☆本日の「情報」支援セミナー

 90年代初頭に「情報リテラシー教育」というと、まずはPC98で一太郎を起動させてタイピング、そして検定試験合格を目指したワープロ実習でした。2級合格者となるとソンケイの眼で見られたものでした。それにあたるものは今は何でしょうか?メールを自在に使えること、MSOfficeを使いこなせること、Webから必要な情報をダウンロードできることなどでしょうか?
 しかし今日の実教出版主催「情報」授業支援セミナーを聞いていると、高校の情報では「情報モラル」が非常に大きなウェイトを占めている、今後もその傾向のようだと思いました。それは確かに重要なことですが、なにやら技術が2番手になっていきそうでサミシイ。生徒はケータイを持ってこないようにとか、ネットいじめはいけませんなんてことまで、情報の授業範囲になりそうな気がしてきました。これは現代社会というか公民というか、昔の言葉で言えば社会科であり、ホームルームでやるべき内容です。
 もっとコンピュータを使って情報を収集し法則を見つけることを学んでほしいものです。

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☆新学習指導要領

小中高の学習指導要領はよく改訂されます。次回のものは新しい学習指導要領 「生きる力」-文部科学省にあります。私の関心は高校生は何を学んでくるのかということです。
 数学では統計が重視され、必修である数Ⅰに「データの分析」があり、複素平面が数Ⅲで、これらは復活というか出たり入ったりですね。理科は大変です。科学の進展が目覚ましいのでアタリマエかもしれません。40年前と変わらないのは物理だけでしょう、たぶん。
 問題は情報です。従来の情報A,B,Cの3種類が「情報の科学」「社会と情報」のどちらかを履修することになります。「情報の科学」のキーワードは「問題解決」と「科学的な考え方」ですが、これを理解させることは難しい。施行は4年後の予定ですが、前倒しになる可能性があるので、われわれも早めに対応していく必要があります。

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☆黄金の国ジパング

金・銀・銅の日本史 (岩波新書)

 工学屋さんらしい技術中心の歴史の見方が実に面白いです。
これからの考古学研究者は理工学の基礎を系統的に身につけることが必修とすべきであることを語っています。
これまで人間が取り出した金の総量はたったのプール3杯分しかないそうで、そのうちのかなりは日本から。奈良の大仏、平泉金色堂、金閣寺もさることながら、戦国時代から江戸時代にかけて、多分日本は世界最大の黄金の国です(マルコポーロが書いたことは後で事実になった)。甲州、佐渡、石見、生野・・・を押えた秀吉、家康はものすごい大金持ちだったようです。
 ところが、その金銀は今はなし、どこに消えたのでしょう。スペイン、ポルトガルとの南蛮貿易で大損したというより持っていかれたらしい。その貿易船を襲って略奪したのはイギリス、オランダの海軍(=海賊)ですが。幕府は慌てて鎖国した(鎖国はもっと評価さるべきと思う)、それでも長崎から流れた。
 
 日本人がお人好しで、騙されやすいのは昔も今も・・・なんですかねぇ。

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☆春節(続)

 日本と中国では1時間の時差があり、同じ現象でもそれが起こる時刻は異なります。新月(満月でも)は一瞬の出来事なので、日本では16時でも、あちらは15時というように。もし新月が日本時間0時半に起こったとすれば、中国時間では前日の23時半に起こったことになり、日付は1日ズレるわけです。決して中国の正月が1日早まるのではない。日本中国は同じ日でも、べトナムでは前日ということもあります。
 それが2027年と2028年に起こりますからご注意を。でも18年後にもまだ旧正月という行事が続いているでしょうか?日本は明治初に太陽暦に変えましたが、旧正月祝いは昭和の中ころまでやっていました。今はほとんど忘れていますね。中国、韓国、北朝鮮、台湾、ベトナムなど東アジアの多くの国で、元日と正月は使い分けています。

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☆春節

 あけましておめでとうございます。
東アジアのほとんどの国にとって今日はお正月ですね。一去年行った天津科技大学の学生から年賀メールが来ました。
旧正月とは1月中旬~2月中旬の新月の日で、毎年変わります。新月ですから日食がおこることもあり、実際今日もインドネシアでは金環食が見られます。

ところで旧正月の日が国によって異なることがあります。2027年には日本は中国より1日遅れる・・・なぜでしょう? ヒントは時差です

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☆オバマの就任演説

 うまいですね,内容も話術も。人の心を動かし勇気を与えるスピーチとはかくなるものか!張儀や蘇秦もそうだったのでしょうか?
わが舌を見よ

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☆星界の報告~ガリレオ噺3

星界の報告 他一編 (岩波文庫)
 いま大昔の本を読んでいます。発行は1610年、著者はガリレオ。
初めて望遠鏡で夜空を眺め、月にはでこぼこの地形であること、天の川は無数の星の集まりであること、木星の周りを回る小さな星(4衛星)を見つけたことなどが、書かれている本です。いわばノンフィクション体験記で、彼はこれで有名になった。科学の古典です。
 実はこの本は30年以上前に読みました。どこかにあるはずだが、探すのが大変。いまさら書店に置いてないやろな、ところがあったので迷わず買いました。

  昔の岩波文庫だし字が小さい・・・

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☆血液型

 昨日のTVで「血液型と性格はまったく関係ない」と20人の医者中20人がそう言っていました。なぜか自己紹介で血液型を言い、B型は嫌われているようだが、あれは誰がはやらせたんでしょう。日本以外では韓国・台湾でも話題になっているそうで、戦前の日本文化の一つなんでしょうか?
 ちなみに以前、統計の課題でこの相関を調べるという課題を出したことがあります。結果はもちろん有意な差はなし。何とか分析するまでもなく自明のことです。

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☆新指導要領

 解析、代数、統計は数学の3本柱です。いずれも18世紀末から19世紀前半に成立し、他の分野に応用されてきました。従来、高校までの数学教育では統計はほとんど扱われていませんでした。castorもそうで(オブ脳さんやAWさんの世代は習ったかも)大学でも、きちんと習っていません。実は解析も代数も授業はようわからんかった、ハイ。しかし現在では最も応用範囲が広く、むしろ経済学、社会学などで必須の知識になっています。今回、復活するのはいいが、中学数学で標準偏差までとは行きすぎでは?どう理解させたらいいか困っている先生が多いのでは?教科「情報」で取り上げるのはいいが、中学では「情報」と思っていたら、高校では「数学」で。しかも入試には出ないから高度(?)進学校ではやらないとなると、また別の問題が起こりそうですね。
 学習指導要領はよく改定されます。でも数学はまだ少ないほうで最も激しいのは理科、地学(天文を含む)なんてしょっちゅうで、現場の先生は自分自身の教材を常に更新していかねばなりません。しかも大陸移動・地球温暖化から超新星・ダークマターのことまで。まあ科学の進歩が著しいからアタリマエかもね。変わらないのは古文くらいでしょうか。

   ほしはすばる、いとをかし

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☆超ハイパーインフレ

 こんなニュースをみました。
500億ドル札を発行、「超ハイパー」インフレのジンバブエ(CNN.co.jp) – Yahoo!ニュース
このお札で買えるのはやっと○○が2個だそうで。
年間インフレ率は約2億3000万%=230万倍・・・・でも宇宙膨張よりは小さいな。

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