台湾の鳳梨酥,パイナップルケーキ

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鳳梨酥 パイナップルケーキ

台湾の鳳梨酥

ぉぅぇぃ 先生にいただいた,台湾の鳳梨酥(フォンリースー),日本で俗に言うパイナップルケーキである。
ハワイ土産の定番,マカダミアナッツのチョコレートに比肩する,もらうと嬉しい,台湾土産の定番中の定番。

パイナップルの餡を,小麦粉,バターのクッキーで包んである。メーカーも色々あって,多少の当たりハズレがあるけれども,概して,美味い。中国茶でも,日本茶でも,紅茶でも,コーヒーでも,合う。

和洋折衷という言葉があるが,中華と西欧が折衷した傑作である。

チャイナの文化は,プライドが高いからか,西洋文化をまったく受け付けない。
中華文化圏では,西洋料理は,おっそろしく不味いのである。中華料理というのは,その大系が完璧を超えるくらいに出来上がっていて,フランス料理やイタリア料理,日本料理はいわずもがな,それらの対立概念,比較概念ではないのである。あらゆる食材のあらゆる料理法が中華式に確立しているから,○○料理の比較対象にならない。

そして,そういう中華の文化圏の中では,概して,(中華にとっての)異文化圏の料理は不味い。

中国に行っても,世界の他の国の中華街に行っても,それなりに西洋料理みたいなのや,西洋式のお菓子を売っているのだが,わざと出鱈目に料理してるんじゃないかと思うくらい,不味い。
中華文化圏の中にいると,中華料理が滅法美味いから,かえってそう感じるだけなのかもしれないが・・・。

中華街の包子(パオズ)は美味いのに,その近所のベーカリーのパンは不味い。

饅頭(マントウ)は美味いのに,ケーキは最悪。

ラードと砂糖の調和を作らせたら天才かと思うが,バターと小麦粉のミックスは駄目。

月餅は,様々なバリエーションがあって,どれも美味いのに,西洋式のクッキーの類はまるで駄目。

腐乳(発酵した塩漬け豆腐)もこれまた色々あってどれも美味いが,チーズは,,,。

・・・なのだが,どういうわけか,このパイナップルケーキだけは,中華文化圏の台湾の発明でありながら,ルーツはどう考えても,ヨーロッパのクッキーであって,ジャム入りクッキーのようでありながら,,,しっかり,中華文明の主張をしている。
決して,西欧に迎合していない,媚びていない。そして,完璧に西洋文化を包摂している。中華街で食べても美味いし,日本で家で食べても美味いし,アメリカで食べても美味かった。

台湾だからこそ生まれた,折衷,いや融合の妙なのかもしれない。

・・・と,まあ,偉そうに書いてきて,恥ずかしながら気付いたのだが,よく考えたら,台湾で真面目に西洋料理を食べたことは無かったのだった。

中国本土とアメリカと横浜,神戸のチャイナタウンでの西洋料理・西洋菓子の印象が強かったから,ひとからげに考えてしまっていた。

もしかしたら,台湾で西洋料理のしかるべきところに行くと,おっそろしく美味いのかもしれない。

台湾という国は,中華四千年の繁栄のすべてがある国なのだった・・。

今度台湾に行ったら,中華料理・台湾料理も楽しみだけれど,西洋料理も食べに行ってみようと思う。

京都コンピュータ学院
京都情報大学院大学

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