あすとろん

astron3

 昨年発足した花山星空ネットワークというNPOのボランティアをしています。会誌「あすとろん」の編集長(ヒラの編集委員はいませんが)として年に4回発行しています。昨日第3号ができました。castor も2編書いています。chappyさんの三千院の紫陽花の写真も使わせていただきました。
 今夜は観望会、晴れたら望遠鏡で星団や木星を眺めます。予定では120人の老若男女がくるとか、わぉ! 

kwasan

 天文台は将軍塚の近くで、去年はミニ講演をしました。そのうちみなさんもどうぞ。
 

KCGでは秋に天文ワークショップを開きます。観望会もやりたいな。

comments

「水で覆われていた火星」

 いよいよ、火星の謎が明かされそうです。
「水で覆われていた火星」:岩石と水の相互作用を確認(WIRED VISION) – Yahoo!ニュース
数年前に流水跡が見つかり、今年は浅い地下に氷が見つかり、ついに。。。
かつて火星も水豊かな惑星で、生命も誕生していた。しかし進化できずに滅びたようです。そしていつからか現在のような赤い砂漠になった。
地球だってこれまで何回か全球凍結したり海が干上がったりしています。生物の90%以上が滅びたこともあるし、今のような地形になったのはわずか1万2000年前のことです。

  諸行無常  生々流転  世間虚仮 

comments

七夕

 これは昨年の今日、KCGblog開設の日に書いた最初のブログ記事です。日だけ変えて同じ内容で載せることにします。

 七夕は天の川をはさんで離ればなれに暮らしている織姫と牽牛が年に一度出会える夜といわれ,中国では漢の時代から,日本では奈良時代から朝廷の伝統行事でした。七夕に関する歌は少なくありません。
・彦星の行き逢ひを待つかささぎの わたせる橋を我にかさなむ・・菅原道眞 
・思ひやる心もすずし彦星の つま待つ宵のあまの川風・・・藤原清輔
 ところが,7月7日は梅雨の末期,集中豪雨の季節で,なかなか星を眺めることはできません。実際,昨夜も見えませんでしたし、今夜もムリでしょう。七夕祭は本来旧暦で行われるもので,その日は伝統的七夕の日といわれ,通常は8月中旬ですが、今年は8月7日です。その頃は天候も安定しているし,両星は天高く眺めやすいところにやってきます。

comments

明月記 超新星

SN

 藤原定家の「明月記」には客星の8件の古記録が書かれています。客星は文字通りお客さん星、不意に現れた星です。すべて陰陽師安倍泰俊から聞いた話ですが。最初のものは皇極天皇時代と言うから、7世紀、この天皇は天智天皇の母親です。陰陽師の記録はスゴイ。8件のうち終わりの3件が超新星です(残りは彗星らしい)。望遠鏡のない時代の超新星の記録は世界で7件しかありませんが、そのうち3つも記載がある本は「明月記」だけ。一番すごかったのは1006年のもので、太陽・月に次ぐ、史上で最も明るい星。さすがに世界各所に記録があります。
 定家という人は古文書あさりが趣味だったのでしょうね、きっと。まぁ、百人一首選定も古歌あさりみたいなものです。

comments

火星に氷が見つかった

 火星に氷が見つかったそうです。NASAの火星探査機フェニックスの調査によると地下から掘り出した土の中に氷の塊があった。赤い砂漠の下からはまだまだ何が出てくるか。。ひょっとしたら真水も。そして生命も?

フェニックスがとらえた火星の物質、ほぼ氷に間違いなし

comments

プルートの復権

 昨日天文MLに 国際天文学連合、冥王星型天体の英語名をplutoidに決定 というニュースが流れました。太陽系外縁天体で、かつ準惑星」という天体をこのように分類するということです。冥王星型天体(プルトイド)に分類されているのは冥王星とエリスだけですが、その候補はたくさんあり、今後は増えていくと考えられます。エリスとはサイズ質量(すなわち身長体重)とも冥王星と互角で、これを第十惑星にするか、それとも2つとも除外するかのモメゴトを起こした新天体です(エリスとはギリシア神話で不和・争いの女神)。やっぱ、プルートという名前は棄てがたいようです。

comments

講演会

OJ287

 castorの属している NPO法人花山星空ネットワークでは6月7日(土)に「第2回 講演会」を開催します。講演者と演題は、京大の松本紘理事・副学長による「宇宙太陽発電衛星」と大阪教育大の定金晃三教授による「40年来のなぞが解けた:超巨大ブラックホール連星の発見」です。このブラックホールのペアといわれる天体は約40年前に発見され、1970年ころ当時の無謀な若者が京都の空で観測を試みたことがあるのです。結果はもちろん×××でした。その正体がこの度明らかにされたのです。
ぜひお越しください。

ポスターはここに
第1回講演会はこうでした。

comments

平安の天文家

講演会

 というタイトルで話してきました。NPO花山星空ネットワークの主催する講演会です。平安の天文家~空海・晴明・定家をめぐって~という変な話です。この3人、実は天文へ多大な貢献をしているのです。京都には1000年以上も天文の歴史があることを知ってほしい。会場、京都大学百周年時計台記念館(の小ホールですが)はほぼ満席、熟年者が多いが、鴨川校の学生さんが2人(A君&Nさん)お手伝い要員に来てくれました。写真は最期のスライドです。
NPO法人 花山星空ネットワーク 第1回 講演会

comments

Google Sky

Google Sky が大幅にバージョンアップしました。バーチャル宇宙旅行へどうぞ

Google Sky

comments

平安の天文家3

定家

(鴨川校のNさん作)

 平安末期の歌人、藤原定家は百人一首の選者として有名ですが、『明月記』という日記風のエッセイ(要するにブログのはしり)を著しています。その中には世界中で 2 例(もうひとつは中国)しかない「かに星雲」誕生の様子が記されています。この星雲 は20世紀後半の天体物理学の花形天体であり、実は重量級の星の最期を飾る姿、超新星爆発だったのです。この話は彼より180年前の陰陽師の記録を基にしていますが、彼自身が見た彗星などの天文記録も多数、記されています。
 彼は鎌倉幕府寄りの都の公家で、古文書蒐集が得意だったようです。

 3/22講演会

comments