すむとにごるで

 昨日の読売の編集手帳に面白い記事がありました。武田信玄の大軍が徳川家康の浜松城を包囲したとき、武田方は一句を送りました。
「松枯れ 竹ぐいなき 旦(あした)かな」
松とは松平すなわち徳川で、竹とは武田のことです。これを見て意気消沈している徳川軍のなかで、機転をきかせて濁音にして読み直した者がいたそうです。
「松枯れ 武首なき 旦(あした)かな」
これで城内大いに湧き上がったとか。落城手前の緊張感の中でもちょっとした機転は大切のようですね。ちなみにこのとき信玄が浜松城攻めを止めて西へ進んだため、家康は九死に一生を得たそうです。

このような歌で有名なのは
「世の中は すむとにごるで大違い はけに毛があり はげに毛はなし」
「世の中は すむとにごるで大違い あり ふぐあり」
京都人しかわからないのには
「世の中は すむとにごるで大違い は西にて は東に」

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水に関するエトセトラ

水は生命の根源であるとは古代ギリシャの哲人であるターレスの言葉ですが、実際、酸素や日光はなくても水がなけば、生命は生まれません。そこで徒然なるままに 水に関することわざエトセトラです。
まずは四字熟語
 山紫水明、背水之陣、我田引水、水魚之交。
日常語では
 水くさい、水をさす、水入らず、水に流す、立て板に水、焼け石に水、水かけ論。
そして
 魚心あれば水心、水泡に帰す、覆水盆に返らず、水清ければ魚棲まず 。
おまけに
 水も滴るいい男・・・誰のこと?
 水も滴るいい女・・・誰のこと?

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知恵のある人は知恵を

昔というか1970年ころの言葉ですが「知恵のある人は知恵を、力のある人は力を、金のある人は金を」というスローガンがありました。みんなが同じことをやる必要はないし、またできもしない。それぞれができる範囲で何かを社会に貢献しようというイミです。先日ふと思い出して、現在にも通用する、まさに名言ですね。

「若者たち」・・・君のぉ~行く道はぁ~・・・が流行ったころかなぁ

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意外な外来語

 辞書に載っている言葉の大多数は外来語です。最も多いのは当然中国語、漢字の言葉はほとんどそうですね。も、実物と言葉が一緒に入って来ました。
カステラ・・・ポルトガル語  元は城
ばってら・・・ポルトガル語  元はボート
いくら・・・ロシア語 すしや丼は和食ですが
サボテン・・・何語でしたっけ?、サスペンダーさん
すばる・・・・これはれっきとしたやまと言葉、 Subaruと書くとハワイにある国立天文台の望遠鏡になります。 
 アルコール、アルデヒド、アルジェブラ(代数)などアルで始まる言葉はアラビア語。アルゴリズムはアラビア語というより、アラビアの数学者アル=フワーリズミーから来たもの。アルタイル、アルコル、アルデバランなど星の名前にはアラビア語から派生してラテン語化したものがたくさんあります。

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名訳 誤訳

 いい言葉といえば自転車、もちろんbicycleの訳語ですが、この英語を直訳すると二輪車ですね。自ら転がす車とはそのものピッタリで、原語よりよほどいい。同じくfountain penの訳語である万年筆。誰か知りませんが、よくぞ作ったものです。宇宙はuniverseの訳語ではなく、もともと古代中国にあった言葉で時間空間すべてという意味です。神の創造物ということではなく、むしろ相対論で言う時空に近い。
 数学では実数・虚数という言葉がありますが、虚数とはまずい訳です。imaginary number とは虚偽の数・虚しい数ではなく、想像上の数ということなのに。。。関数という言葉もよくない、そんな数があるみたいです。function とは機能・作用ということですね。しかし今さら2次関数・三角関数という言葉を変えるわけにはいきません。幕末から明治にかけて夥しい新語ができますが当たり外れもかなり多いようです。

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地球とはいい言葉

 地球とは実にいい言葉です。英語のEarth、ドイツ語のErde、フランス、イタリア、スペインなど南欧語のTerraはみんな「土地」を表し「球」 の意味はありません。「地球」という言葉は、これらに比べると新しいですが、いつころどこで作られたのかは不明です。17世紀初、中国(明)へ来た漢字を知っている宣教師が、という説もありますが、最有力説は江戸時代に長崎の通訳がオランダ語を翻訳するとき作ったと言うものです。それ以前、日本人は何と言う言葉を使っていたかは知りませんが、その言葉は忘れられました。そして「地球」を流行らせたのは幕末の志士だそうです。「地球を見に行く」というのが開明的な志士の理想だった、高杉晋作も海外文化に憧れていたようです(司馬遼太郎の何かに書いてあった)。今で言う「世界」と同じ意味です。

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パイオニア・スピリットとフロンティア・スピリット

 この2つの言葉はよく混同されます。パイオニア【pioneer】とは草分け、先達、先覚者、先駆者であって開拓者としても地理的開拓ではなく新分野の開拓などの場合に使われる。一方フロンティア‐スピリット【frontier spirit】とは文字通りの開拓者精神で、米国の西部開拓者たちの精神を指すことが多いですね。剛健・忍耐しかし闘争性・利己性なども含まれています(以上大辞泉)。
 パイオニアは常に新分野を開拓しなければパイオニアではなくなってしまいます。西部開拓は過去形でもいいが、パイオニアは「パイオニアであった」ではだめ,これからもそうあり続けねばならないなのです。

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「専業主婦」は最近のこと

 昨日、車の中でラジオで聞いた話の受け売りですが、「専業主婦」が一般的になったのは最近のことらしいです。なんと1960年代、高度成長時代から。まさかそんな~と思いましたが、実はそれ以前の主婦の仕事は今でいう家事よりも田畑で働く肉体労働だったと。そういえば、子供のころオフクロは昼間畑仕事をしていた、野菜・果物は店で買わなかった。父親は会社に母親は畑にというパターンが一般的でした。1950年代までは、人口の大部分は地方に住んでいたのですから、これは全国的な傾向でしょう。
 高度成長時代でほとんどの家庭はサラリーマン家庭となり、専業はもちろん兼業農家も大幅に減りました。裁縫・炊事・洗濯・掃除などの電化製品が普及して専業主婦が定着したようですね。

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IT技術って

IT技術ってほとんどに人が違和感ないようですが、やっぱ変ですね。同じような言葉でSASシステム銀閣寺Temple・・・など。
 中学のとき(大昔だなぁ)国語の先生が言っていた駄洒落を想いだしました。「昔の武士の士は馬から落ちて落馬して女の婦人に笑われて」・・・もちろん悪文の例としてです。

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