東洋 —(幻の)京都ラーメンLegend

 京都コンピュータ学院の昔の山科の学生寮(旧西野寮)の前,国道一号線の一本南,新幹線のガード下の南側に,夜中3時まで開いているラーメン屋さんがあった。京都コンピュータ学院と京都医進学園の,旧西野寮出身者ならば全員が知っている,あのラーメン屋さん,「東洋」である。

 こってり系でありながら,ここだけはテンイチを遥かに凌ぐものがあった。単なる脂っこいだけではなく,ゼラチンも濃くて奥深さや味わいがあって,これを一番美味いラーメンと言う人が多くいたのだ。
 当時の西野寮生にとっては,夜中に腹が減るとここしかなかった,というのも事実なのだが,寮生にとっては,最高の台所だった。から揚げも美味かったし,焼き飯も美味かった。夏は冷麺も絶品だった。
 あれは学生時代の元気な頃だったから,夜中のあのコテコテが良かったのかもしれないけれど,当時の仲間は皆,これを懐かしがる。こんな店のすぐそばに寮があるとは,恵まれた学生時代であった。

 長じて久しく行っていないけれど,どうなっているのだろう。学生寮も移転してしまったが,東洋も閉店したとの噂もあり,ガード下に移転して屋号が変わったとの話も聞く。いずれにしても,あの味は,もう無いのだそうだ。確かめに行けばいいのだが,学生時代は記憶の彼方に遥けく,山科西野は気分的に遠い。味が変わったことを嘆き,時が流れたことを痛感するよりは,学生時代の煌く思い出として封印しておいたほうが良いように思うからだ。

京都のラーメン考

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