大人になることにつれ、人は少しずつ、喜怒哀楽を隠すようになります。
「子供じゃないんだから、もっと我慢なさい」といった感じで、
大声で笑ったり、怒ったり、人前で悲しんだりする回数が減ります。
ただ、笑いたくない、怒りたくない、悲しみたくない…というわけではないのですね。
人の感情は理屈ではないので、
それゆえ、正解というのもなかなか分かりません。
コレばかりは、教えてもらうものではないので、
年を重ねることで、少しずつ、「分かっていく」…じゃないでしょうか?
「こんな時、どんな顔をすればいいか分からない」
「笑えばいい」「泣いたらいい」「我慢しなくでもいい」のように、
ヴェールを外して、感情を素直に表すのも、一つの正解かもしれません。
さて、「涙」です。
戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:
http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html
第十九章「涙」
隊員たちの心配は伝わらず、独り心を閉ざすウェルキン。
そこに更なる出撃命令が下される。攻略の目的地は、ウェルキンたちの故郷であるブルール。バーロットのせめてもの心遣いだった。
新たに入隊してきた、ファウゼンで一緒に闘ったザカと共に、第7小隊は戦地に向かう。
その頃、ファルディオは書庫にこもり、ヴァルキュリア人に関する文献を読みあさっていた。彼の脳裏に繰り返し現れるのは、アリシアが見せてきた様々な事象。そして、あの夜光を放っていたラグナイトの欠片だった……。
19話のあらすじ:
- 夜、倉庫の中、ウェルキンは1人佇んで、エーデルワイズ号を手で触れる。
- 翌日、第7小隊ミーティング。淡々と仕事をこなすウェルキンとアリシア。
- 小隊員が解散した後、ラルゴとヤンは「見ていて、痛々しい」、「結局、こればかりは周りがどうこう言ってもどうなるでもないからな。隊長さんなりのけじめをつけてもらうの、俺達は待つしかない」との結論。
- アリシアからの報告事項を終え、去ろうとするウェルキンにこの前の話をしようとしたら、「悪いけど、今でなくでいいなら、後でしてくれるかな、すまない」。バーロッド中隊長のお呼びで、ウェルキンは向かう。
- 落胆するアリシアの後から現れる、ファルディオ。人気の無いところに連れ込み、「辛くなったら、いつでも言ってくれ、その時力になるから」と単なるいい人にランクダウンの気配。
- バーロッド中隊長の執務室に、ウェルキンが出頭。ウェルキンに気遣うバーロッドは、故郷のブルール奪還作戦を命じ、最後に、イサラの遺品を整理するようにと。
- 倉庫で、エーデルワイズ号のことで、他の小隊と揉め事になる若い小隊員に、ラルゴとヤンが駆けつけて解決する。
- 射撃場で、ファルディオはいきなり狙撃の練習をし始める。なかなか決まらずにため息。
- ベッドの上、ラマールはイサラが小さく写っている写真を見る。
- 食堂の中、第7小隊ガールズが雑談するも、アリシアは考えことで、聞いてなかった。
- 軍舎の裏で考えことをしているロージーのところで、元ダルクスレジスタンスのザカが現れる。今回のことについて色々話し合い、ザカは「大事なのは、事が起きた後、現実を受け入れ、向き合うか、背負い続けるか」、随分と達観だなとロージー。ここにもウェルキンは心配される。
- 軍舎の中、ザカは第7小隊の隊員ら、操縦士として着任したことで挨拶する。
- 宿舎の中、イサラの数少ない遺品を整理しながら、ウェルキンは幼少の頃を思い出す。
- 突然、今日から妹とイサラがお父さんが紹介する。荷物が少なかったイサラに、その理由を問うと、一つの場所に長く留まることが少ないと。「これからはずっと一緒だよ。(長く留まって荷物も増える)」「ヨロシクね、イサラ」、「はい、兄さん」と握手する若いウェルキンとイサラ。
- 現実に戻り、イサラの遺品を持つウェルキンは手に力を入れる。
- 書庫で本を読み漁るファルディオは、傷の治りが早いことと、ラグナイトを媒体で力を発揮することで、アリシアはヴァルキュリア人であることを確信(?)する。「オレは、どうしたいんだ」と、悩む。
- エーデルワイズ号の前に集合する第7小隊の隊員ら(ちゃんと兵科通りの武器を手にしたぞ!)に、ウェルキンはブルール攻略作戦の説明・指示を行った。
- 戦車と歩行でブルールを視認できる場所まで移動。アリシアはブルール撤退の時、「絶対に帰ってくる、コナユキソウが咲くブルールに」の誓いを思い出す。ロージーはイサラの人形を身につけ、決意する中、「第7小隊、作戦開始」をウェルキンが命じる。
- 櫓の上の帝国軍の偵察兵は、敵襲知らせる。
- エーデルワイズ号を運転しているザカは、整備状態の良さなどから、「これならいける」と、
- エーデルワイズ号の後で陣取る第7小隊と、戦車と土塁で陣を作る帝国軍が激突。
- エーデルワイズ号で敵戦車を撃破し、他の小隊員の援護の中、ロージーが突撃する。敵の迎撃がロージーに集中している隙に、ラルゴは横から手榴弾で土塁を爆破する。
- 敵の第2防衛線にて、小隊員らはちゃんと土塁に隠れ、しゃかんで対戦し、建物の裏から、マリーナは高所に居る敵などを狙撃する。
- 戦線の比較的前に居る突撃兵のロージーとイーディは、現れた敵の戦車に困っていると、ラルゴが敵戦車を撃破。
- 無心に銃を撃つスージーに、ヤンが止め、敵が投降してきたことを伝える。
- 警戒しながら、エーデルワイズ号と共に進軍する歩兵らは、敵の司令部らしき建物を発見。制圧命令を出す直前に、建物から白旗、敵指揮官が建物から出てくる。
- 作戦成功に小隊員らは喜び、スージーは泣き、アリシアは静かに喜び、ロージーはイサラの人形を握り締め、ウェルキンは作戦終了を宣言する。
- 夕日の双子風車広場に、第7小隊の隊員ら居るが、ウェルキンのアリシアの姿が無い。
- 自分の家に戻ったウェルキンは、様々な場所で、様々なイサラの姿を思い出す。
- イサラの部屋で、ウェルキン父、ウェルキン、イサラの三人が写っている写真を手に取り、「結局、僕もあなたと同じだった。父さんは父さん、僕は僕、決して同じ道を進むまい、そう思っていたのに。僕も、結局家族を守れなかった。」
- そこに、アリシアが現れた。「みんな心配しているよ。というのは建前、本当は、私があなたのことが心配だから。」今までの思い出を語る。
- 「不思議なんだ、イサラが亡くなって、体の一部が引き裂かれたように感じた。」「いや、感じたんじゃない、たぶん引き裂かれたんだ。」「悲しくて、辛くて、いつもイサラのことを思い出して、あの時はあーしておけば、自分がそばについていれば、イサラは死ななくて済んだじゃないかって」
- そのウェルキンに対して、「分かるよ、ウェルキンの気持ち」、「君に何が分かる」「分かるよ、ずっとそばにいたんだから。」「だったら教えてくれ、こんなに辛いのに、こんなに心が痛むのに、イサラが居なくなってから、ずっと苦しんで来たのに、涙が出ないんだ。」
- 静かに、アリシアは近づき、そっとウェルキンを抱きしめ、「可哀想なウェルキン、こういう時は、我慢しないでいいだよ。」「先に戻ってるね」と、アリシアは空気を読んで、退室。
- ウェルキンの頬に、涙がポタっと。それに驚く。それから、号泣。
- 建物の玄関の外、アリシアは一緒に悲しんだ。
- しばらくしてから、ウェルキンは建物から出ると、庭でしゃがんでいるアリシアを発見。「アリシア、待ってたのか」と柔らかい表情。「ねえ、ウェルキン。見て。」近づくウェルキン「これは、コナユキソウ」と同じくしゃがむ。
- ウェルキンに微笑むアリシアと、微笑み返すウェルキン。
- 手を繋ぐ。
原作組からしてみれば、こんな話の組み立て方でよかったんですね。
マジメに戦って、戦車長は戦車長らしく、突撃兵は突撃兵らしく、
対戦車兵は対戦車兵らしく、狙撃兵は狙撃兵らしく。
敵が反撃してきたら、ちゃんと隠れる。
ちゃんと戦車や樹や土塁を利用しながら、進軍する。
戦っている最中イチャイチャしない。
別にミリタリーファンではなかったので、
細かい考察や派手な演出が無くでも、
とりあえず常識の範囲内でフツウの「戦場」をやってくれたら、十分満足できます。
前回も言及しましたが、イサラが戦死する一連の流れに限っていえば、
アニメはゲームよりも深く描写されていますね。
これも原作ファンから見れば、もっともらって貰いたかったことの一つです。
元のストーリーの枠組みの中で、
ゲームのほうではうすぺらいキャラクターを深く描く…ですね。
というわけで、ゲーム版のファンからしてみれば、今回は大満足ですね。
まあ、今までろくにエサもらえなかっただけで、
フツウの食事でも、すごいご馳走に見えた可能性も否定できないけどね…。
ウェルキン⇔アリシア⇔ファルディオの件は、
イサラの戦死をキッカケに、どうやら、あっという間に一段落付いたようです。
展開的にも、人間関係的にも、不自然な点も多いにあるのですが、
ぉぅぇぃは三角関係要らなかった派なので、
形を問わずに、とりあえず速やかに決着をつけてくれれば、文句はありません。
まあ、伸びすぎた感は多いにあるけどね。
さて、今回のような感じで、毎回毎回やってくれたらな…っと思うのは、今回の感想です。
「戦場」も「演出」も、非常に良かったのですね。
ある意味、我慢して見続けてよかった…かも?
来週ですが、ぉぅぇぃが住む京都は放送されずに、
再来週にまとめて放送…ということに成っているようです。
う~む、先先週までの出来なら、別になんとも思わないのですが、
今週のが良かったので、出来るだけタイムリーに見る方法を模索してみたいと思います。
っと言っても、他の地域に住んでいる知り合いやスカパを契約している知り合いに録画してもらう…、
くらいしか手が無いけどね。
PSNのPlayStation Storeで配信されている戦場のヴァルキュリアも、
もっと早く配信してくれれば、300~400円くらいなら払ってもいいんだけど、
なにせ、アレは二週くらい遅れている噂だから、普通の地上波よりも遅いだよね。
ほんまに、何を考えているのやら…。
このアニメの予告は信じちゃイカンのですが、
大規模の会戦になるみたいだし、
姫もセルベリアちゃんもイェーガーもそれなりにいい画面で出てくるみたいですね。
それだけに、週遅れは出来るだけ避けたいですね。
何はともあれ、次回の「第20話:愛しき人」も見て行きます。
おまけ:
*アニメの戦場のヴァルキュリアとは別物ですが、良かったら是非本家の戦場のヴァルキュリア(PS3ゲーム)のレビューも見てみてください!
*PSPお持ちの方、戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!
*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:
- 第1章「戦火の出会い」
- 第2章「コナユキソウの祈り」
- 第3章「第7小隊誕生」
- 第4章「束の間の休日」
- 第5章「クローデン奇襲戦」
- 第6章「従軍記者、奮闘す!」
- 第7章「ダルクスの災厄」
- 第8章「紐解かれる歴史」
- 第9章「蒼き魔女」
- 第10章「吹雪の夜」
- 第11章「招かれざる客達」
- 第12章「さらわれた姫君」
- 第13章「戦慄の移動要塞」
- 第14章「ファウゼンの選択」
- 第15章「歌姫の過去」
- 第16章「語られなかった想い」
- 第17章「精霊節の贈り物」
- 第18章「八月の雨」
- 第19章「涙」
- 第20話「愛しき人」
- 第21話「はかなき絆」
- 第22話「とまどい」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第23話「愛のかたち」
- 第24話「決意」
- 第25話「護るべきもの」
- 第26話「決戦」