サスペンダ-さんのオススメ本「封神演義」の時代背景は、今を去ること約3000年前、舞台は黄河中流です。当時の中国は商(殷)王朝の末期、紂王(帝辛)というとんでもない暴君がいました。日夜宴会を開いて乱交にふけり酒池肉林の日々をおくり、炮烙と言う残酷な刑罰を行ったり・・・なんて悪行が無数にあります。そこで周の姫発(武王)が天命を受けたとして(天命を受けたのはおやじさんの姫昌=文王です)革命を起こし10万の軍で70万の大軍を破って殷は滅ぶわけですが、その最終戦が牧野の戦い、武王の参謀が太公望でこの演義の主役です。
この殷周革命がいつのことか、諸説さまざまだったのが最近BC1046年と特定されたそうです。実はこの結果はワタクシの計算と奇しくも一致しました。どうやって計算したのか?それは天文古記録をもとにして、それに最もよくフィットする星空を捜し求めたのです。古色蒼然としたネタですが、モデル化とシミュレーションの一例です。
月別アーカイブ: 2007年8月
皆既月食 Aug28
暴走中
もう少し続けます。
神は最も進化しやすいパラメータを微分方程式の初期条件に選んだとは思えないのです。地球に限っても何回か生命絶滅の危機に面しています。現生人類はあまたのヒト科の生物のうちの唯一の生き残りに過ぎません。神はそのつど「産めよ増やせよ地に満てよ」とく繰り返してきたのでしょうか。全智全能とは程遠い情けない神ですね。
また初期条件を片っ端から与えて無数の宇宙を創造したのなら、ずいぶんと投げやり的ですね。神はサイコロを振ってはならないのです。フェルマー・ハミルトンの数式には電子の質量、重力定数、光の速度などの値は入っていないのでより基本的といえます。
マジシャン的要素、お恵み支給的要素、創造者的要素・・・がはがれてきたとき、神の正体は・・・自然基本法則そのものではないでしょうか?
ブログが暴走
暴走しているのはわかっていますが、なかなか止まりません。
フェルマーの原理は死後200年してハミルトンによって完成されます。ハミルトンも変な人でイギリスのとある小さな天文台長ですが、体が弱く観測が嫌いで、数式ばかりの世界に引きこもっていた。彼のきれいな数理体系はニュートン力学を包んだのですが、当時の大英帝国学界からはそれがなんやという冷ややかな目で見たれた。ところが彼の死後数十年、量子力学も相対性理論も包み込んだのです。フェルマー、ハミルトンはニュートン、アインシュタインに比べて知名度は落ちるがすばらしい科学者で、4人とも神に近づいた人です。ハミルトンは4元数のあの人というほうがわかりやすいですか。
フェルマーと神
ガリレイとニュートンの間にフェルマーという変な数学者がいます。ナゼ変かというと数学は独学で学び趣味としてやっていた。職業は弁護士と言うか司法書士というか、もめ事よろず相談業みたいなもので結構裕福だったらしい。この人「論文」という形では残していません。メモや友人への手紙から知るしかないのですが、モノスゴイ定理・法則をたくさん発見しています。そのひとつに「光は進むのにかかる時間が最小になる経路を探して進む」という原理があり、これより反射や屈折の公式が導かれます。いや、それどころではなく電磁気学、量子力学、相対性理論(いわゆる光の曲がりも説明できる)あらゆる物理の分野に適応できるのです。
このような非常に普遍性のある法則が「神」なのかもしれません。宇宙を創造し調和統括してくれそうです。お布施、お賽銭なんかでご利益をくれる神、無条件絶対忠誠を要求する神・・・などは信じませんが
神のお仕事
運動と言うものは惑星運動であれ、音響振動であれ、電磁伝播であれ、微分方程式であらわされ、初期条件を与えればあらゆる予測は可能・・・というのはラプラスの豪語ですね。数学的厳密に解けなくても計算機で近似数値解は求まります。しかし初期条件の与え方は無数にあり、ほんのわずかな数値の違いでカオスになってしまうこともある。自然の中に秩序(コスモス)があるなら、初めからそのような値を神が選んだのか?それとも無数の宇宙が生まれ存在するが、われわれは自分の宇宙だけしか認識できないのか?後者に立てばもはや宇宙はuniverseではなく multiverse となる・・・なんてことを佐藤勝彦さんからききました。。。わかりませんねぇ。
初めに言葉ありき
初めに言葉(ロゴス)があったというのは創世記の冒頭と矛盾します。なぜなら神よりも前にロゴスが存在したことになるからです。そこでヨハネ福音書はこの冒頭文に続き言葉は神であったとしています。これが古来西欧の科学者を悩ましたもので、神=自然の原理が成り立つか?神は自然の原理・法則を作ってから光あれとのたもうたのか?それとも自然の原理・法則は別にあって神は最も進化しやすいパラメータを初期条件に選んだのか?・・・ニュートンをはじめ多くの科学者は後者の立場です。
実際同じ方程式でもパラメータ(電子の質量や重力定数など)の値によってはすぐに潰れてしまう宇宙という解もありますから
神の領域?
ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡
プロローグにいきなりヨハネ福音書の冒頭「はじめに言葉ありき」が出てきます。そして言葉とはロゴスであり原理であると聖書の解説が、フィボナッチ、ピタゴラス・・の話が続きます。ダビンチもガリレイもニュートンも神の領域に踏み込んでしまったが、神を否定はしていない、神を拒否した最初の科学者はラプラスであるというのは面白いです。
終りの章はかなりはしょって、異論もあるけど、中盤までは面白かった。物理と宗教に関心ある方にはオススメです。
40.9℃
ついに日本新記録だぁ~
ようまぁ生きてられますね。
桜坂。さんお先に書いてしまってゴメン