カワサキ空冷Z2,Z1R,Z1000Rのレストアとカスタム

笑い

 筆者は不幸なことに,小学校から大学まで,楽しい授業というものを経験したことがない。学校なんて嫌いだった。学問は基礎から応用へと展開する。基礎理論や公式を学んでも,面白いと思ったことはほとんど無い。興味も無いことを覚えて理解することを,集団的に強要される学校という場が,大嫌いだった。
 だから,この京都コンピュータ学院における自動二輪特論(通称Z学)では,楽しい授業を目指している。
 学生さんが,楽しくいろんなことを学んでくれたらいい。そして,応用されている技術の中から,なにか興味を持ったことを,とことん追求してくれたらいい。アルミのポリッシュを習得して金属工学へと展開してもいいし,塗装を習得して化学反応を学び始めてもいい。もちろん,メーターや点火の電気回路を修理しながら,電子回路にまで興味が広がれば言うことは無い。そして,全体として,オートバイという乗り物と,世界に誇る70年代日本の技術の結晶,カワサキZという名車を知ってもらったら,それでいいと考えている。
 まず応用を学ぶと,その理由を知りたくなり,基礎を知るという,逆の学び方もある。凡百の自動車整備の実習授業よりは,ずっと心に残るものがあるだろうと信じている。そして将来,21世紀の日本の技術を支えてくれたら本望だ。

 本日で塗装がほぼすべて完了した。今週土日から急ピッチで組み上げていく。1号車カワサキZ2レーサーは,エンジンがほぼ組みあがった。
 筆者が主任の5号車カワサキZ1Rカスタムは,ホイールはミッチェルのポリッシュ,フロントフォークとスイングアームはカワサキGPZ900R(ニンジャ)を流用。キャブはFCR37パイ。ブレーキは,パフォーマンスマシーンである。17インチで,アメリカンで,現代のウォンウォン系のご先祖様,元祖のセンスというべきかな。ちょっと変わってるけれど,中古パーツの都合でこうなった。マフラーはKERKERのメッキか,手持ちのBitoR&Dチタン&カーボン。バックステップもBito。もうすぐ全貌をお披露目する。

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