーに関して、
ロージー関連はそれなりに描写されていましたが、
ウェルキンのほうはあんまり着目されていませんでした。
ゲーム版よりもず~っと凹んで、ず~っとややこしい状況のウェルキンは、
この局面にどう乗り越えるのか、気になるところです。
さて、次回の「八月の雨」、同じく予約録画済みです。
あんまり期待すると失望してしまいますので、
無の心で鑑賞したいと思います。
おまけ:
*PSPお持ちの方、新作の戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!
*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:
- 第1章「戦火の出会い」
- 第2章「コナユキソウの祈り」
- 第3章「第7小隊誕生」
- 第4章「束の間の休日」
- 第5章「クローデン奇襲戦」
- 第6章「従軍記者、奮闘す!」
- 第7章「ダルクスの災厄」
- 第8章「紐解かれる歴史」
- 第9章「蒼き魔女」
- 第10章「吹雪の夜」
- 第11章「招かれざる客達」
- 第12章「さらわれた姫君」
- 第13章「戦慄の移動要塞」
- 第14章「ファウゼンの選択」
- 第15章「歌姫の過去」
- 第16章「語られなかった想い」
- 第17章「精霊節の贈り物」
- 第18章「八月の雨」
- 第19章「涙」
- 第20話「愛しき人」
- 第21話「はかなき絆」
- 第22話「とまどい」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第24話「決意」
- 第25話「護るべきもの」
- 第26話「決戦」
*戦場のヴァルキュリア・エボリューションとは完全に別物ですが、良かったら是非本家の戦場のヴァルキュリア(PS3ゲーム)のレビューも見てみてください!