各種鮨種について-鰈(カレイ)

鰈(カレイ)
 ヒラメと形は似ているが,かなり異なる。星ガレイ,マコガレイなどが代表で夏が旬である。生で食べるとシコシコとして脂と旨みが混ざり合う。カレイ独特のクセがあり,煮付けにすると懐かしい家庭の味わいで,なにかほっとさせてくれるような魚である。
小浜に若狭鰈という干物がある。地元の人は甘鰈と呼ぶ。文字通り甘くて、他の種のカレイとは異なり,もちっとしている。一塩で一夜干しした後の,次の日が美味く,二日目になると駄目なので,車で一日で運べる距離圏内でしか美味くない。これを炙ってほぐし,握りにすると,上品で華麗な鮨になる。あまり知られてないが,関西の隠れた一品の最右翼。もちろん,炙ってそのまま食べても,繊細な味でこんな美味い干物があるのかと思う。一人で5枚くらいは軽くいけてしまう。

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