社会科見学へ行こう②~関西盲導犬協会見学会編 中~

こんにちは、ペンギンです。

今回は前回に引き続きまして、あの盲導犬クイールの故郷公益財団法人 関西盲導犬協会の見学会レポートを書いてみたいと思います。

これまでの工場見学&社会科見学のレポートはコチラです☆

工場見学へ行こう①~京都ヤクルト工場編~☆
工場見学へ行こう②~グリコピア神戸編・上~☆
工場見学へ行こう②~グリコピア神戸編・下~
工場見学へ行こう③~コカコーラ京都工場編・上~
工場見学へ行こう③~コカコーラ京都工場編・下~
工場見学へ行こう④~インスタントラーメン発明記念館・チキンラーメン体験工房編~
工場見学へ行こう④~インスタントラーメン発明記念館・マイカップヌードルファクトリー編~
工場見学へ行こう④~インスタントラーメン発明記念館・写真集~
工場見学へ行こう⑤~造幣局 編・上~
工場見学へ行こう⑤~造幣局・下~
工場見学へ行こう⑥~関西国際空港・わくわく見学ツアー・ダイナミック関空コース~
工場見学へ行こう⑦~サントリーウイスキー山崎蒸溜所編・上~
工場見学へ行こう⑦~サントリーウイスキー山崎蒸溜所編・下~
工場見学へ行こう⑧~食品サンプル工場・森野サンプル編・1~
工場見学へ行こう⑧~食品サンプル工場・森野サンプル編・2~
工場見学へ行こう⑧~食品サンプル工場・森野サンプル編・3~
工場見学へ行こう⑧~食品サンプル工場・森野サンプル編・4~
工場見学へ行こう⑨~明治乳業ヨーグルト館編~
工場見学へ行こう⑩~八ツ橋を作る・おたべ本館・前編~
工場見学へ行こう⑩~八ツ橋を作る・おたべ本館・後編~
工場見学へ行こう⑩~おたべ番外編・福井工場と瓜割の滝~
工場見学へ行こう⑪~三輪そうめん山本・手のべそうめん体験編・上~
工場見学へ行こう⑪~三輪そうめん山本・手のべそうめん体験編・下~
工場見学へ行こう⑫~キューピーマヨネーズ伊丹工場編~
工場見学へ行こう⑬~大阪ガス科学館・泉北製造所第2工場編~
社会科見学へ行こう①~関西盲導犬協会見学会編 上~

というわけで、JR亀岡駅からバスに揺られること約15分。
豊かな自然あふれる場所に、関西盲導犬協会の施設はありました。
入り口でアルコール消毒をしたあとは、門をくぐって建物へ。途中、前庭にあたる場所に訓練用の歩道橋や交差点、それにスロープのようなものを発見しました。

あとで職員さんがおっしゃるに、「ここでは初期の訓練をし、あとはほとんど街中で実地訓練をします」とのこと。
なるほど~、まずは基礎を固めて、あとは実地ということですね。

関西盲導犬協会の訓練施設

さて、建物に入った見学者は約50名ほど。
まずは視聴覚室のような場所で職員さんと、盲導犬PR犬のヨナちゃん登場~。ヨナちゃんは盲導犬の訓練を受けたことがあるだけあって、職員さんのお話の間はじーっと床に伏せをして、そして話のあとにハーネスを付けられると、顔つきがキリッとしました。

さすがは元 盲導犬候補生!
今はPR犬として、街頭募金やこうした見学会で活躍しているそうです。(写真ないです…すみません)

キリッとしたヨナちゃんに圧倒されたあとは、NPO法人 全国盲導犬施設連合会作成のDVDを鑑賞~。
ちなみにこの連合会に所属しているのは、国家公安委員会指定の以下の施設だそうです。

*北海道盲導犬協会

*東日本盲導犬協会

*日本盲導犬協会(東京本部、日本盲導犬総合センター、神奈川訓練センター、仙台訓練センター、島根あさひ訓練センター)

*中部盲導犬協会

*関西盲導犬協会

*日本ライトハウス

*兵庫盲導犬協会

*九州盲導犬協会
     (2010全国盲導犬普及キャンペーン DUET Vol19 より引用)

職員さんいわく、盲導犬を育てる施設はほかにも2つあるそうです。

そんなこれだけたくさんの方の努力のもとに、盲導犬が育てあげられているんですね。勉強になりました。

ところで現在、日本で活躍する盲導犬の数は1000頭ちょっと。
都道府県別内訳は、こんな感じになります。

北海道…36 札幌市…23 青森県…4 岩手県…19 宮城県…7 
仙台市…3 秋田県…17 山形県…9 福島県…13 茨城県…20
栃木県…11 群馬県…7 埼玉県…51 さいたま市…7 千葉県…38
千葉市…2 東京都…99 神奈川県…29 横浜市…27 川崎市…5
新潟県…18 新潟市…8 富山県…5 石川県…28 福井県…4
山梨県…13 長野県…27 静岡県…38 静岡市…4 浜松市…3
愛知県…23 名古屋市…15 岐阜県…12 三重県…11 
滋賀県…13 京都府…5 京都市…12 大阪府…38 大阪市…24
堺市…2 兵庫県…44 神戸市…23 奈良県…13 和歌山県‥8
鳥取県…6 島根県…11 岡山県…17 広島県…19 広島市…11
山口県…18 徳島県…6 香川県…6 愛媛県…15 高知県…9
福岡県…9 福岡市…6 北九州市…7 佐賀県…6 長崎県…6
熊本県…15 大分県…18 宮崎県…13 鹿児島県…22 沖縄県…7
(2010全国盲導犬普及キャンペーン DUET Vol19 より引用・社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会 リハビリテーション部会 盲導犬委員会 平成20年度盲導犬訓練施設年次報告書より 2009年3月31日作成)

およそ1100人とは思ったよりも多いような、少ないような…。
正直、あまりピンときませんが、職員さんいわく全国の視覚障害者の方はおそよ40万人いらっしゃるとのお話なので、やはり少ないようです。

この40万人の方々のうち、全く見えない方は1~2割程度。あとは弱視で見えにくかったり、見える範囲がとても狭かったりする(例えば鉛筆のお尻くらいの大きさしか見えなかったり)方々が多いようです。
あと、視覚障害になられる主な原因は、緑内障や糖尿病が多いそうです。

さて、盲導犬の一生を簡単に見てみましょう。

*誕生…盲導犬に適した、選ばれた繁殖犬から盲導犬は生まれます。生後2ヶ月くらいまで、母犬のもとで暮らします。

*生後2ヶ月頃…パピーウォーカー(子犬を飼育するボランティア)の家庭で、愛情をこめて育ててもらいます。人間との信頼関係を築き、社会のマナーも学びます。

*訓練スタート
1歳になると、盲導犬訓練施設に戻って来ます。約6~12ヶ月間の訓練をして、その間に盲導犬としての適性が評価されます。(訓練内容:服従訓練、歩行訓練、交差点ストップ、誘導訓練、障害物訓練、アイマスク訓練、不服従訓練等)

*出会い そして共同訓練
盲導犬として適正があると認められた犬は、パートナーになる視覚障害者と出会います。この訓練では、人と犬がお互いに協力しあい、信頼関係を築く共同作業。
また、視覚障害者はこの期間に、盲導犬と安全に歩くことや犬の世話、健康管理の方法など、知っておくべきマナー・知識なども学びます。(期間はだいたい1ヶ月くらいだそうです。(関西盲導犬協会の2Fに、和室や洋室がいくつかあり、広さはだいたい6畳+玄関をもしたような1畳に満たない空間程度。そこで寝泊りされるのだそうです)

*現地訓練
盲導犬ユーザーとなった視覚障害者の生活エリアで、歩行指導員が同伴し、フォローアップします。

*共に歩く
盲導犬とそのユーザーはお互いに信頼しあい、人生を共にしていきます。外出するとき盲導犬が一緒だと、ユーザーはより安全で、快適に歩くことができます。

*第2の人生
盲導犬は10歳から12歳を目安に引退します。引退後はボランティアの家で暮らしたり、育った訓練施設でのんびりと暮らします。

  (2010全国盲導犬普及キャンペーンDUETより引用+PR用DVD内容から加筆)

なるほど、なるほど。
一言に盲導犬と言っても、とても奥が深いものなんですね。

ではこの続きはまた、次回のエントリーでお話したいと思います。

・・・・・・というわけで、今日もダラダラ書いてしまいましたが、お時間です。

マタキテネーー(‘∇’)

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