密教の日編を伝授された空海は急いで帰国します。「もはや学ぶものはない」といって
20年の就学期間をわずか2年で切り上げるのですが、謝金、経文、仏具などで金を使い果したようです。
帰路は嵐に会わず、博多に着き大宰府に入りますが、京都に戻るまで2年の歳月がかかっています。これも彼独特のやり方で、朝廷が彼を必要とするまで、待機している。実はその間に奈良の大寺などに働きかけて、長安での活躍を吹聴しているみたいです。帝が会いたがっているようにお膳立てを整えてから、入洛するという演出、心憎い。時の帝は、書の達人である嵯峨、専制君主だった父桓武とは大違い。
唐に渡る前までは無位無名の青年僧だった彼はこの後。嵯峨帝とは終生友人つきあいしています。
☆空海の風景2
空海は天才・努力家というだけでなく、実に自己アピールに長けています。登場のタイミングや前準備には脱帽します。
1)遣唐船は福州に漂着し、土地の役人は怪しんで取り合ってくれない。遣唐使藤原なんとかの提出した手紙はへたくそな中国語文章で意味不明らしく無視。一同困っている時、だれかが空海に執筆を依頼しました。彼の書いた文章に田舎役人はびっくりして、長安に報告しやがて、正式に遣唐使一行と待遇され都に向かう。文章作成力は重要です
2)唐で密教の第1人者は恵果という長老です。空海の目的からすると、すぐに訪ねればいいのに、実際に訪問したのは数カ月後、そのとき恵果は空海を大歓待します。空海は都の文人と詩文を交換しながら、自分の評判が恵果に届くのを待っていたようです。しかもその間にサンスクリット語を勉強していたそうです。これを知らないと密教の奥義は理解できない。彼は初めてインド・ヨーロッパ語を学んだ日本人です。
恵果は一目で空海の才能を評価し、自分の後継者と定め、翌日から猛修業。多数の先輩弟子をさしおいてすべてをマスターしたとか。恵果はすでに病身でまもなくなくなりますが、空海は弟子の代表者として弔文を書いています。
3)次回で
☆空海の風景1
空海の風景〈上巻〉
大掃除の戦利品。昭和50年発行の単行本です。懐かしの司馬遼太郎。
空海はものすごい大天才です。唐に留学する前に自力で密教をほぼ会得していたようです。20代ではどういうコネで入れたのか奈良の大寺の経文は殆ど読破していて、室戸岬の岩山で修業しています。彼の19歳の時の作である「三教指帰」は戯曲だそうで、自分になぞらえた若い僧、貧しいながらも如来の勅命を帯びているとは、気負ったもの。
ちなみに彼は都の大学に入りましたが、将来高級官僚になれる道を断って出家しています。幼いころからの天才なので、周囲も彼の挙動を黙認していたようです。
☆占い
7年前にとある女子学生(今はママさん)にVBで作ってもらった占いソフトをJavascriptに書き換えてみました。VBソースは行方不明。
占い
昭和、平成、西暦のどれかで生年月日を入力すれば、ご託宣が下ります。当たるも八卦、当たらぬも八卦。 データは『永代大雑書萬暦大成』によるもので、なんでも天保時代のものとか。
ちなみに彼女の作品は京都文化博物館の陰陽師展で展示され、行列ができるほど好評でした.。
☆ステラリウム 続々
☆そりゃそうや さもありなん
iPad「もう飽きた」の声 「重たい」「使えない」と不満(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース をお読みください。
考えずに飛びつく者は飽きっぽい。じっくり構えてからでも遅くない。
さらに困るのは揺れ戻しの反動。いずれもICTを理解していない
☆米原油事故
米原で油の事故が起こったのかと思うよ、滋賀県民なら。
中日関係 ドラゴンズでも名古屋でもなく中国から見て中国と日本
朝日問題 太陽でも新聞でもなく北朝鮮から見て北朝鮮と日本
ですね、さらにiこんなのも
日仏会館 東一条のあの建物、日蓮宗の施設と思うでしょうね。
☆カオス描画 Scilab
カオスとはコスモスの反対語ですが決して無秩序状態ではありません。そこにも規則性がありますが、われわれが直感的に理解できないだけです。
ややこしい非線形の漸化式を計算してプロットしてみました。2万点の点列です。以前PHPで計算したことがあるが、プログラミングはScilabのほうがやや簡単。
Chaos PHP
☆[れ]がついてる
人称代名詞 の場合
われ、なれ、かれ、だれ
指示代名詞の場合
あれ、これ、それ、どれ
何か規則性があるのでしょうか?
