☆昔,地球は暑かった?寒かった?(8)

 第1の波(四大文明)の発生は温暖期が終わり寒冷期に入るころ、まだ第2の波(産業革命)の始まりは小氷期の真っ只中でした。そしてトフラーが第3の波(IT革命)到来を予測したころは氷河期再来が話題になっていました。地球の気温変化の主原因はやはり太陽活動です。小氷期とは日本で言えばちょうど江戸時代に当たるころで、太陽黒点は非常に少なく、西欧では飢饉、疫病、経済恐慌が起こっています。

 地球にはいつも大量の銀河宇宙線(それはわが銀河系内の超新星残骸から、また遥か数億光年彼方の活動銀河核から)が降り注いでいます。それは上層大気を凝結し氷の粒を作るので、対流圏には大量の雲が出来て、地球の気温の低下をもたらします。太陽風(太陽プラズマ)はこの宇宙線侵入を遮る作用をしていますが、太陽活動が低下し太陽風が減少すると、地球に降り注ぐ宇宙線の量が増加します。
  ここでちょっと気になる天文ニュースがあります。太陽風、ここ50年間で最も弱く――寒冷期との関係は?(WIRED VISION) – Yahoo!ニュース 先月は太陽の表面上にほとんど黒点が出現しなかった、したがって、このまま太陽活動が不活発化し続けると、地球は氷河期に入ってゆく可能性が高いということです。

 ところが現在の急速な温暖化は?
太陽の不活発分を補いさらに上回るだけのCO2が発生しているのでしょうか?
ここ十数年の温暖化は一時的なもので、地球史的にはマイナーな現象なのでしょうか?
答えは2050年になってみないとわからないので、このシリーズはこれで終わります。

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