☆皆既日食まであと70日

 7月22日の皆既日食まで70日となりました。母なる恵みの太陽が白昼消えてしまう皆既日食は古代の人々にとって驚異であり脅威でした。わが国のアマテラス伝説をはじめ世界中にこのような伝説はたくさんあります。
古代オリエントにあったメディアとリディアは交戦中に不意に起こった日食を天の怒りと思い戦いをやめたそうです。これはまあいいが、古代中国の夏(実在は未確認だが紀元前20世紀ころ?)では日食予報をサボッた義氏と和氏という天文官がクビ罷免ではなく死刑になったとか。天文官たるもの、命がけで計算して予報を出さねばならず、星空を楽しむ余裕はなかったようですね。
 しかし日食の周期はギリシア時代前から知られていていました。それを発見したのは紀元前7~6世紀ころバビロニアの占星術師でした。

つづく

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☆地上の天の川

 関西で天野川というと生駒の高原に発し、大阪府交野市および枚方市を流れ、淀川に注ぐ天野川が最も有名です。この地帯は古くから渡来人が農耕生活を行っていました。「伊勢物語」や「山家集」にも名前が出てくるほど都人にも知られていました。今も、星田妙見宮,牛石(牽牛石)があるほか,天野が原,星の森,星ヶ丘,星田などの地名や天津橋,逢合(あいあい)橋,鵲(かささぎ)橋,羽衣橋などの橋があります。
 ところが滋賀県米原市にも天野川があるのです。岐阜県との県境近くに水源をもち琵琶湖に注ぎホタルで有名な川です。河口に近い蛭子神社で、『世継神社縁起之叟』という古文書が見つかり、「七夕伝説の湖北発祥説が浮上」とマスコミで取り上げられて一躍有名になりました。この蛭子神社には、朝嬬(あさづま)皇女を祀った自然石があり、また、天野川を挟んで川向(南側)の朝妻神社には星河稚宮皇子を祀った石塔があります。この二人が織姫・牽牛に当たるわけです。以上はダイニックアストロパーク天究館(滋賀県多賀町)で聞いた話のママですけどね。

 「天野川」「天の川」と呼ばれる川や地域は北海道、福島県、高知県、熊本県、鹿児島県など全国に多数あるそうです。皆様も近くで天の川を探して七夕伝説との関係を探ってみませんか。

サスペンダーさん、三重には天の川はありますか?

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☆これが ヒミコ

ヒミコ

 なんと宇宙の中にヒミコが見つかりました。

ビッグバンから約8億年後の初期宇宙に、巨大なガス状の天体が発見された。われわれの天の川銀河の円盤の半径に匹敵する大きさに広がっており、同じ時代の銀河の10倍以上の質量を持つ。この天体は、なぞに包まれた古代日本の女王卑弥呼にちなんで「ヒミコ」と名付けられた。

古代宇宙の巨大天体「ヒミコ」
ヒミコはくじら座の方向129億光年のかなたにおわします。そのベールを取ったのは日米英の大望遠鏡でした。ヒミコの正体は、銀河なのか、超大質量ブラックホールにより電離されたガス雲か、それとも・・まだ不明です。
 ヒミコは宇宙初期の天体としては大きすぎで多数の銀河の集合体かも知れません。ちょうど邪馬台国が連合国家だったのと同じように。

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☆本能寺の変の黒幕

 本能寺の変は明智光秀の単独行為ではなく黒幕がいたという話は無数にあります。その黒幕は秀吉?家康?朝廷?・・・それとも?。信長の死で一番得したのは明らかに秀吉だが、その直前に信長に滅ぼされそうになっていたのに、彼の死で生き延びたのは四国の長宗我部と北陸の上杉です。実際,四国へは信長の三男である信孝が総大将として攻め入るために大阪で準備していた。また越後へは西から柴田勝家が、東から滝川一益が攻め入り上杉は武田の二の前寸前でした(ここらは次回の大河ドラマで)。また毛利とは戦いの真っただ中で信長自ら出陣の用意をしています。ところが本能寺の変でこれらの戦いはすべて消滅したのです。
 すると黒幕は上杉・毛利・長宗我部と共謀し光秀にやらせたということになりはしないか?そんな壮大な陰謀ができるのは前征夷大将軍である足利義昭か前関白である近衛前久か、いずれにせよ新興勢力ではなく中世の抵抗勢力でしょう。
 しかし光秀は事前に連絡取り合った気配はなく、全貌を知っていたのは黒幕だけ。そして光秀が不利になると知らん顔して引っ込んだ。ちなみに本能寺の変の時は新月で、明智勢は月明かりのない道を亀岡から京都まで攻めてきたのです。

てなストーリーはどうでしょうか、サスペンダーさん。

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☆皆既日食まであと80日

コロナ

 世界天文年の最大の天文ショーである皆既日食まであと80日となりました。この前わが国で見えた皆既日食は46年前(KCG創立の年)、しかも早朝の知床半島だから、ほとんどの人は見ていません、ボクも。次の皆既日食は26年後の2035年で、今年は千載一遇のチャンスです。多数の天文研究者、天文ファンはトカラ列島に向かう。写真左は皆既の真っただ中のコロナ、右は皆既のフィナーレ、ダイアモンドリング
 しかし7月22日は学期末の平日(水曜)なので、行きたくても行けない人はたくさんいます。そこで「カネとヒマがない人とのための皆既日食観望法」を考えています。何をやるのか?それはまだヒミツ!

日食
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☆衣川から西京へ

 守山の帰りに衣川という所を通りました。ころもがわではありません,そりゃ岩手で義経が戦死したところ。大津の衣川はきぬがわと読みます。まあ間違えることはありませんが。
ところで西京高校ってご存知ですか?西大路御池にある新しい学校です。実はもうひとつあり,それは山口市です。なぜ山口にって?西京区の西京(にしきょう)とは京の西ですが、西京(さいきょう)とは西の京という意味。東の京である江戸に対し西の京は山口なのです。どちらも京都からほぼ等距離にあります。
いやほんとですよ。山口には西京のつく銀行や病院などがあります。

話がローカルになりすぎた。

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☆免許更新で思ったこと

 運転免許の更新に行ってきました。滋賀県の免許センターは守山にあります。琵琶湖大橋をわたって,今日は曇ってドライブ日和ではないが。交通事故防止の講習ではくどいほど事故の実例のビデオを見せられる。こんな危険が伴うなら車に乗るのはやめとこか、ペーパードライバーのままでもいいと思わせるのが狙いのようにも思えます。このやりかたどこかで出会ったような・・・実は高校の情報倫理がそれに近い。なりすましやスパムメール,フィッシング詐欺,不正アクセスなどの被害例を並べて気をつけましょう・・・となっていますが,これじゃインターネットにつなぐのやめとこか,オフラインのままでいい,いやコンピュータなんてなくていいと思ってしまいます,特に初心者には。何のための情報教育なんでしょうかね。。

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