iPhone, 道具の概念が変わる節目

空冷 カワサキ Z1,Z2,Z1000R,水冷GPZ900Rニンジャのカスタム@京都コンピュータ学院自動車制御学科

iPhoneが発売されて,あちこちで騒がれている。騒ぎは演出の結果のようでもあるが,新しい技術によって道具の概念が変わる,「時代の節目」というものがあるのは事実だ。iPhoneは,携帯電話であり,携帯オーディオであり,携帯パソコンなのである。これでまたひとつ,道具の概念が変わった。いにしえの道具の名前(名辞)を残して,技術も中身も,概念が,変貌した。

携帯電話は,旧来の家庭にあるオンラインの電話と同じ機能を持っていたので,それを持って歩くという意味から「携帯電話」となり,近年ではただ単に「携帯」あるいは「ケータイ」と呼ばれる。そして多くの人に,「それは電話の一種である」と理解されているのだが,実は,携帯が持つ機能のうち,電話の機能はほんの一部に過ぎない。

携帯は,「コンピュータ」なのである。そこで今回,iPhoneという名前で発売されたこのアップルのコンピュータであるが,「Phone」すなわち,「電話」という意味合いをその名称に残している。実のところ,Mini Macと言ってもいいような気もするのだが,とりあえず「それは電話である」ことになっている。

先行して発売されていたiPodは,携帯よりは由来がわかりづらい名前であるが,あれは機能的には,かつての「オーディオ」であって,「ステレオ」であって,「蓄音機」なのだが,その実,重量のほとんどがハードディスクの極単純なコンピュータである。

数々の制御機能を持つハイブリッドカーはもう,本質的にはコンピュータであると言って良かろう。コンピュータが自動車の姿を纏っているものと考えてよい。単なる「移動の道具」としての自動車もバイクも,今はまさに,コンピュータに取って代わりつつある,そのさなかなのだ。

このように,コンピュータは,姿を変えて,旧来の道具に取って代わりつつある。人があまり意識しないうちに,世の中の道具はすべて,コンピュータに取って代わっていく。コンピュータやITは,もうすでに,空気と同じように,「目に見えなくて意識しにくい」けれども「それがなくては生きていけない」ものになっている。

しかし,単なる「移動の道具」に終わらない,恋人のような,あの「歴史に残る名車」と呼ばれるような乗り物たちの,あの燃えるガソリンと焼けるオイルと排気の匂いと,震動と鼓動と,聞こえてくるエギゾーストノートについては,まだコンピュータは代替わりできるところにまで至っていない。時代の節目は直前なのだが,まだ技術はそこまで発達していないのだ。ここに,我等KCGがZを研究する意味がある。

自動車でもバイクでも,歴史に残る「名車」と呼ばれる車両たちの息吹を,現代のコンピュータは,再現できていない。ポルシェサウンド,フェラーリミュージック,そして空冷カワサキZの咆哮も・・・。

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