戦場のヴァルキュリア:第22話「とまどい」(アニメ感想)

周りが変わっても、自分が変わっても、人はとまどいます。

進学したり、卒業したり、就職したり、結婚したり、

新しい環境に新しい自分、とまどってしまいますよね。

五月病・マリッジブルーなどがその代表ですね。

大抵の場合、そのとまどいは、時間が解決してくれます。

人型決戦兵器になった場合は、時間が解決してくれるかどうかは、分かりません。

さて、第22話の「とまどい」です。

まず、戦場のヴァルキュリアの公式サイトのあらすじから:

http://www.valkyria-anime.com/oa/index.html

第二十二章「とまどい」

ナジアルで辛くも勝利を収めたガリア軍。しかし、アリシアは正規軍の監視下に置かれてしまう。心配するウェルキンだが、面会謝絶を言い渡され未だ会えずにいた。
営巣に収監されたファルディオの元を訪ねたウェルキンは、親友が犯した衝撃的な事実を知る。亀裂が入る友情。
そこへ、追い討ちをかけるように、第7 小隊隊員たちから話があると言われる。
一方、ゲルビルとセルベリアの力を持ってしても敗北してしまった帝国軍。追い詰められたかに見えたが、マクシミリアンは底知れぬ笑みを浮かべ、次なる作戦を進める……。

22話のあらすじ:

  1. アリシアの夢の中。どこかの建物の中に、子供時代のアリシアと他の子供達が居た。様々な検査を受け、何か注射されていた。食事の時、パンが足りず、ちびアリシアの分が無かった。それを見て、ちびセルベリアちゃんと思わせる人が、自分のパンをアリシアに分け、頭を撫でた。
  2. 夢から目覚めたアリシアは、監視されていることを気付く。そして前回自分がやったことを思い出し、頭を抱える。
  3. 帝国の要塞、アリシアのことを思い浮かびながら、シャワーを浴びるセルベリアちゃん。自分が居ながら、マクシミリアン殿下を危機にさらしたことで自分を責める。
  4. ウェルキン、アリシアとの面会を求めるも、追い返される。
  5. エーデルワイズ号の上で悩むウェルキンはザカに心配されるが、必ず解決するとウェルキンが誓う。
  6. アリシアの処遇についての正規軍会議が開催される。アリシアの力を利用し、帝国軍の殲滅するとダモン将軍が決意する。「本人の意思は?彼女は兵器ではない」とバーロット大尉に問われるが、却下される。「アリシアは兵器であり、バケモノである。思うに存分利用する」と明言。
  7. 監禁されている暗いファルディオの元に、ウェルキンが現れる。「どうしてそんなことをした」、「そんなことって?部下を見殺して一人で生き残ったか?コーデリア姫を拉致したことか?アリシアを撃ったことか?」、「君がアリシアを?ウソだろう?どうして?」「そんなに簡単に割り切れることではなかった。ヴァルキュリア人の真の力を覚醒させるために、一度瀕死にする必要がある。間違ってなくてよかった。」「そんなことのために、アリシアを!?」「お陰で俺達は命拾いしたのだ。もし彼女が覚醒しなかったら…。」「僕が言いたいのはそういうことじゃない!」「何もせずに、死を受け入れるほど、オレは出来ちゃいないよ。」「見損なったよ、ファルディオ」「それなら教えてくれ、オレはどうすればよかったんだ」と言い争いになる。最後に、アリシアを支えるように、ファルディオからのお願い。
  8. 回復したアリシアに、正規軍の看護兵がビビる。
  9. マクシミリアン殿下とイェーガーが軍議。マクシミリアンはガリアに勝つための最後のカードがあると明言。マクシミリアン殿下からセルベリアちゃんに、何か話さなければならないことがあるらしい、「幻獣がついに目覚めた」との連絡。
  10. 軟禁されていることを自覚したアリシアの元に、ダモン将軍らが訪れる。正規軍に編入されたことと、四階級特進され、大尉になったことが通達される。
  11. 義勇軍の仲間のところに戻りたいと反発するアリシアに、ヴァルキュリア人として覚醒した今、既にそこに居場所が無いと言われる。
  12. それに信じられないアリシアに、上司の了承も得られたとダモンが追い討ち。「ウェルキンが?」と問うと、「そうそう、その通り」平気にウソ。それを聞き、アリシアは飛び出す。ヴァルキュリア人は誰も止められれない。
  13. 夕方、ウェルキンの元に、第7小隊の隊員らが現れ、アリシアに関して相談しにきた様子。小隊員らに対し、「アリシアはヴァルキュリア人の末裔である」ことをウェルキンが明かす。
  14. それに対し、若い小隊員らはビビる。三人娘を始めに、ヴァルキュリア人と一緒に過ごす自信が無い、怖い、アリシアはバケモノと言われたなど言いたい放題。それに対し、年長組はなだめるが、全員がパニックし始める。
  15. さらに、ウェルキンが皆を説得しようとした時、後にアリシアが居ることを気付く。
  16. ずっと聞いてたそうで、仲間に言われたことに傷ついた様子。正規軍への異動を明かすと、ウェルキンも含めて全員ビックリ。最後に「今まで、有難う」と、涙を流しながらアリシアは走り去り、それにウェルキンが追う。同じ追おうとするロージーはザカに止められる。
  17. 夕日の中、走るアリシアとウェルキン。最終的に追いつく。
  18. 振り向かないアリシアに、ウェルキンは後から話しかける。「今みんなが混乱しているだけだ、事情を話せばきっと分かってもらえる分かる」「無理よ、私の居場所はもうないのよ」「それは違う。だってアリシアは僕達の仲間じゃないか」。それを聞き、アリシアは悲しむ様子。「僕らはずっと戦ってきた、大抵のことはみんなで乗り切ったじゃないか。だから今度のこともきっと乗り切れる。そうだろう」。それを聞き、アリシアの涙がこぼれ出そう。
  19. 「アリシア、君は僕がイサラを失った時も、親身になった僕のことを考えてくれた。アリシアが居たお陰で、僕は自分を見失わずに済んだ。だから、今度は僕が君の力になりたいんだ」と、「アリシア」と呟き、ウェルキンはアリシアに歩み寄る。
  20. が、「分かってないのね、ウェルキン」とアリシアは振り向き、トレンドマークの赤いスカーフを外し、捨てる。
  21. 冷めた表情のアリシアは、「あなたの知っているアリシア・メルキオット、もうどこにも居ない。」「私はバケモノなのよ」「さよなら、ウェルキン」と呟く。
  22. 去ろうとするアリシアに「待ってくれ」と止めるが、「こないで」と一喝、そして、柔らかく「お願い」。
  23. ゆっくり歩き去るアリシアの頬に涙。

前回の戦場シーンで予告(?)した内容と同調して、

冒頭から幼少の頃のアリシアとセルベリアちゃんの話。

完全のアニメ版の新設定ですが、今のところ、何を狙っているかは見えません。

2人のヴァルキュリアに、何か起こるだろうか?

まあ、キャラクターが可愛いけどね。

原作のゲームでは、ヴァルキュリア伝承と言えば、

「欲深な者は、すべての果実、種、家畜を我が物にした。

勇気ある者は大いに悲しみ、怒り、欲深なものに槍を向けた。

青い炎を纏うその槍で、欲深な者の心を貫いた。

そして再び、大地は豊かになった。」

のように、ヴァルキュリアは人々を守る正義な存在…と思われています。

まあ、それは歴史の真実とは限らないのですが、そう思われているのですね。

実際に、ゲーム版では、敵軍を撃退したアリシアは皆に崇められていました。

ソレに対して、アリシアは戸惑いました。

アニメ版では、強力過ぎる敵の前に、

救世主のように舞い降りる友軍のヴァルキュリア。

そして、「青い炎を纏うその槍で、欲深な者の心を貫いた。」

しかし、アニメでは、人間兵器・バケモノ扱いですね。

同じように、アリシアは戸惑ったが、雰囲気は大きく違います。

バケモノ扱いされるのも、正規軍に編入されるのも、アニメ版の創作です。

しかし、ヴァルキュリアを自分の思うとおりに扱うのは、

そんな簡単なことかね?ダモン将軍。

逆らったら、蒼くされちゃうよ?

テントの中のウェルキンとファルディオの対話も、アニメの創作です。

「それなら教えてくれ、オレはどうすればよかったんだ」という問いに対し、

ぉぅぇぃなら、「ゲーム版のようにすればよかった」と答えたい。

ゲーム版のファルディオは、瀟洒で男らしく、格好良かった。

ゲーム版のファルディオなら、「お陰で俺達は命拾いした」のような小人チックな論法をしない。

もしゲーム版に同じようなシーンがあったら、

「そうさ、すべてはオレがやった、言い訳は無い。許して欲しいとも思わない。」

「アリシアを撃ったことを後悔してない。最後に、オレなりにケジメつけさせてもらう。」

「アリシアは色々大変と思うが、支えてくれ。親友としてのオレの最後のお願いだ。」

こんな感じかな?

ところで、第7小隊の小隊員らが目立ったな~とか、

我らのアイドル、イーディ・ネルソン様のセリフが多かったな~と思いきや、

言わされたセリフにビックリ。ぁぁ、悲しいや、悲しいや。

次回予告を見る限り、小隊員らの態度は変わるみたいだけどね。

最後のウェルキンとアリシアの掛け合い。

何か、海辺とか、崖とかでやってそうなやり取りでしたね。

赤いスカーフを脱いだのは、再び着けさせるため…のような気がします。

しかし、ウェルキンは相変わらず空気を読めない。

アリシアに対して、「ヴァルキュリアであってもなくても、僕は君が…」路線でなく、

「仲間だろう」という方向性で説得。

前々回のラストで繋いだ手は、なんだったんだろうね…。

もっとも、もっとドラマチックなシーンで、

ウェルキンにケジメをつけさせてもらおうとしている…のも予想出来ます。

ここ数回続けてきた傾向ですが、作画、ヤバイですね。

今回一番ヤバイのは、もっとも盛り上がるだろうと思われるラストシーンですね。

何と言うか、戦ヴァルの一番特徴的な「CANVAS」処理をほとんどしていない…、

普通の特徴の無いアニメ塗りに成っていました。

後、回想も多かったし…。やっぱり予算の枯渇か!?

次回予告はダモン将軍。意外な正論を言い出してビックリ…。

しかし、今までの経緯を見ると、大物の予告のあとは、不慮の事故が起こる確率が高い。

ダモン将軍もそろそろ退場か!?

次は第二十三章、「愛のかたち」です。

おまけ:

*アニメの戦場のヴァルキュリアとは別物ですが、良かったら是非本家の戦場のヴァルキュリア(PS3ゲーム)のレビューも見てみてください!
*PSPお持ちの方、戦場のヴァルキュリア2・ガリア王立士官学校のまとめもどうぞ!!

*アニメ戦場のヴァルキュリア(笑)一回目から二十六回目の感想はこちら:

  1. 第1章「戦火の出会い」
  2. 第2章「コナユキソウの祈り」
  3. 第3章「第7小隊誕生」
  4. 第4章「束の間の休日」
  5. 第5章「クローデン奇襲戦」
  6. 第6章「従軍記者、奮闘す!」
  7. 第7章「ダルクスの災厄」
  8. 第8章「紐解かれる歴史」
  9. 第9章「蒼き魔女」
  10. 第10章「吹雪の夜」
  11. 第11章「招かれざる客達」
  12. 第12章「さらわれた姫君」
  13. 第13章「戦慄の移動要塞」
  14. 第14章「ファウゼンの選択」
  15. 第15章「歌姫の過去」
  16. 第16章「語られなかった想い」
  17. 第17章「精霊節の贈り物」
  18. 第18章「八月の雨」
  19. 第19章「涙」
  20. 第20話「愛しき人」
  21. 第21話「はかなき絆」
  22. 第22話「とまどい」
  23. 第23話「愛のかたち」
  24. 第23話「愛のかたち」
  25. 第23話「愛のかたち」
  26. 第24話「決意」
  27. 第25話「護るべきもの」
  28. 第26話「決戦」

言及リンク:

http://kyonosakura.at.webry.info/200908/article_141.html
http://www.moe-review.com/?p=8976
http://plaza.rakuten.co.jp/kiko000/diary/200908300000/
http://blog.livedoor.jp/pizzadon/archives/51290427.html
http://lilyiris.blog26.fc2.com/blog-entry-1032.html
http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51296408.html
http://happy2material.blog41.fc2.com/blog-entry-1709.html
http://candlexxxlight.blog16.fc2.com/blog-entry-837.html
http://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/29257702.html
http://soraxcan.blog59.fc2.com/blog-entry-1073.html
http://hinaxnagi.blog31.fc2.com/blog-entry-1236.html
http://georg.paslog.jp/article/1200014.html
http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-3770.html
http://aricnia.blog122.fc2.com/blog-entry-375.html
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http://strawcat.blog12.fc2.com/blog-entry-2044.html
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