明日へのキズナ…ではなく、はかなき絆だそうです。
テーマはアリシアとファルディオの間の、有りそうで実は無かった絆…なのか。
アリシアとウェルキンの間の、無さそうで実は存在していた絆…なのか。
あるいは、セルベリアちゃんとマクシミリアン殿下の間の、形がハッキリしない絆…なのか。
もしかしたら、主帥を見捨てて、撤退していくイェーガーや兵隊達と、
マクシミリアン殿下の間の、もろい絆のこと可能性もあります。
意外なことに、ヴァルキュリア人として目覚めてしまったことで、
元々あった強固と思われた絆も、実ははかなき絆だった…ということかもしれません。
さて、「はかなき絆」です。
まず、戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:
http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html
第二十一章「はかなき絆」
「蒼き魔女」の異名を持つセルベリアの強大なパワーにより、主力部隊は甚大な被害を受けた。
新たに出撃命令が下された第7小隊に、アリシアまでもが瀕死の重傷を負ったとの知らせが入る。動揺するウェルキンたちだったが、帝国を止めることがアリシアを護ることだと、やむなく前線へ出撃する。
一方、ヴァルキュリア襲来の報を受け、本陣も混乱を極めていた。ヴァルキュリア人の血を引くというコーデリア姫に、助けを求めるダモン。
そんな中、医療テントで昏睡状態に陥っているアリシアの元に、ある人物が現れた……。
21話のあらすじ:
- 前回の回想、ファルディオの銃弾がアリシアの左胸を貫くまで(約62秒)。
- ガリアの宿営地、第7小隊の面々が出撃前に集結。アリシアが現れないことにウェルキンが気になる。
- 再びファルディオのテント。倒れているアリシアの左胸から血があふれ出し、それを見てファルディオは銃を投げ捨て、第1小隊の隊員らを思い浮かべながら、正気な顔を戻ったファルディオはアリシアを抱き上げ、歩き出す。
- ウェルキンの元に、アリシアが銃撃を受け、重症…の知らせが入る。その知らせに対し、ザカは本拠地内の一兵卒への狙撃は非論理的と指摘するが、そんなことどうでもいいとスルーされる。
- アリシアの元に駆けつけようとするウェルキンは、対7小隊の面々の渋い顔を見て、アリシアとのひと時を思い浮かび、「なんでもない、出撃だ」と命令。
- 「でも、アリシアは?」と聞かれたら、帝国の侵攻を止め、アリシアを守ることは僕らがやるべきこと結論付け。
- 前線、ガリア軍の第1防衛ライン、全火力をセルベリアちゃんに集中するという戦法に出る。弾幕の後、戦果を確認するべく「撃ち方やめー」と命じたら、「小賢しい」とセルベリアちゃんの反撃が始まり、第1防衛ライン崩壊。
- イェーガーの戦車、ケーニヒヴォルフの中で、下士官が「あれこそ一騎当千、我々の援護など、無用と思いますが?」と疑問されたら、「だといいけどね」とイェーガー。
- ガリア軍の大本営で、第1防衛ライン突破の知らせが入る。ダモン将軍はコーデリア姫に近づき、姫にヴァルキュリア人の力で戦って欲しいと懇願する。部下らから「落ち着け」といわれるが、「いや、わし落ち着いてるよ、もう手立て無いしー」と。
- そこに、ファルディオが「問題ありません」と颯爽と登場、「我々にもヴァルキュリアの力があります。」「事態は急を要します、私にそのヴァルキュリアの槍と盾をお与えください。」
- ガリア兵士に止められ、「ヴァルキュリア人だと、説明してみろ」と言われたら、ファルディオは飛び出し、姫のほうに駆けつけ、姫の背中から拳銃を取り出し、姫を人質に取る。
- バーロット大尉から「少尉、正気になれ」といわれるが、「いや、オレは正気です。」と姫を盾にヴァルキュリアの槍と盾を持ち出す。
- ガリア兵士が追いかけようとすると、バーロット大尉は「追うな、彼は私をお任せください、責任は私が取ります」と。
- ファルディオは姫を連れ、アリシアの元まで走る。姫が質問するも、無視される。
- 野戦病院の中、シャツの下に包帯という姿のアリシアを見て、「アリシアさん、どうして?」と姫が質問したら、やっぱり無視され、ファルディオはアリシアの手を握り締める。
- そこに衛生兵が入ってきて、姫を見てビックリすると、「どうした」とファルディオは不機嫌そうに問う。アリシアの異常の回復に関する報告だった。
- その報告を受け、ファルディオは不機嫌な口調で衛生兵を退室される。再び姫に「これはいったい」と問うと、ようやくファルディオが語り始める。
- 「その身は死の危機に瀕すると、戦闘民族ヴァルキュリア人として覚醒が始まり、急速な回復を得て、真の力が呼び起こされる。」とファルディオはヴァルキュリア盾をアリシアの上に飾ると、それと呼応し、アリシアが蒼く光りだす。「アリシアは、ヴァルキュリアの血を引くもの」と。
- 姫も、野戦病院外のバーロット大尉もビックリ。
- 前線、セルベリアちゃんはガリア軍を蹴散らす。ガリア軍、第3防衛ラインまで撤退する。その情報がガリア軍大本営に伝わると、ダモンは不機嫌そう。「コーデリア姫の件はどうする?」と聞かれたら、「知るか、義勇軍は責任を取るといっているのだ!構う必要はない」と切れる。「全軍撤退もやもなしだな」と、意外と冷静。
- 第7小隊らの第3防衛ラインの前に、セルベリアちゃんが現れる。
- ウェルキンを見て、ラルゴがアリシアの重症の影響を心配するが、「大丈夫だよ、ラルゴ。ここを何とか食い止め、アリシアを守ろう」とウェルキンは引き締める。
- すべての攻撃を槍と盾で跳ね返るらしい…とザカ。直接攻撃できれば、多方向から一斉攻撃しか手がないかも…っとウェルキン。
- 再び野戦病院。蒼く光るアリシアを見ながら、ファルディオは「起きてくれ」と話しかける。その時に、軍用無線からセルベリアちゃんが第3防衛ラインに到達したとの知らせ。
- 「時間がない」と、ファルディオはアリシアを揺らしながら、「お願いだ、起きてくれ。でなければ俺は…」と。
- 起きる気配の無いアリシアに対し、ファルディオはアリシアの手を掴み、「目を覚ましてくれ」と懇願すると、アリシアはうなだれる。
- 前線にて、セルベリアちゃんのビーム攻撃を受けながら、「弾幕を切らすな。防御を徹している間、そう簡単に反撃できないはず。動いて的を絞りだせずに、多方向から攻撃し続けろ」と。
- それに対し、イェーガーは「ヴァルキュリアの力も限界があるってこった。」とセルベリアちゃんを援護するべく、ガリア軍に攻撃するが、セルベリアちゃんは「余計なことを」の一言。
- セルベリアちゃんの側面から、ラルゴが戦車砲で攻撃、直撃したと思いきや、セルベリアちゃんは軽やかに飛び上がってそれを避け、ラルゴに蒼いビームで反撃。こっちも直撃したと思いきや、「あぶねぇ、死ぬところだったぜ」としぶとい。その間、セルベリアちゃんは近接戦闘でガリア軍を蹴散らし続けた。
- セルベリアちゃんの猛威を見て、ウェルキンは最終防衛線への撤退を命じる。
- 再び野営病院。様子は変わらず。アリシアを呼びかけ続けるファルディオ、「オレだ、ファルディオはここにいるぞ」と自己アピールするも、うなだれるアリシア。
- そこに、軍用無線よりウェルキンから「第3防衛ライン陥落、第7小隊は最終防衛ラインまで撤退する」との報告が届く。
- それを聞いて、「ウェルキン」とボソっとファルディオが囁くと、アリシアも「ウェルキン」と目覚め始める。それを見て、ファルディオは自らの敗北を悟り、「そうだ、ウェルキンは、そいつは今危機に瀕している、あいつを救うんだ!」と叫ぶと、アリシアは「行かなきゃ」とうつろな赤い瞳、銀色の髪のヴァルキュリア人として覚醒。
- 最終防衛ラインの前、セルベリアちゃんが降伏勧告をしている中、槍と盾を持ち、赤い目がうつろの蒼く光るアリシアが現れる。帝国側もガリア側もビックリ。マクシミリアン殿下は動揺する。
- 攻撃し始める帝国軍に対し、蒼いアリシアは盾で攻撃を防ぐ、槍で帝国軍を蹴散らし始める。
- 「ヴァルキュリアは2人要らぬ」と、仕掛けるセルベリアちゃんだったが、蒼いアリシアはそれを軽やかで避ける。本気のセルベリアちゃんと、終始うつろ目のアリシアの2人の
プリキュアヴァルキュリアの格闘戦が始まる。 - アリシアの蒼いビーム攻撃を受けながら、セルベリアちゃんはふっと子供アリシアを思い浮かべ、気が抜くと、アリシアに圧倒され、ぶっ飛ばされ、蒼い光を失う。「なんだ、今のは…」とセルベリアちゃんは困惑する。
- 蒼い光を失ったマクシミリア殿下は、アリシアに大型戦車ゲルビル主砲発射の命令。「アリシアー」とウェルキンは叫ぶが、無傷だった。
- そしてアリシアのカウンターアタック。槍でゲルビルを刺し、蒼いパワーでチャージして戦車を爆破する。
- 派手な爆発の後、「まさかこんなことになるとはな…」と、イェーガーは全軍撤退命令。
- どの方法かは分かりませんが、マクシミリアン殿下は無事にゲルビルから抜け出した。肩痛そうだ。そこにセルベリアちゃんが駆けつける。
- 主帥を置いといて撤退していく帝国勢を見て、マクシミリアン殿下は立ち上がり、「戻るぞ」と、徒歩移動。「ハッ」と槍と盾を拾い上げ、セルベリアも歩き始める。
- 撤退していく帝国軍を見て、ガリア軍は歓声
- ゲルビルの残骸の前に立ち止る蒼いアリシアに対し、「いったい、なにがどうなっちまったんだ」byラルゴ、「あれは、本当に、アリシアでしょうか??」byスージー、「ワケがわからないね」byロージー。
- そこで、ウェルキンが現れ、「アリシア」と呼びかけると、蒼いアリシアは振り向き、蒼くない元のアリシアに戻り、倒れる…ところに、ウェルキンに支えられる。
- アリシアを抱えるウェルキンは、「アリシア、君は…」と。
なんか、ダモン将軍とファルディオが重なって見えてしまいますね。
コーデリア姫に戦ってもらおうとしているところと、アリシアに戦ってもらうところ、
懇願するところと、銃撃するところ。
案外、思考回路は似ているかもしれません。
ダモン将軍も古文書を読み漁ったら、コーデリア姫を撃してしまったかも。
いや、そんな根性ないかな?
ファルディオもコーデリア姫はヴァルキュリア人の血を引いていると思ったら、
同じくコーデリア姫を撃ってしまうかもしれません。
こっちはやってしまいそうですね。
両者の違いと言えば、ファルディオは専守防衛しか考えてないかもしれないけど、
ダモンはヴァルキュリア人を手に入れたことで、
世界征服を考え始める…かもしれませんね。
しかし、ファルディオの行動は、
ゲーム版とは方向が違うのですが、色々と唐突ですね。
一番違和感を感じたのは、「アリシア、分かるか、アリシア。アリシア。
オレだ、ファルディオだ、君のすぐそばに居る。目を覚ましてくれ」のくだりです。
深い絆を結んだつもり…だったでしょうか?
しかしその結果も見事に玉砕…なんだかちょっと可哀想…というか、哀れだな。
セルベリアちゃんはやっぱり強かった。
しかし、覚醒したアリシアはもっと強かった。
なぜアリシアはセルベリアちゃんよりも強い…について、
ゲーム版は全く説明しなかったが、
アニメでは、セルベリアちゃんが幼い時のアリシアを思い出して、
それで気が緩んだ…せいで、圧倒された…のような解釈もできます。
セルベリアちゃんとアリシアが旧識…という新たな設定を追加して、
これからの展開に大きく影響を及ぼすかもしれません。
まさか、親戚だった…というベタな設定じゃあるまいな…。
しかし、前々回から目立ち始めた作画品質の低下は、
複数クールのアニメの宿命の一つでしょうか?
どうも、それこそ数十年前のアニメから、
長いアニメは後半になればなるほど、作画がやばくなる…という傾向がありますね。
ここらへんも、最新のリソースマネージメント系のIT技術を利用し、
「見せ場を確実に予算を投下できるような予算配分」を試みるアニメも、
そろそろ登場してよい…のような気がします。
正直、オープニングに多額の予算を投入するよりも、
今回のヴァルキュリア決戦にその予算を分けて欲しかったね。
あるいは、もう開き直って、ゲーム版の戦闘シーンをそのまま入れる…、
という画期的(?)なチャレンジをしても良かったかも。
ゲーム版では、この戦いはかなり格好良かったからねー。
次は第二十二章、「とまどい」です。
これは大量破壊兵器にされてしまったアリシアの心境…じゃないでしょうか?
ヴァルキュリア人という名の化け物として目覚めてしまった今、
ヴァルキュリア人として生きていくなら、
セルベリアちゃんと同じく、戦場でしか価値を見つけ出せないかもしれません。
パン屋をやりたくでも、やらせてもらえないだろうね。
おまけ:
*アニメの戦場のヴァルキュリアとは別物ですが、良かったら是非本家の戦場のヴァルキュリア(PS3ゲーム)のレビューも見てみてください!
*PSPお持ちの方、戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!
*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:
- 第1章「戦火の出会い」
- 第2章「コナユキソウの祈り」
- 第3章「第7小隊誕生」
- 第4章「束の間の休日」
- 第5章「クローデン奇襲戦」
- 第6章「従軍記者、奮闘す!」
- 第7章「ダルクスの災厄」
- 第8章「紐解かれる歴史」
- 第9章「蒼き魔女」
- 第10章「吹雪の夜」
- 第11章「招かれざる客達」
- 第12章「さらわれた姫君」
- 第13章「戦慄の移動要塞」
- 第14章「ファウゼンの選択」
- 第15章「歌姫の過去」
- 第16章「語られなかった想い」
- 第17章「精霊節の贈り物」
- 第18章「八月の雨」
- 第19章「涙」
- 第20話「愛しき人」
- 第21話「はかなき絆」
- 第22話「とまどい」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第24話「決意」
- 第25話「護るべきもの」
- 第26話「決戦」
言及リンク:
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