韓国には冷麺が何種類かある。
これは,混ぜて食べるからピビ(混ぜる)ネンミョン(冷麺)。
赤い唐辛子が良く効いていて,辛いのだが,ベースの出汁が甘くて,美味い。エイのヒレの干物を入れるのが,済州島式である。胡瓜の千切りと,半熟ゆでたまご,そして梨が一切れ。
冷たくて甘くて,辛い。汗が噴き出てくるのだが,止められない美味さである。
いやあ,これは,仕事をほっぽり出してでも,観る価値のある試合でした。
観ていたのは,サスペンダーさんと筆者と,あと何人いたのか?(笑
皆さん,許してくださいね。サボってましたぁ~!
WBC・・・,決勝戦。日本と韓国が,多くの日韓の人々に感動を与えて,戦った。そして,本当に,良い試合だった。
あの第二次大戦の後,日本,あの南北戦争の後,韓国,・・・・どちらの国も,大国アメリカの影響下にあって長らく,数十年を経て,野球・ベースボールの本家アメリカを制して,日韓,アジアの国々が世界一を争った。
そして,10回裏までの延長戦で,優勝が決定した。それが日本であろうと韓国であろうと,世界一になったのが,「アジア」であるというのは凄い。もちろん日本が優勝したことはとてもめでたい話である。
アジアの時代が始まったのではないかと,想うのだ。
日韓万歳!韓日万歳!
韓国の市場で,普通に売られている豚の頭。縁起もので,ご先祖様をお祭りするときに祭壇に飾られたりする。笑っている顔の方が値が高いのだそうだ。
日本人はこういう哺乳類の頭を見ると驚く人が多いが,魚屋でアラと称して,魚の頭や内臓が並んでいると,驚く外国人が多いことを忘れていはいけない。単なる文化的差異である。
加熱してあるので,そのまま切り分けて食べるらしい。一度食べてみたいと思いながら,旅先では叶わぬままだ。豚の耳だけとか,ほほ肉だけとか,脳だけ,という部分はそれぞれ食べたことがあるが,まるごとというのは未経験である。
魚でも頭が美味いのと同様に,豚や牛や羊の類も,頭の肉は美味いものである。
右下の写真は豚足(トンソク)が並んでいるのがおわかりだろうか。これがまた美味い。
関節炎などで節々が痛む時は,豚足を食べると良い。一本も食べると,翌日には痛みが無くなる。
人類が食する哺乳類・鳥類・魚類,諸々の中で,豚は人間に一番近い哺乳類なのだそうだ。中国漢方の発想では,どこか内臓を患うと,豚の同じ部位の内臓を食べることが医食同源と言われる。すい臓を患うと,豚のすい臓,肝臓を患うと豚の肝臓。関節にも,豚の関節はよく効くのだろう。
韓国済州道のキムチ専門店の,各種キムチ。
野菜は,土地の水と土の匂いがするから,その地の野菜には,その地の野菜の味がある。それを漬け込んだキムチも,その土地の味がする。
故郷の味というものは,水と土と空気と風の,匂いや香りや味の総合体である。
韓国済州島のキムチには,そこでしか味わえない独自の色彩がある。そして,これがめっぽう美味い。現地でしか食べることができない。
しかし,最近は,韓国産のキムチがアルミのパックで輸入されるようになってきて,日本のスーパーに並ぶ頃には,発酵が進んで食べ頃になっている。
現地で食べるものには多少劣るけれども,決して贋作ではなく,それなりに美味いものがある。中国産と間違えないように注意して,韓国産のものを買う。
京都二条寺町の老舗の果物店,八百卯(やおう)が1月一杯で閉店し,創業130年の歴史を終えていた。丸善は2005年に閉店したので,これで梶井基次郎の名作小説「檸檬(レモン)」の舞台となった店が両方とも消えてしまった。
その小説の主人公は,八百卯で薫り高いレモンを買い,それを爆弾だと表現し,丸善という書店の本棚に置く。書店のその部屋には,レモンの香りが広がる,という短いストーリーである。我が国文学史上,屈指の名作短編である。
八百卯の店先には,いつも,レモンが一番前列に並べられており,値札には「梶井基次郎の檸檬」と書かれていた。
丸善が閉店したとき,「八百卯だけが残ったのか」,と想ったのだが,今度は,八百卯も閉店してしまった。
時代が変わり,時代変化に追従できない店が消えていく。昭和の後半から,発展するのは大規模チェーンばかりだ。
小規模零細商店がもっとIT化されると,逆転が生じる可能性が高いのだが,それにはまだ時間が必要なのだろう。個人商店の跡継ぎには,ITを学んでもらいたいと願う。
——以下,引用。———–
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090131/trd0901311724008-n1.htm
小説「檸檬」の舞台、京都「八百卯」が閉店
2009.1.31 17:22
閉店した果物店「八百卯」=京都市中京区 梶井基次郎の小説「檸檬(れもん)」で、主人公がレモンを買った店のモデルとして知られる京都市中京区寺町通の果物店「八百卯(やおう)」が31日までに閉店、創業130年の歴史に幕を下ろした。
八百卯は明治12年創業。大正14年発表の「檸檬」では「その果物屋は私の知っていた範囲で最も好きな店であった。決して立派な店ではなかったのだが、果物屋固有の美しさが最も露骨に感ぜられた」と表現されている。
主人公がレモンを爆弾に見立て、書棚に置いて立ち去る場面で登場する書店「丸善」も、平成17年10月に閉店した。
店を切り盛りしてきた村井さんの親族(85)は「ぎりぎりまで頑張ったが、残念だが閉めた。長い間ありがとうございました」と話した。