スープの材料
豚骨 脛の部分1本に対して,鶏ガラ2羽分,あるいは,鳥の足(爪先)200g~300gくらいが良い。
ますたに系を目指すなら,豚の背脂と鶏がらだけ。テンイチ系を目指すなら豚皮200gくらいを追加。天々有系を目指すなら豚皮の代わりに鶏皮や手羽先を200gくらい入れる。
ラーメンの麺 二人前(麺は,生麺,乾麺,自分で手打ち麺,お好みで。)
にんにく4カケ
醤油,酢,唐辛子,塩。化学調味料たっぷり一瓶
チャーシューの材料
豚バラブロック・ニンニク・醤油・砂糖少々・酒・葱
市場に溢れているラーメン屋さん。食べ歩きして,結局100%満足できた店はいくつあっただろう?日本のラーメンは中国人にも評価が高く,美味いものとの定評がある。ラーメンは美味いものだが,なにか,他の食べ物と根本的に違うところがあるはずだ。
他の食べ物との大きな違いは,大量に混ぜられる化学調味料のもたらす効果である。多くのラーメン屋さんでは,その作り方を見ていると,小さじ半分から一杯くらいの化学調味料を入れている。化学調味料は,人間の味覚を狂わせ,一種の中毒を引き起こす。
しかし,ここで化学調味料やラーメン店でのラーメンを否定するともともこもなくなるので,それを肯定しながら,家庭のラーメンを模索してみたい。何度もトライして,自分なりのベストを探すのが,家庭ラーメンである。
調理方法
ベースとしては,豚の骨,脛のあたりを1本に対し鶏ガラ2羽分を煮込む。豚骨と鶏ガラの比率は,色々試したが,容積比で1:2くらいがベストだと思う。
強火でガンガン2時間,濁った白いスープができるとOK。強火で煮ると,スープに脂や空気が溶け込んで白くなる。鶏ガラよりも鶏の爪先を使ったほうが,下町っぽい味になり,ゼラチン質も多くなる。鶏の皮とか,豚の皮を入れても良い。皮を入れるとゼラチンが多くなり,トロンとしたスープになる。これは好みによるので,こってりが好きな人は入れればいいけれど,あっさりが好きな人には向かないだろう。
麺は,自分で打ってもいいけど,面倒くさいので,そこらで売っている生麺を購入する。細麺,太麺,堅い目柔らか目,お好みのままに。
豚バラブロックは,タコ糸でぐるぐる巻きにして,醤油と砂糖少々,酒,ニンニク,葱を入れて,これまた強火でガンガン2時間煮る。すると,脂身がとろ~りとしてくる。
あとは化学調味料と醤油でスープベースを作る。このとき,躊躇せずに大量の化学調味料をたっぷり入れる。目安としては,どんぶり一杯につき小さじ山盛り一杯くらい。これが日本のラーメンを形作る基礎である。
(ただし,アメリカ人など,グルタミン酸に慣れていない人にとっては,発作を起因することがあるので注意のこと。日本人は昆布などグルタミン酸に慣れているが,それに慣れていない人たちには,病気のもとになることもある。)
スープがある程度出来上がったら,ニンニクの摩り下ろしたのと唐辛子を入れて,味を強烈にする。好みで酢をちょっと垂らす。
京都のラーメン考
comments