星界の報告 他一編 (岩波文庫)
いま大昔の本を読んでいます。発行は1610年、著者はガリレオ。
初めて望遠鏡で夜空を眺め、月にはでこぼこの地形であること、天の川は無数の星の集まりであること、木星の周りを回る小さな星(4衛星)を見つけたことなどが、書かれている本です。いわばノンフィクション体験記で、彼はこれで有名になった。科学の古典です。
実はこの本は30年以上前に読みました。どこかにあるはずだが、探すのが大変。いまさら書店に置いてないやろな、ところがあったので迷わず買いました。
昔の岩波文庫だし字が小さい・・・
☆血液型
昨日のTVで「血液型と性格はまったく関係ない」と20人の医者中20人がそう言っていました。なぜか自己紹介で血液型を言い、B型は嫌われているようだが、あれは誰がはやらせたんでしょう。日本以外では韓国・台湾でも話題になっているそうで、戦前の日本文化の一つなんでしょうか?
ちなみに以前、統計の課題でこの相関を調べるという課題を出したことがあります。結果はもちろん有意な差はなし。何とか分析するまでもなく自明のことです。
☆新指導要領
解析、代数、統計は数学の3本柱です。いずれも18世紀末から19世紀前半に成立し、他の分野に応用されてきました。従来、高校までの数学教育では統計はほとんど扱われていませんでした。castorもそうで(オブ脳さんやAWさんの世代は習ったかも)大学でも、きちんと習っていません。実は解析も代数も授業はようわからんかった、ハイ。しかし現在では最も応用範囲が広く、むしろ経済学、社会学などで必須の知識になっています。今回、復活するのはいいが、中学数学で標準偏差までとは行きすぎでは?どう理解させたらいいか困っている先生が多いのでは?教科「情報」で取り上げるのはいいが、中学では「情報」と思っていたら、高校では「数学」で。しかも入試には出ないから高度(?)進学校ではやらないとなると、また別の問題が起こりそうですね。
学習指導要領はよく改定されます。でも数学はまだ少ないほうで最も激しいのは理科、地学(天文を含む)なんてしょっちゅうで、現場の先生は自分自身の教材を常に更新していかねばなりません。しかも大陸移動・地球温暖化から超新星・ダークマターのことまで。まあ科学の進歩が著しいからアタリマエかもね。変わらないのは古文くらいでしょうか。
ほしはすばる、いとをかし
☆超ハイパーインフレ
こんなニュースをみました。
500億ドル札を発行、「超ハイパー」インフレのジンバブエ(CNN.co.jp) – Yahoo!ニュース
このお札で買えるのはやっと○○が2個だそうで。
年間インフレ率は約2億3000万%=230万倍・・・・でも宇宙膨張よりは小さいな。
☆絶滅?
Aliceさんの絶滅年表は面白かったので、自己流を考えてみました。最近なくなった身近なものといえば
まずフロッピディスク・・・
90年代から21世紀の初めにかけてお世話になりました。これを大事に出かけたもの、当時のパソコンといえばPC98.とても持ち運びできませんからね。
次いでOHP・・・
これをいかにきれいに書くかでプレゼンの成功が左右された。老大家でももう使いません。
さらにフィルム装填カメラ・・・
マニアの方々はまだ使っているようで、SLみたいやな。
他にもいろいろあるでしょうが、近年中になくなりそうなもの
分厚く重い辞書・・・なんて言ったら語学の先生におこられた。
☆ガリレオ噺2
本棚の隅から「ガリレオ裁判」(サンティリャーナ著;武谷三男監修:岩波:昭和48年)という骨董品が出てきました。分厚くて字が小さくてなかなか読む気が起こらないが、なんとかトライしています。読み終えるときには世界天文年は終わってるかも。
当時ガリレオは望遠鏡を制作し王侯貴族に売って(自分のスポンサーには寄贈して)結構もうけている、またケプラーは頻繁に文通して、地動説を確認しあっています。
ちなみに武谷三男といえば有名な若者いじめをする大御所さまでした。castorも昔(もう30数年前)とある研究発表でその銃弾を浴びたことがあります
☆ガリレオ噺1
これは不連続連載です。
現在天文MLではガリレオの話題でいっぱいです。
今日はガリレオの命日(1642年)だったそうで、昨日は木星の衛星を発見した日(1610年)だったそうです。世界天文年の根拠は「ガリレオが望遠鏡で星空を眺めてから400年」ですが1609年のいつかはわかりません。
それにしても1608年にオランダのメガネ屋さんが望遠鏡を作って特許申請したが、却下されたので、独占制作されなくて、ガリレオも自作できた・・・というのがこの偉大な発見につながったという話は面白い。
今夜行われたY先生の copyleft の講義を聞いて思いついたことです。
☆読書感想文
海の世界史 (講談社現代新書)
冬休みに読んだ本です。
コロンブスもダ・ガマも所詮海賊、イサベラもエリザベスも所詮その女首領、宣教師もその手先で神の名でずいぶん悪事を働いている。。。というところは小気味いいが、ちょっと先走りの感じがします。でも歴史書ではなく読み物としては面白い、こういう本は時間をおかず一気に読んでしまわないとだめです。
似たような本でAmazon.co.jp: 馬の世界史 (講談社現代新書): 、これはメチャ面白いです。
とにかくもう西欧中心の歴史観は見直すべきです。
☆あけましておめでとうございます
提供Nさん(鴨川校卒)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。己(つちのと)丑(うし)年 元日。
ブログを始めて1年半,ご愛読ありがとうございます。これまでのブログをまとめまています。書きっぱなしはもったいない、教材に投稿論文に活用していきます
世界天文年2009 ~ガリレオから学ぶもの
平安の天文家~空海・晴明・定家をめぐって
天津での出会い~天文学者祖冲之
世界天文年2009-宇宙・解き明かすのはあなた
